文学刑事サーズデイ・ネクスト〈1〉ジェイン・エアを探せ!

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制作 : Jasper Fforde  田村 源二 
  • ソニーマガジンズ (2003年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (526ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784789721387

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文学刑事サーズデイ・ネクスト〈1〉ジェイン・エアを探せ!の感想・レビュー・書評

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  • 1985年のイギリス。
    いまだに帝政ロシアとの間にクリミア戦争がつづき、ゴライアス社という軍事企業に支配されている。
    コンピュータとジェット機がない反面、ペットは絶滅動物のクローンがはやっている。 
    そして、文学が最高のエンターテインメントで、
    シュールレアリストがテロを起こしたり、
    子供たちは文学作家のトレーディングカードを集めていたり、
    シェークスピア=ベーコン信奉者が尋ねてきたり……
    主人公はクリミア帰還兵で、文学犯罪を取り締まるSO-27局の女性捜査官サーズデイ・ネクスト。
    ある日、世界第三位の犯罪者アシュロン・ヘイディーズが『マーティン・チャズルウィット』の原稿を盗む。
    人の心を操り、カメラなどに姿を映さないため、その人相は不明。
    学生時代、その教え子だったサーズデイは彼を捕まえるために上位のSO-5局にスカウトされるが、
    逮捕は失敗し、自身も重傷を負ってしまう。
    一方、彼女の伯父の発明家、マイクロフトは文学の中に入ることの出来る〈文の門〉という装置を発明した。
    ヘイディーズは今度はその伯父と『ジェイン・エア』の原稿を手に入れ、
    原稿の中からジェイン・エアを誘拐し、政府に身代金を要求しようというのだ。
    どうやら、ゴライアス社も何か企んでいるらしく……
    『ジェイン・エア』を愛読書としているサーズデイは、ヘイディーズを逮捕し、ジェイン・エアを救うことが出来るのか?

    非常に楽しい小説。
    『ジェイン・エア』を読んでいればもっと楽しめたんだろうけど、
    それがなくとも、十二分に面白い。
    とにかく、この世界を構成する小ネタがぎっしり書き込まれている。
    作者が思いついたアイデアを書きたいだけ書いたという感じ。
    隕石をキャッチャーミットで捕まえようとしている集団とか、
    全員ジョン・ミルトンに改名しているジョン・ミルトン協会とか。
    末端価格○万ポンドのシェイクスピアの贋作って何よ(笑)

    サーズデイはパレツキーのウォシャウスキーをかわいくした感じ。
    正義感が強く、行動的なのに、恋愛に関しては今一歩の押しが下手な36歳。
    犯人の顔を知っていることと、愛読書の『ジェイン・エア』のために戦う。

    犯人のアシュロンは、『バットマン』のジョーカーみたいな感じかな。
    狂える天才で、カメラに写らず、意志の弱い者の心を操り、あらゆる事象に嘘がつけ、撃たれても死なないと言う、無敵キャラ。

    他のキャラクターも魅力的。 
    チョイ役だけど、吸血鬼・狼人間対策局のスパイクは、
    その名前からすっかり脳内ボイスは山寺宏一(笑)

    サーズデイの父親は元時間警察で、今では一匹狼としてあらゆる時代に存在している。
    この世界は改変世界と言うより、平行世界のようで、
    チャーチルが第二次大戦で活躍する歴史もどこかに存在しているらしい。

    シェークスピアの正体は誰なのか、という話題も、
    野球のどこが贔屓チームか、というのと同じような感覚で話されている。
    ラストでその正体が明かされるが、はたして……?
     
    厚めだけど読みやすいし、何より先が読みたくなる。
    とにかく全てのページが楽しい。
    オススメ!

  • 「文学刑事サーズデイ・ネクスト」シリーズは間違いなく面白い。
    まず、これだけ言っておきたい。
    と言いながら、
    どこから説明しようか、何を伝えたらいいのか、いま考えている。

    クリミア戦争が終わらなかったパラレルワールドの1985年が舞台。
    主人公のサーズデイ・ネクストは、
    特別捜査機関スペシャル・オペレーション・ネットワーク(通称スペックオプス)の
    文学刑事局(SO-27)の一級捜査官。
    ちなみにサーズデイのお父さんは、かつてSO-12時間警備隊に所属していた。

    本の中に入ることが出来る特殊能力を持った文学刑事が、
    消えた主人公を探すためジェイン・エアのへ。

    と設定からレビューを始めてみたものの、ハッキリ言ってなんだかさっぱりだ。
    設定だけでもとんでもないのに、それをちゃんと操って、物語として成立させ、
    とても楽しい文学エンターテイメントになっている。


    本が好きで、言葉遊びが好き。
    そんな人たちに読んでもらいたい文学SFです。

    古典を知っているとより楽しめるんだろうけど、知らなくたって大丈夫。
    ジェイン・エアを読んでいなくて、ディケンズを知らなくても。
    読んだあと、シェイクスピアや古典文学を読みたくなるかもしれないけどね!

  • サーズデイがスウィンドンへ、局長(だっけな)とシットにどうやら繋がりがあるらしい、そしておじさん・おばさんがアシュロン・ヘイディーズに誘拐されるとこまで。

    ハリーポッターみたいにヘンテコ要素がいろいろ出てきて面白い(ミルトン教、ベーコニアン、本解析機やブック・ワームなどなど)。
    けど展開がちょっと冗長かな…私が登場作品を知ってればもっと楽しく読めるのかもしれない。

  • 舞台は架空の「イギリス」。色々と実際のイギリスとは異なる。そこの特別捜査組織(スペックオプス)の一部署、リテラテック(文学関連の事件捜査)の女性刑事であるサーズデイ・ネクストが、凶悪犯ヘイディーズと対決する、というのが大筋。
    でもそれだけじゃなくて、本の中には入れる機械やら時空を越えた移動やら、はたまた本の登場人物が現実に現れたり…と、面白い要素がいっぱい!
    今回は仕事が忙しい時期に読んでたから時間がかかったけど、普通の時期なら間違いなく一気読み作品です!

  • ユーモアとナンセンスが凝縮。流石、アリスが産まれたお国。
    ストーリーは確かに面白い、が、ナンセンスに馴れるのに一苦労。
    灰汁の濃い1冊。

  • 面白かったら続編も読もうと思っていたのだけれど、どうも目が滑ってしまい…。
    自分には合わないのだろうな、ということで1巻でアウト。

  • 娯楽小説ってここまで突き詰められるんだね…。大変感心した、と同時に大いに楽しませてもらったシリーズ。4巻も早く翻訳版出してほしい。

  • 設定がとてもユニークで思わず引き込まれていく。

  • 特別捜査機関――スペックオプスと呼ばれる、警察では取り扱わない不思議・難解な事件を専門に扱う組織がある。主人公のサーズデイはその内のひとつ、文学刑事局の所属。そこには文学に関する様々な問題が寄せられる。
    時間を又にかけ飛び続ける父や、本の中に入れる装置をつくってしまった発明家の叔父、愉快な同僚、非道で無敵な犯罪者、そして本の登場人物……現実を、本の世界を駆け抜ける長編SF?小説。今とは少し違う・パラレルなイギリスを舞台に展開するストーリーは読み応え抜群。(7/24)

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文学刑事サーズデイ・ネクスト〈1〉ジェイン・エアを探せ!の作品紹介

事件のはじまりはディケンズだった-わたしはサーズデイ・ネクスト、27課所属の"文学刑事"(リテラテック)だ。元"時間警備隊"の父は、いまは時空のなかを逃げまわる身の上、最愛の兄はクリミア戦争で疑惑の死を遂げた。わたしはといえば、昔の恋をひきずったまま、地道な捜査ひとすじ、ふだんは原稿紛失や盗作など冴えない事件ばかりで、殺しとは無縁のリテラテックのわたしが、いくつもの顔を持つ凶悪犯アシュロン・ヘイディーズを追うことになった。特別捜査機関の同僚の心配をよそに、わたしは単身"現場"へ向かった。英米でベストセラーの「文学刑事シリーズ」第一弾。

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