源氏物語の乳母学: 乳母のいる風景を読む

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  • 世界思想社教学社
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784790713524

作品紹介・あらすじ

女房論・従者論から乳母論を切り離してみると、改めて乳母の役割の重要性が浮き彫りになってくる。源氏物語に登場する主要な乳母・乳母子のうち光源氏・夕顔・紫の上・末摘花・明石姫君・夕霧・雲居の雁・女三の宮・柏木・浮舟の乳母達を俎上にのぼせ分析する。

感想・レビュー・書評

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  • 「源氏物語」の主な登場人物には乳母がいます。乳母と書いて「めのと」と読む。乳母は貴人の授乳に始まり、子育て、教育、身辺サポートの任を担うため貴人との絆は強く、一般的に乳母そして乳母子に至るまで主人に忠義を尽くします。このため物語の進行に関わる役回りは多く、本書は乳母に着目して「源氏物語」を考察します。こうしてみると、改めて紫式部は数多くの乳母の一人ひとりまで個性を書き分け、重要な役回りを振り当てていることに感心します。

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著者プロフィール

1953年、長崎県生まれ。國學院大學大学院博士後期課程終了。博士(文学)。専門は『源氏物語』や『百人一首』などの平安朝文学。『百人一首で読み解く平安時代』(角川選書)、『百人一首の正体』『ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 三十六歌仙』(角川ソフィア文庫)など著書多数。

「2022年 『角川まんが学習シリーズ のびーる国語 基礎力マスター3冊セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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