所有と分配の人類学―エチオピア農村社会の土地と富をめぐる力学

著者 :
  • 世界思想社
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784790712947

作品紹介・あらすじ

人びとは、富をいかに分け与え、「自分のもの」として独占しているのか?エチオピアの農村社会を舞台に、「所有」という装置が、いかに生成・維持されているのかを緻密に描き出す。「私的所有」という命題への人類学からの挑戦。

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  • 【書誌情報】
    著者:松村圭一郎
    価格:4,600円+税
    出版年月日:2008/02/29
    ISBN:9784790712947
    版型:A5
    頁数:338
    NDC:611.92451

     人びとは、富をいかに分け与え、「自分のもの」として独占しているのか? エチオピアの農村社会を舞台に、「所有」という装置が、いかに生成・維持されているのか、緻密に描き出す。「私的所有」という命題へ人類学から挑戦する、気鋭の力作。

    『朝日新聞』2008年3月23日(日曜)朝刊に書評が掲載されました。
    「私有財産権を盾にして格差の拡大を看過し、すべてを自己責任に帰する主流派経済学者への痛烈な挑戦」――高橋伸彰(立命館大学教授)。
    https://sekaishisosha.jp/smp/book/b354095.html

    【目次】
    はじめに 「わたしのもの」のゆらぎ
    凡例

    序論
     第1章 所有と分配の人類学
     第2章 多民族化する農村社会

    第I部 富をめぐる攻防
     第3章 土地から生み出される富のゆくえ
     第4章 富を動かす「おそれ」の力
     第5章 分配の相互行為
     第6章 所有と分配の力学

    第II部 行為としての所有
     第7章 土地の「利用」が「所有」をつくる
     第8章 選ばれる分配関係
     第9章 せめぎあう所有と分配

    第III部 歴史が生み出す場の力
     第10章 国家の所有と対峙する
     第11章 国家の記憶と空間の再構築
     第12章 歴史の力

    結論
     第13章 所有を支える力学


    おわりに
    参考文献
    索引

  • 未読

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著者プロフィール

松村 圭一郎(まつむら・けいいちろう):1975年熊本生まれ。岡山大学文学部准教授。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。専門は文化人類学。所有と分配、海外出稼ぎ、市場と国家の関係などについて研究。著書に『くらしのアナキズム』『小さき者たちの』『うしろめたさの人類学』(第72 回毎日出版文化賞特別賞、いずれもミシマ社)、『旋回する人類学』(講談社)、『これからの大学』(春秋社)、『ブックガイドシリーズ 基本の30冊 文化人類学』(人文書院)、『はみだしの人類学』(NHK出版)など。共編著に『文化人類学との人類学』(黒鳥社)がある。


「2023年 『所有と分配の人類学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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