狼たちの月

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制作 : Julio Llamazares  木村 榮一 
  • ヴィレッジブックス (2007年12月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784789731874

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狼たちの月の感想・レビュー・書評

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  • 冷涼で乾いた、終わらない夜。質のよいことばたち

  • スペイン内戦で敗れ故郷の山に落ち延びた主人公たちの9年間。

    時に村の肉親たちに助けられながらも、彼らを覆うのは死と飢えと孤独。

    その日々がリャマサーレスの残酷なほどに美しい文章でつづられていく。

    そんな彼らを照らすのは凍てついた月の光。

  • 詩人だけあって比喩に満ちた文章はきれい。
    読後には、やりきれなさや孤独感が残る。

  • Julio Llamazares, Luna de lobos.
    スペイン内戦時にアストゥリアスの山中に逃げた男たちの、9年にわたる物語。静寂に月の光が似合う。一気読み。

  • 本書『狼たちの月』は、『黄色い雨』の三年前に母国スペインで刊行されたフリオ・リャマサーレスの処女長編小説である。
    山中に潜伏して10年、仲間を次々と失いつつ、家族との離別を決意し、故国を去るまでの男の孤独の束縛はいつ解き放たれるのであろうか。

  • 1937年秋、アストゥリアス地方で共和派の前線が潰走し、海によって退路を断たれた敗残兵は人の住まないカンタブリア山脈の木々がうっそうと生い茂る険阻な山の中に逃げ込んだ。
    彼らの多くは銃弾に倒れ、かつて平和だったあのあたりの山の中で永遠に眠っているだろう。

    内戦に敗れ、フランコ政権下の弾圧から逃れるために山間部へと潜む4人の民兵。そして彼らに協力し、または裏切る彼らの故郷の村人たち。
    故郷である土地から許されず、呪われ、ひとり、またひとりと姿を消してゆく民兵の孤独と悲劇……。
    スペイン内戦の悪夢を詩的な筆致で描く「黄色い雨」著者のデビュー作。

  • 詩的である。詩とストーリーテリングのバランスが悪く、そこがこの本を大変読み辛くしている。おそらく翻訳の問題ではないだろうか。原文で読みたかった。

  • 相変わらず陰鬱。時代背景とか分からないとちょっと読みにくいかも。

  • ★★★
    「そりゃあそうさ、野生のヤギのように山を駆け、野ウサギみたいに耳ざとく、狼のように狡猾に敵に襲い掛かるんだ。ぼくはこのあたりでもいちばんの獣なんだよ」
    内戦時代のスペイン。4人の反政府戦士たちが警備隊からの探索を逃れ故郷の山に籠もる。探索は止まない。仲間たちは1人、1人と殺され、最後に残った男も家族への拷問に耐えられず、故郷を離れ国境へ向かう。
    ★★★

    同じ作者の「黄色い雨」が完全に人と離れた孤独だとしたらこちらは人間の近くに住みながらも外された者の孤独。強い精神力で山を隠れまわるけれど、逃げ続けるか殺されるかの日々。物語は最後の一人が亡命を目指すところで終わるけれど、上手く逃れられるかも分からずまた逃れたところで平穏は決してないと分かっているので、読後も気持ちは休まらない。

  • 舞台はスペイン内戦直後のアストゥリアス地方。主人公は無名のレジスタンス。
    内戦が終わっても山中に隠れ
    仲間は次々と倒れ、家族は監視され執拗な拷問を受ける中ひたすら逃げ続ける日々。
    フランコ政権が倒れるのが1975年だとわかっているから
    主人公に明るい未来がないことは読み手には明らか。
    しかし、ラムを1本飲んで自分の頭をずどんとやることもなく
    絶望の中ひたすら生き続ける主人公。
    圧倒的な力のある作品ですが、好きかと言われると
    読むときを選ばないとちょっとキツイかも。

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