ヒメの民俗学

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  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791752478

作品紹介・あらすじ

聖なるものと穢れたるものの両極にひそむ女の勁い力を、さまざまな伝承や習俗のなかにさぐり、共同体にしめるの意味を解き明かすまったく新しい女性論の視座。

感想・レビュー・書評

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  • 「女人島」、「花嫁の死」、「女と契約」が特に面白かった。なかでも「女と契約」。ケヤキ姉妹やニンズというあり方があったことは初めて知った。すごく意外だったが、それはなぜかと言えばなんだか現代ととても通じる何かがあるように感じられたからで、ではそれは何かと言えば…なんでしょう。どんなに長い間離れていても心の繋がりは揺るがないような、”幼なじみ”の存在を求めているということなんだろうか。
    女と犬の項など、それはどうなんだろうと思うところもありますが、『ヒメ』をさまざまなものと結びつけながら見ている。民俗学もおもしろいよなぁあ。自分がやるとしたら、何となく「お月さまいくつ」のような着目の仕方をするのではないだろうか。根拠は無い。

  • 民俗学における女性の役割や聖性について、様々な観点から記した本。有名な柳田や折口など色々な人の意見が取り入れられており、分かりやすい。

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著者プロフィール

宮田 登(みやた・のぼる):1936?2000年。神奈川県生まれ。東京教育大学文学部卒業。同大学大学院修了。筑波大学教授、神奈川大学教授を務める。著書として『ミロク信仰の研究』『都市民俗論の課題』『江戸のはやり神』『妖怪の民俗学』『ケガレの民俗誌』『はじめての民俗学』など多数。その関心は民俗学から日本史学、人類学等、周辺諸学におよび、研究の成果は国内外で評価された。

「2023年 『霊魂の民俗学 日本人の霊的世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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