よくわかるギャンブル障害 本人のせいにしない回復・支援

著者 :
  • 星和書店
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791109647

感想・レビュー・書評

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  • ギャンブル依存を脳の仕組み・行動分析学の視点を取り入れて、解釈し、どのように支援していけばよいか丁寧に考察した本。
    期待した段階から、脳の報酬系が活性化してくるという事に驚いた。〇〇したら…、〇〇したいな…と考えた段階から、行動に誘導されている。
    強力な仕組みに具体的にどのように立ち向かうか。

  • 行動分析学を学んだ上で精神科医になり、行政の場にも身を置いた立場の人が書かれたもので、バランスがとれており、本人や家族が読んでもわかりやすい本ではないだろうか。行動分析学は経済にも応用され行動経済学という分野で話題になっているが、個人的には好きな分野である。必ずしも行動分析学で嗜癖がすべて対処できるわけではないが、臨床には役に立つ概念である。当たり前のことではあるが、一律な対応ではなく、個々に応じた適切な支援計画を建てられることが専門家の最低限の役割だと再認識した。

  • WM270

    『国会でIR推進法案、いわゆるカジノ法案の動きが出ていることから日本においてもギャンブル障害に注目が集まっている。厚生労働省の推計値では日本には536万人の病的賭博者がいるというが、治療者側も疾患の詳しい概念を知らず、「自己責任」「自業自得」と言って当事者自身のせいにしてしまい、十分な治療が行われないケースが多い。本書では、ギャンブル障害の治療を専門的に行っている精神科医が、“行動”の視点から見たギャンブル障害の治療の有効性を中心に解説。ギャンブル障害の概念や疫学、脳とギャンブル、診断と治療、利用できる社会資源など、生物・心理・社会的な側面まで役立つ情報が満載。』

    序章
    第1章 ギャンブル障害とは何か
    第2章 脳とギャンブル障害
    第3章 診断と治療
    第4章 行動という視点から見たギャンブル障害
    第5章 社会資源について
    第6章 今後の課題

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著者プロフィール

医療法人社団正心会よしの病院

「2022年 『公認心理師ベーシック講座 司法・犯罪心理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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