すべて忘れてしまえるように―少女監禁レイプ殺人犯と暮らした80日間

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制作 : Sabine Dardenne  松本 百合子 
  • ソニーマガジンズ (2005年9月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784789726399

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すべて忘れてしまえるように―少女監禁レイプ殺人犯と暮らした80日間の感想・レビュー・書評

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  • 12歳の朝。通学中の私は、見知らぬ男に誘拐された
    監禁生活の実態とその後の人生真実の告白
    男は6人の少女を誘拐し、性的虐待のすえ4人を殺害した。地獄を生き延びた女性による、渾身の告白!

    「メディアと政界を巻きこみ、世の中を震撼させた少女誘拐事件の渦中に、私はいた。
    奇跡的に生き延び解放されたあの夏からこれまでずっと、私はかたく口を閉ざしてきた。
    子供時代を乱暴に奪われた私が望んだのは、普通の女の子に戻ること、それだけだった。
    しかし世間はそれを許してはくれない」……本文より



    私が それは辛いってば そっとしておいて ほっておいてあげればいいのに、と思うのは 
    安心が脅かされたものは自分にとっての安心をとり戻そうと必死だし 
    声を上げることの困難さは体験が違うけど 理解出来るからだ 
    声を上げるのはソレを思い出すこと もうあんな体験は2度としたくない
    なのに語ることは何度も再体験すること それはどれほどの痛みを伴うのか、リアルに感じた体験があれば イメージが出来る

    だけど そんな体験がなければ なにがあったか話しなさい、
    あなたには話す義務があるのよと言えるのだろう

    「すべて忘れてしまえるように」というのは 忘れる、ということじゃない
    逆の意味だって思った 

    封印することも沈黙することも許してもらえないなら 
    ソレが過去になるように 記録する、ということだろう

    この本を読みながら考えたこと
    だからと言って 声を上げた人のみを 称賛するのは 違うって思う
    上げない人に対して 泣き寝入り、とか言う人もいるけど
    それも違うって思う

    当事者ではない人がどうこう言って強制するのは違うよなって思うだけ
    だって口を出すだけで その後 なにがあっても
    責任取らなくていいんだもん 
    自分の人生じゃないでしょ・・・? 

    どういうことかと言うと

    もし 「あなたが言ったから こうしたのに」と言われても 
    「いや最終的に決めたのはあなたじゃないか
    私はあなたのためによかれと思って言ったのに
    なんでこっちが責められなきゃいけないんだ!」って切れて 
    とっとと自分の世界に戻ればいいだけだから 何とでも言える

    当事者と傍観者の溝は埋まらないのだろうか・・・?!


    事件後 声を上げようが上げまいがそれはその人が選択する権利だ

    つらい目にあって生還した人が安心できる場があってほしいって思うのだ

  • 淡々とかかれているのが、余計に辛さを感じさせる。忘れたいけど、忘れられない、世間が忘れさせてくれないからこそ、このタイトルがついているのだと思った。
    監禁事件そのものより、セカンドレイプとも言える、その後の生活を過ごしてきた戦いの日々を思って、涙が出た。

  • ああほんとうに。酷いヤツが酷いのは当然として、なんで無関係な他人ってこんなに酷いことができるんだろう。
    こどもが幸せになるためにはあと何人犠牲が必要なんだろう。

  • 淡々と書かれれば
    余計な事を思ってしまう

  • サビーヌの精神力の強さに驚愕した。家庭できちんと愛されて育ったんだろうなと思っていたけど後半の方で書かれていた母親との確執のような記述を見てさらに驚いた。この人が生まれ持った力なのだろうか?
    同時に、親に捨てられたと信じ込まされても、恨み言を抑え込んで「みんなに会いたい、愛していると伝えたい。」といじらしく手紙に綴っていた描写を読んで、人を物理的に支配下に置いた上で精神までコントロールするのは本当に簡単なことなのだろうと思った。これはなにも被虐待児や年端もいかない子供に対してだけのことではなくて、大人に対しても同じこと。今ニュースになっている、誘拐・監禁された人達、DVを受けている人達に対して「そんなひどいことされていたなら、なんで逃げないの?」という言葉がどれだけ見当違いで無意味で人を傷付けるか、ということを改めて強く思った。

    桐野夏生の残虐記はこの本をかなり参考にしたんじゃないかと随所で感じた。

  • 再読。

    私はサビーヌではないから、彼女の恐怖や痛みを、完全に理解することはできない。
    ただ、推察することしかできない。
    そして、推察するだけでも、十分恐ろしく、辛く、おぞましい。

    彼女たちが、今、平穏であることを祈るばかりだ。

  • 6人の少女が監禁・暴行され、
    そのうち4人までもが殺された
    ベルギー至上最悪の凶悪犯罪事件。

    その生き残りの少女が、殺人犯と過ごした
    80日間の記録を「自ら」綴った衝撃のルポ。

    文章はお世辞にもうまいとは言えないし深みもないが、
    犯人に脅され、犯され、傷つけられたその体験は
    衝撃という言葉で表すにはあまりにも軽すぎる。

    ちなみにこの犯人は本犯行の前に強姦で服役しており、
    「模範囚」ということで罪を軽減されてシャバに出ていた。

    本犯行後、死刑のないベルギーでは「終身刑」になったが、
    一度脱獄に成功している。

    最近自分の思想もマイルドになって死刑制度廃止にも
    理解を感じ始めていたけど、こういう事例を知ってしまうと
    何が正しいかなんてまたわからなくなってきますな…

    成人した少女はいま、
    犯人に何を思っているだろう。

    「すべて忘れてしまえるように」

    その願いはあまりにも重く、切ない。

  • これは酷い…
    生きて帰れたのを喜ぶべきなのか、忌まわしい体験を悲しむべきなのか。

  • 12歳の朝。通学中の私は、見知らぬ男に誘拐された
    監禁生活の実態とその後の人生真実の告白
    男は6人の少女を誘拐し、性的虐待のすえ4人を殺害した。地獄を生き延びた女性による、渾身の告白!
    「メディアと政界を巻きこみ、世の中を震撼させた少女誘拐事件の渦中に、私はいた。奇跡的に生き延び解放されたあの夏からこれまでずっと、私はかたく口を閉ざしてきた。子供時代を乱暴に奪われた私が望んだのは、普通の女の子に戻ること、それだけだった。しかし世間はそれを許してはくれない」
    淡々をした文章なので、あまり悲壮感とかが伝わらなかったのは訳がよくないのかな。

  • 本当に読んで良かった一冊です。
    「レイプは魂の殺人」― 全くその通りで、一生を左右し、生涯を侵食するものだと、想像するだけでもわかります。

    だけど、魂を殺されてしまった、その後は・・・。
    魂は再生できるのか、屈辱の記憶を乗り越えることは本当にできるのか・・・。誰も教えてくれなかった、そのことを、小さな少女(小さかった少女)が教えてくれました。

    邦題は、「ここから出して!」というものに変更されてしまっています。

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すべて忘れてしまえるように―少女監禁レイプ殺人犯と暮らした80日間の作品紹介

男は6人の少女を誘拐し、性的虐待のすえ4人を殺害した。地獄を生き延びた女性による、渾身の告白。

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