図書館への道―ビルマ難民キャンプでの1095日

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著者 : 渡辺有理子
  • 鈴木出版 (2006年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784790291039

図書館への道―ビルマ難民キャンプでの1095日の感想・レビュー・書評

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  • 「希望への扉 リロダ」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4752005948から。
    タイにあるビルマの少数民族の難民キャンプに図書館を開設したNGOの人の手記。
    「リロダ」の内容の日本人側からといったところ。こっちを読んだら、ああカレンの人の視点で書かれているけれどやっぱりあれは日本人の書いたものだなあと思った。
     
    図書館や本は希望をつなぐもので、絶対に必要な心の栄養。
    4日で床がしなって修繕が必要になるほど押し寄せる子供たちの、話に聞き入る表情は日本と変わらない。
    本を喜ぶ人たちの話は読んでいてうれしい。

    が、著者自身の家族の話の部分がなんか嫌な感じ。
    いいおうちだな仲良しなんだなまっとうな親御さんだなと思うんだけど、だから、恵まれた人の鈍さが見える。
    家族が遊びに来てくれたけど「キャンプは家族で見学にくるようなところじゃないよ」って入場を断られちゃった、という話とかは引く。
    初めて子供たちにあったとき、名前を教えあって「この子たちは「”難民キャンプの子どもたち”という集団ではなくひとりひとりに名前がある個なんだ」とハッとする。なのにお母さんに難民キャンプの子供たちを贈っちゃわないでほしい。
    「お母さんのお兄さん」だって向こうから見れば「プーコ」だとは思わないんだろうか。

    「本を読むと子供の成長にとてもいいよ」という、それだけの話を見ても、本の力を過信している風で嫌になる。
    本は「たかが本」だ。希望を逃がしたり、現実と闘うための力になったりはするけれど現実のほうが強い。
    本を読みにくる子供とだけ接して、いい家庭で育ったっぽいこの人に、活字離れの現代っ子の問題がどうのって話を言われたくない。
    まあ多分やっかみ入ってるんだけど。

    でもこの人が無神経な嫌な人かっていうとそんなことはまったくなく、NGOの人たちも、自分たちはあくまでお手伝いなんだってことをわきまえてる。
    家族が絡むと大事すぎちゃって周りが見えなくなるのかな。
    ビルマのことだけ書いてほしかった。


    ちょろっと触れられているビルマの歴史をちゃんと知りたい。
    カレン族とビルマ族とイギリスの関係は、ツチ族とフツ族とベルギーの関係とおんなじだ。

  • 2011 9/30パワー・ブラウジング。筑波大学図書館情報学図書館で借りた。
    図書館情報学チャンネル(http://www.ustream.tv/channel/l1gp)の第52回放送の中で、@milkyaがシャンティ国際ボランティア会の図書館にかかる活動についての本、として紹介していたもの。図書館の予約サービスを駆使して彼から奪い取ったw
    ビルマ(本書中ではあえて「ミャンマー」ではなく「ビルマ」表記で統一)から軍事政権による弾圧から逃れ、タイで難民として暮らす少数民族、カレン人。その難民キャンプに図書館を作る活動に3年間携わった著者の体験記。
    図書館の意義ってなんだ、ということを日本とは全く違う環境下の例をみて考えてしまう本。
    本文中、カレン人から「日本の大阪にはインターナショナルな子供の本の図書館があるんだろ?」と話しかけられる逸話がある。でもその大阪国際児童文学館は、今は・・・。

  • 私の原点。

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