ブル-ベリ-・マフィンは復讐する (ヴィレッジブックス F フ 2-3)
- ソニ-・ミュ-ジックソリュ-ションズ (2004年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
- / ISBN・EAN: 9784789721981
感想・レビュー・書評
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お菓子探偵ハンナのシリーズ3作目。
故郷のミネソタ州レイク・エデンで、クッキーの店を出したハンナ・スウェンセン。
「クッキー・ジャー」は自慢の手作りクッキーを出すカフェで、評判となっている。
前作の終わりで、助手のリサを共同経営者に格上げした。
ハンナは大柄で、癖のある赤毛、おしゃれにはこだわらない。
全然似ていない小柄な美人の妹のアンドリアとも、足りない所を補う名コンビになりつつあり、姉妹探偵の楽しさがあります。
レイク・エデンは夏は避暑地として人気だが、秋になると寂れだし、真冬の町は零下20度にもなるという。
町に一番人がいなくなる2月の第3週に、新たな催しとしてウィンター・カーニバルが企画された。
ローカル・テレビの料理番組の人気者「料理の恋人」ことコニー・マックがやってくるという。50歳ぐらいで笑顔が素敵な美人なのだが。
案内を頼まれたハンナは、彼女の傲慢さに呆れる。
しかも、コニーが用意してきたケーキが車の中で壊れて、ハンナのキッチンを貸し出すことになる。
助手のジェイニーは、高校時代のアンドリアの親友で、ハンナもよく知っていた。
ジェイニーのためにもと、我慢するのだったが…
翌朝、店でコニー・マックの死体を発見してしまう。
ハンナが死体を発見するのはお約束らしく、母親に「評判が落ちるから、そんなことをしないように、気をつけなさい」と毎度説教される。
その母親ドロレスは、カーニバルの企画で、ハンナの店の隣にある古い屋敷を最初の町長ジョーダンの家のように再現するため、家具などを選んで入れていた。
アンティークが好きなドロレスが、短期間にふさわしい品を集めた手腕には、ハンナも感心する。
ハンナの店は、事件現場として封鎖されてしまう。
しかも、まず容疑は、姿を消したジェイニーに。
さらに、コニー・マックに撮影のことで振り回されて怒っていたというノーマンにまで疑いが。
一刻も早く事件を解決しなくては、と決意するハンナ。
「レイク・エデン・イン」でクッキーを焼かせて貰うことになり、女主人のサリーの協力も得て、宿泊している客達の動向にも目を光らせる。
保安官事務所の指導官マイクには、勝手な捜査をしないように釘を刺されるが。
町一番のハンサムでセクシーなマイクとは、ハンナは何度かデートをした仲。
歯科医のノーマンとはいい友達だが、母親同士がやたらとくっつけたがったために、反発して時々距離が開き、時々その良さを再認識するという関係。
きっとノーマンは、マイクの赴任で、チャンスがなくなったと思っていたかも。
どっちもまだハンナに愛しているとは言ってないんですね。
これは~ずうっと引きずるのがお約束?
今回はお菓子だけでなく、美味しそうな食べ物も色々出てきます。
アンドリアがすっごく食欲があるんですね~その理由は?
お菓子のレシピ付き。
すごくボリュームありそうだけど、たまには良いよね…
どれにしようかな♪
2002年の作品。
著者はレイク・エデンのようなミネソタの小さな町で生まれ育った。
1980年作家デビュー、さまざまなジャンルの作品を発表。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
レイク・エデンの冬はまだ続く。寒さも経済も厳しいから、フェスで町おこし! やっぱり殺人は起こってしまう…
てんやわんやのウィンター・カーニバル、事件解決の後、アンドリアの第二子妊娠と、ドロレス&キャリーのアンティーク・ショップ開店予定が明らかになりました。 -
なんてーか・・・毎回まいかいマジでトントン描写で人がしぬよな・・・
それで毎回安定して面白いんだから凄い -
お菓子探偵・ハンナシリーズ第3弾。しかし、ハンナ死体見つけすぎ!静かな田舎町でこんなに事件が起こるのも物騒だよね。恋愛模様もあっちもこっちもどっちつかず!ハンナはリサがいなかったらだめだろうな…。やっぱりモシェが可愛い。私もモシェをわさわさしたい。2011/309
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お菓子探偵 ハンナ・スウェンセンシリーズ第三弾。
個人的には前二作よりも推理サスペンスらしいように思いました。ん?サスペンス?ミステリー?ジャンルはコージーミステリーとのことなんですが。
気になったので調べてみました。
ミステリーとサスペンスの違い
ミステリー:犯人を一緒に推理していく
サスペンス:最初から読者・観客には犯人がわかっており、緊張感を楽しむ
だそうです(^^)
なるほど。じゃあこれはミステリーですね!
つまり前言撤回で、前二作よりもミステリーらしいように思いました。
伏線の張り方が、読み手にとって気持ちいいと言いますか。ベストよりはちょっとわかり易過ぎかもしれませんが、「こうなんじゃないかな」から「やっぱり!」の流れが前二作に比べ、自然でした。
私の中で、本作に登場するコニー・マックと言う女性のイメージが、映画版ハリー・ポッターのアンブリッジなんですよね!ピーチ色づくめなところとか、勿論キャラクターも!最高にムカつくおばはんです(笑)
そして今回もやっぱり主人公の妹・アンドリアに好感!
主人公にはもう一人一番下の妹がいるようですが、現時点では名前しか出ていませんね。どんなキャラなのか気になるところ。
恋人候補の歯科医・ノーマンと刑事・マイク。
恐らく、セオリー通りにいけば、ノーマンに軍配が上がるんでしょうけど。二人は完全に同じ日に主人公にキスしてる気がするので、間接キスだなあ…ってのが最初の感想w
筆者の描写だと、ノーマンは四十代半ばの頭皮が淋しくなりつつあるけど、くつろげてユーモアのある男性。
マイクは古風なハンサムで背の高い、ちょっと頭が固くて押し付けがましいところはあるけど刺激的で魅力的な男性。
やはりノーマンなんでしょうね。
今回はもう一人私が気に入った登場人物が。
主人公のアシスタントから共同経営者に昇進したリサの父親です。
軽い認知症が進行中、と言う設定なんですが、とても存在感があります。
レシピはタイトルのブルーベリーマフィン、クッキーの他、サンドイッチも。 -
町おこしのイベントにゲストとしてやってきたのは、スター料理研究家のコニー・マッキンタイア。彼女が撲殺体で発見されたのは、あろうことかハンナの厨房!や、どうみたって、みんなから恨みを買ってるとしかおもえないコニーなんだけどさ!
今回のハンナと妹のアンドリアは、お菓子以外にもよく食べます。ホントにいろいろ食べてます。おなかがすいたときに読むのは、よくないかも(笑)。
まめに料理をしたくなったのか、立て続けにマフィンを焼いている自分に、今、びっくり。 -
原題:BLUEBERRY MUFFIN MURDER
著者:Joanne Fluke
訳者:上條ひろみ
初版:2002(US),2004(JP)
コージー・ミステリ
ハンナ・スウェンセン・シリーズ第3弾
著名料理家が真冬のレイク・エデンに。
何故殺したのかという動機がメイン。トリックは特になし。意外な犯人。
雰囲気が良いのでサクサク読めた。 -
ブルーベリーマフィンが食べたい