ヒットラーのむすめ (鈴木出版の海外児童文学 この地球を生きる子どもたち 1)

  • 鈴木出版
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感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784790231493

感想・レビュー・書評

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  • スクールバスを待つ間にいつもの遊びから
    始まった「もしヒットラーのむすめがいたら」と
    いう架空のお話。

    主人公の男の子マークは友人の女の子が語る架空の話に
    のめり込み今まで思いもしなかったことに疑問を持ち
    あれこれと質問して両親や先生を少し困らせる

    語られる話の内容はヒットラーの娘がいたとして
    彼女はかくまわれてひっそりと育てられ、戦争が終わり
    別人として生きる、というもの。児童文学なので
    空爆の瞬間の文の調子もゆったりしている

    この本の最後、さて、ヒットラーにはむすめはいたのかいないのか。。

    戦争の凄惨な描写が怖くてトラウマになっちゃう子っているので
    少年少女が戦争について読むには優良な本だと思います。

  • 本当におもしろかった。二重三重におもしろかった。

  • 親しい人が戦争に進もうとするとき、僕たちはそれを止めることが出来るのか…。

  • もしもヒットラーにむすめがいたらという物語を
    通学バスの中で語られるのですが
    ちょっと悲しくてつらいのは
    ヒットラーという人が何をした人間なのか
    戦争がどういう結果になるのか知っているから
    自分がヒットラーのむすめだったらと考え
    自分の親のことを考える子供の真っ直ぐさが清く
    終わり方にも、ああ、、、とため息
    読み応えのある本でした

  • 最後の終わり方が…続編でないかなー

  • 簡単に書かれているけれど、内容は重い。
    雨の日のスクールバスを待つ間の暇潰しとして、アンナが始めたお話ゲーム。その"お話"に徐々に引き込まれていくマーク。ヒットラーのむすめハイジの立場になり良いことと悪いことについて、戦争について考え始める。「もしお父さんが悪いことをしていたら、やめてって言えるのか」「もし今ヒトラーが権力をもったとしたらお父さんやお母さんは抗議するのか」「良いことをしていると思ってる人に本当はそれが悪いことだとどうやったら気づけるのか」……
    10年位前に読んだときから古くならないこの本。というか今の日本にピッタリでしょ。

  • 2014年10冊目。

    図書館で、こちらも瞬間的なフィーリングで借りたけど、大正解。

    ただお嬢さん用には難しかった。
    オーストラリアの小学生が、お話ゴッコとしてヒットラーにむすめがいたら…という物語を物語るメタ要素のある話。
    読み聞かせてみて面白いというから読み進めて行ったけど、5歳児にはさすがに登場人物やらが複雑すぎて分からなかったみたい。
    最後は私ひとりで普通に読書。

    小学校高学年くらいになったら、進めたいとすごく思った。
    児童書は侮れません。

  • 【ネタばれします】

    読了。ナチスをテーマにした現代物の児童文学。

    「迷う」ってことを忘れた時に、人は道を踏み外すのかもしれない。

    【ここから微妙にネタばれします】



    作り話としてしか話せない〈出来事〉もあるのだなと思う。
    ヒロインの少女が受け取ったものは、重い。

  • 表紙がかわいい。
    ヒットラーのむすめ?ってどーゆーことかなと思い手にとる。

    なんかいろいろ考えさせられるところあり。
    そしてそーやーって考えるってことが一番大切なんだろう。
    この時期、終戦ってことでなんとゆーか、大変だった、つらかった、
    とゆードラマとか多いけど、確かにそーゆー共感ってのも必要だけど、
    それだけで終わっちゃうなら意味がない。
    3.11だってたくさん犠牲になってかわいそう、ってゆーテンションは
    五か月たったらいつの間にか希薄になってる。
    国会ではうだうだ進まないし。ほんっと仕事しろよ。
    この本にはそーゆーダイレクトにつらいとか痛いとか苦しいとかは
    ないんだけど、どーしてそうなったのか、とか
    そーなったときにどーすればいいんだ、とか、
    そーゆーことを考えさせてくれるものがある。
    まあ考えたって答えはでないんだけど、
    でも考え続けなきゃなんないんだ、きっと。じゃないと、
    だれかが考えたシナリオに簡単に乗せられてしまう。
    流されないように、しないと。

  • 小さい頃読んで感動した本のひとつ
    3回は読んだ(*^^*)初めて読んだのは4年生くらいだったと

著者プロフィール

オーストラリアの児童文学作家。シドニー生まれ。ニューサウスウェールズで、ワラビーやウォンバット、いたずら好きのコトドリ、オオトカゲたちにかこまれて暮らしている。『ヒットラーのむすめ』は、イギリスでの受賞をふくめ、現在、10 の賞に輝いた。主な邦訳書に、『ダンスのすきなジョセフィーヌ』(鈴木出版)などがある。

「2018年 『ヒットラーのむすめ〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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