ユリイカ2008年10月臨時増刊号 総特集=杉浦日向子

  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791701841

感想・レビュー・書評

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  • 2005年に亡くなった漫画家・江戸風俗考証家である杉浦日向子の特集号。単行本未収録作品やゆかりの人々の寄稿、中沢新一との対談などを収録。

    「百日紅」や「百物語」などの個別の論考はあるが、杉浦日向子の仕事全体を俯瞰したものや漫画家時代と漫画家休止後とを横断的に考察したものはない。ゆかりの人々の寄稿も、断片的な思い出話が中心で、漫画家を休止して江戸研究に専念した経緯などは書かれていない。
    そのへんがちょっと物足りなかったかな。

  • 早世した杉浦日向子さんの追悼号。
    再録された中沢新一さんとの対談「怪談都市、江戸。」が日本の怪談論をすべて語り尽くしているようで面白い。
    改めて彼女の著作を(漫画、随筆含めて)読み返さなくては…。

  • 杉浦日向子

  • あ〜ぁ、悲しいなあ、と思っているところに、こんな笑顔の表紙を見せられたら……。幼少の頃からのプライベートな写真も多数、絵師、酒呑み、そしてお江戸のひと(妖精)を偲ぶに相応しい。昼間っから蕎麦屋で一杯、やりたくなるではないか。

  •  江戸研究家、杉浦日向子さんのユリイカ特集号。
     この方の著作には卒論を書く上でも大変お世話になりました。
     全著作リストに未発表作品の掲載など、杉浦日名子さんのブックガイドとして、また人となりを知るにもうってつけ。

  • 鬼籍の人となった江戸風俗研究家、文筆家‥そして私にとっては漫画家の杉浦日向子特集号。
    お兄さんであるカメラマン鈴木雅也氏による写真と「妹 順子」の手記は、涙ナシには読めませんでした。
    外にも杉浦さん自身を知る人物から、そうではなかった人物までいろんな立場の人による、杉浦日向子に対する文章は、読み応えも充分で、しかも作品からでしか知ることができなかった杉浦日向子の姿がうかがえてファンとしては嬉しい一冊でした。
    やっぱり「ソ連」の皆さんの座談会が、一番だったかも。
    ほか、単行本未収録作品「三味線枕」がフルカラー掲載されたのと吉良供養の下書き(上・下ともに)が収録されたのがファンとしては嬉しい限りでした。

    日向ちゃん先生、大好きです。

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著者プロフィール

1950年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。京都大学特任教授、秋田公立美術大学客員教授。人類学者。著書に『増補改訂 アースダイバー』(桑原武夫賞)、『カイエ・ソバージュ』(小林秀雄賞)、『チベットのモーツァルト』(サントリー学芸賞)、『森のバロック』(読売文学賞)、『哲学の東北』(斎藤緑雨賞)など多数。

「2023年 『岡潔の教育論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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