ユリイカ2009年1月号 特集=米原万里

  • 青土社
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本棚登録 : 172
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791701889

感想・レビュー・書評

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  • 米原万里特集のみ読む。まだ3冊しか読んでないのにすぐこういうのに飛びつく。写真や妹さんの寄稿などは先日読んだ『嘘つきアーニャ〜』の雰囲気を一層活き活きと感じた。頭の回転早いのにゆっくり喋るというのは意外だった。生き方が潔くて素敵。

    • マリモさん
      111108さん
      こんばんは!こちらにもコメントさせていただきます。
      私も米原万里さんが好きで、嘘つきアーニャは米原さんの著作の中でもトップ...
      111108さん
      こんばんは!こちらにもコメントさせていただきます。
      私も米原万里さんが好きで、嘘つきアーニャは米原さんの著作の中でもトップ3に入ります。特集、10年以上前のようですが、図書館に置いてあるかな?探して読んでみたいです。
      2022/05/22
    • 111108さん
      マリモさんコメントありがとうございます♪

      レビューにも書いた通りまだ3冊しか読んでないのですが、全て面白かったです!嘘つきアーニャは米原万...
      マリモさんコメントありがとうございます♪

      レビューにも書いた通りまだ3冊しか読んでないのですが、全て面白かったです!嘘つきアーニャは米原万里さんという人を知るのに必要な要素が全て詰まってる感じがして私も大好きです。
      これは大きな書店に置いてあったので衝動買いしました(´∀`)
      まだ米原さん初心者のくせに、雑誌は増刷されないと思うとつい買わなきゃと思ってしまうのです。
      2022/05/22
  • 米原万里ファン必読。

  • 本当に、いろんな人々に愛されていたんだと思う。

    昔働いていた職場が長くお世話になっていらした人でもあり、当時職場の長でいらした先生の同窓生であったそうで、亡くなられたときは職場がしんみりしちゃったのを覚えております。

  • 2006年に56歳で亡くなった、ロシア語同時通訳者で作家の米原万里へのオマージュ。
    というより、もはやこれは挽歌? 彼女の仕事や人柄を超え、存在そのものを惜しむエモーショナルな声、声、声。愛がいっぱいに詰まっている。

    米原万里は、9歳から14歳までの5年間をチェコのソヴィエト学校で過ごしたことで、「モスクワの知識人のような」美しいロシア語のみならず、膨大な読書量が支える骨太な知性をも身に付けた。そのどちらももちろん賞賛の対象だけれども、人々が愛してやまないのはむしろ、さばさばとして情に厚く、毒舌で臆病、果断で繊細、大きな暖かいエネルギーの塊である彼女の人間性だということがよくわかる。

    元外交官の佐藤優が、告別式で人目も憚らず号泣したとのエピソードに胸を打たれた。

  • (たぶん出た年に買ったのだけれど、登録を忘れていた)
    文藝別冊の特集号を読み終えて、改めて十年近く前の最初のムックを読み返す。

  • 丸ごと1冊米原万里。

    生前親交のあった、様々な分野の方々が、米原さんを悼んで文章を寄せています。それぞれに思い出があって、それぞれに印象深い。幼いころからの写真もたくさん載っていて、贅沢。もともと目力の強かった米原さん、あの囲みメイクを始めたのは、25歳くらいからだったよう。

    何人かの方が書かれていた、「米原さんは通訳として致命的なほど話し方がゆっくりだった」というのが特に印象に残りました。著作を読んでいるとどの作品も歯切れがよくて、話すのがすごく速い方かと思い込んでいたので。通訳のプロなのに、お話されているのを一度も拝見したことがない。残念。youtubeでも探してみようかな。

  • 2010年12月29日購入

    パンツ以来、米原万里にはまっていたので購入。
    中身はけっこう濃かった。
    妹さんの書いた家族向きの顔が興味深かった。
    佐藤優の記事なども面白かったし
    読み応えがある。

  • 米原万里の自著では見れない一面が垣間見れる貴重な一冊。
    気弱の故の強情さ、強いよろいをかぶせるかのような自分の見せ方。
    過大に物事を誇張し、シチュエーションを脚色するしたたかさ。
    きつく人に物事を言う姿勢。
    意図的に相手の質問/懸念点をかわして踏んづける会話の仕方。
    観察者であるゆえの弱点
    思う以上に周りの人々は彼女に知っていて、それを率直に書き連ねる。

    彼女の周りの人々の自我も見え隠れするのが面白い。
    どんな形での文章を書くのか、いかなる形で彼女に言及するのか、どれだけの書面を裂いて自分をプレゼンするのか。

  • 雑誌なので、米原万里氏に関しないページもある。追悼特集なので、様々な関係者からの追悼文中心の構成。あらためて米原氏の凄さを知った。

  • まざまな人が彼女について書いているものを読んで、米原万里という人の過激さ、鋭さがあらためて見えてきた。一方、その毒舌ゆえそばにいてつきあう人にも懐の深さが要求されるのではないかとも思えたけど。佐藤優が寄せた文章には、彼が逮捕される前日に米原万里から電話で今から一緒に食事をしようと言われたことが書かれていた。佐藤は当時、逮捕間近と言われており、連日マスコミ各社の記者と「集団登下校」状態。そこにあえて佐藤と一緒の自分の姿をさらすことで「私はこの人間を信用している」ということを示し、佐藤に対する「大バッシングの防波堤になろうとした」。その日は佐藤が今はそういう状態じゃないと断ったのだが、二人が会っていたらマスコミはどのように取り上げていただろうか。米原万里が佐藤優の保釈後の文筆活動を支援していたとは聞いていたが、こんなこと相当腹が据わっていなければできない。彼女でなければできない。

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著者プロフィール

名古屋外国語大学世界教養学部教授、東京大学名誉教授

「2023年 『ハーバード大学ダムロッシュ教授の世界文学講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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