フィクションの中の記憶喪失 (世界思想ゼミナール)

著者 :
  • 世界思想社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784790716020

感想・レビュー・書評

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  • フィクションにおける「記憶喪失」というモチーフがどのようにして生まれ、発展していったのかをまとめた本。
    19世紀後半から現在までの「記憶喪失」を扱った作品をいくつも紹介しており、時代とともに表現やモチーフの扱い方が変わっていくのが面白い。
    「記憶喪失」と「戦争」がこれほど深く結びついてるとは思わなかった。
    かなり詳しく作品のあらすじが書かれているので、「記憶喪失」を扱う作品を知りたい時のガイドブックとしても◎

  • 記憶喪失やそれに類する出来事が重要なファクターとなる小説・映画・ドラマ、それにマンガ・アニメ・ゲームは山ほどある。しかしその登場が近年だと云うことは知らなかった。「記憶」に関する病理心理学的研究がなければ物語に登場することもなかったのだ。記憶の喪失がどのようにどんなふうにギミックとして使われているか数々の例を挙げていて面白い。

著者プロフィール

1958年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科芸術学(演劇)専攻博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在、大阪公立大学大学院文学研究科文化資源学専修教授。著作として『現代演劇の地層――フランス不条理劇生成の基盤を探る』(2010年、ぺりかん社、日本演劇学会第四三回河竹賞受賞)、『フィクションの中の記憶喪失』(2013年、世界思想社)、『モダンドラマの冒険』(2014年、和泉書院)、Akihiro Odanaka and Masami Iwai, Japanese Political Theatre in the 18th Century: Bunraku puppet plays in social context (2021, Routledge)がある。

「2023年 『戦争と劇場』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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