差異とは何か―〈分かること〉の哲学

著者 :
  • 世界思想社
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784790716303

作品紹介・あらすじ

出来事としての言葉へ!-差異の哲学による「生の復権」。"分かる"ために、古代人は分類し、近代人は組み立ててきた。しかし、その経験の底、時間と言語と感覚のもとで、数多の差異が豊穣にざわめいている。想像と回想を解放し、自然の声を聴き、"分かること"の真の仕方を探究する。

感想・レビュー・書評

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  • 船木亨『差異とは何か』世界思想社、読了。アナクシマンドロスからドゥルーズまで、差異という概念を吟味し、差異それ自身とはどのようなものかを理解しようと試みる好著。理解している「つもり」を小気味よく打ち砕く「〈分かること〉の哲学」(副題)

    「『分かる』とは差異を知るこ、感じることから知ることへと移行するである。『分かること』を、客観に対する主観の営みとすることをやめ、また、複数の主観のあいだの単なる一致とすることをやめる」なら、世界の中での一つの出来事としての経験が可能に。ここ大事

    翻って見るに、鏡像で対応するわけでもないけれども、安易なフレームに乗っかかった議論と、一種の悟りの如き「理解」した「感動」という安直さばかりが溢れかえるという話か

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著者プロフィール

船木 亨(ふなき・とおる):1952年東京都生まれ。東京大博士(文学)。東京大学大学院人文科学研究科(倫理学専攻)博士課程修了。専修大学名誉教授。専攻はフランス現代哲学。著書に『現代思想講義』『現代思想史入門』『死の病いと生の哲学』『メルロ=ポンティ入門』(以上、ちくま新書)、『進化論の5つの謎』(ちくまプリマー新書)、『ドゥルーズ』(清水書院)、『〈見ること〉の哲学』『差異とは何か』(世界思想社)、『いかにして思考するべきか?』『いかにして個となるべきか?』(以上、勁草書房)など。

「2024年 『倫理学原論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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