数独パズル殺人事件 (ヴィレッジブックス F フ 12-1)

  • ヴィレッジブックス
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  • Amazon.co.jp ・本 (515ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784789732482

作品紹介・あらすじ

若き数学者ケイトは、久々に故郷ニューハンプシャーの静かな田舎町に帰ってきた-心優しき恩師アヴォンデール教授からのたっての願いで。教授の生きがい"パズル博物館"が閉館の危機らしい。ケイトはすぐに館の存続に向け東奔西走しはじめるが、そのとたん、教授が館長室で殺されているのを発見してしまう。現場にはやりかけの数独パズルが残されていたが、数独マニアの教授が書くはずのない謎の数字が…。これは教授からのダイイング・メッセージだと睨んだケイトは、堅物警察署長の目を盗んで犯人探しを始めるのだが-。日本が誇る人気パズル「数独」をテーマにした世界初のミステリー。オリジナル数独つき。

感想・レビュー・書評

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  • 実は最近は数独あんまりやってないんですが、かつては早解き競争とかしてました。もちろんその頃は「SUDOKU」があんなにグローバルな存在になるとはつゆほども思ってなかったけど。

    本書のあとがきを書いてるニコリ社長、「数独の父」ことカジさんがたぶんどこかで「パズルと数独をテーマにした小説が出る」って紹介してたので買ったまま忘れてたんだと思うけどこのたび発掘されたので読んでみた。

    主人公と恩師である"教授"、そして教授のもうひとりの若き友であるハリー、そしてよそ者ゆえに煙たがられている堅物の警察署長など、登場人物がなかなか魅力的。パズル博物館というのもとてもそそられる設定。


    "教授"に急遽呼ばれて郷里の町に帰ってきた主人公だが、そんな彼女は教授が殺されているのを発見してしまう。現場にはやりかけの数独が…という、うわあそりゃすごいってシチュエーション。自ら疑われながらも恩師と経営危機に陥った博物館のために東奔西走する主人公、そして鍵になる(かもしれない)少年ハリーの行方不明事件などなど、素材は面白いと思う。

    それだけに、あまりに凡庸な犯人像と動機、そして肝心の!!!ダイイングメッセージとしての数独盤面の"謎"がお粗末すぎて泣ける。これ犯人がわからないはずなくない?だとするとこんなもの残しておく?みたいな。残念すぎる。そして数独結局ほとんど関係ない。数字パズルでありさえすればほぼ何でもいいじゃん。

    内容1点、人物描写1点で2点てとこですが、解説のカジさんに敬意を表して+1点としました。

  •  現代が舞台の海外ミステリが全般的にダメなのか、たまたま続けて苦手な感じの本に出会ったのか…。
     今回も最後まで読めずに途中で断念しました。
     何で叔母さんはいつも姪っ子に結婚相手を押し付けて来るの?
     あと、大人同士なのに、会話とか応対とかが、どうもしっくり来ない。
     文化の違い?

  • 久しぶりにロマンスじゃない小説。タイトルのとおり、数独パズルと殺人事件のお話。各章の終わりに挿入された数独パズルは日本版だけのサービスなのかしら。(数独の父、鍛冶真起氏による解説の前に解答もあり。)

    舞台は余所者に冷たいニューハンプシャーの田舎町。主人公はこの町の出身で、政府系シンクタンク<理論数学研究所>の研究者。彼女が街に戻ったのは恩人であり友人でもある天才にして世捨て人のP.T.アヴォンデール教授から手紙で呼ばれたため。二人のはじめての出会い(引用箇所)は泣ける。
    裏表紙に書かれた殺人の概要にたどりつくまでにけっこうあったので、被害者がお亡くなりになったのは辛かった。

    このヒロインは自分が周囲から浮いていた思い出のために、この町には何年も戻ってなかった……ということになってるが、出てくる住人出てくる住人変わり者ばかりで、むしろ読者としてはヒロインの方が普通にみえて共感してしまう。読んでる分にはキャラが立ってて楽しいけど、住むのは辛そうな町だ。
    いい人もわるい人も出てくるけど、中に出てくるいくつかの人々の絆がすごく優しくてしんみりする。あ、もちろんタイトルにある数独も重要な役割を果すよ。

  • 数独とミステリーがどう関係してくるのかすごく楽しみで読みました。

    ダイイングメッセージが数独?

    洋書なので登場人物がややこしくて読みづらかったですが、
    (普段洋書は読まないので名前が覚えられない←汗)

    ミステリーとしては面白かったです。

    数独って全世界共通なんだと初めて知りました。

  • 数学オタクのケイティが不安に感じながらも奮闘する様子がいいです。何よりおせっかいなプルーおばさんがいい味だしています。

  • ニューハンプシャーの静かな田舎町のパズル博物館が閉館の危機のさなか、館長が殺害される。現場には、やりかけの数独パズルが。。。
    殺人事件の犯人探しと、博物館存続の危機を乗り越えるお話が、関連あるのかないのかわからないまま同時並行しますが、パズル好き人間(オタク?)の心情をくすぐるような作品に仕上がってました。
    作中6編の数独作品もありましたが、いたって簡単でした。


    (2008/3/9)

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