幸福な王子 (妖精文庫 1)

制作 : 富山太佳夫  富山芳子 
  • 青土社
3.70
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本棚登録 : 53
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791757411

作品紹介・あらすじ

幸福の王子とツバメの極限の友情から、プリジオ王子の波瀾万丈の地獄巡りまで。

感想・レビュー・書評

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  • ミーハーですが、ヨルシカの左右盲という曲からこの話に辿り着きました。
    ファンタジックな暖かい空気感の文章だけれどなんだか報われない、、そんな話が多かった。

    「わがままな大男」での雪や霜、北風の表現がとても好きだった。彼らが庭に住むことで春がやってこない、なるほどなあ〜と。

  • オスカー・ワイルドは 19 世紀後半に活躍したイギリス人の作家ですが、この本にはオスカー・ワイルドの信仰と思いがこもっています。短編集の中の『わがままな大男』という話もおすすめです。子どもに語るように書かれておりわかりやすく、キリスト教の真髄が表れています。是非読んでください。

    【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/
    図書館・請求記号: 933.6/W73/2

  • オスカーワイルドの話は一筋縄ではいかないものでした。愛に溢れているのに悲しい物語で、ハッピーエンドが好きな私としては辛かったです。しかし辛いだけではない物語で、ぜひ再読したいと思いました。

  • 請求記号:933.6ワ
    資料番号:010253193
    私は幸福だった。しかし、死んでから像となって高い所にあげられて、はじめてこの町のみにくさや憐れさが見えるようになった。

  • オスカー・ワイルド
    ◎幸福な王子
    ◎わがままな大男
    ◎星の子
    ◎素晴らしいロケット
     
    アンドルー・ラング
    ◎プリジオ王子

    全5話収録
    二人は同時代(英国ヴィクトリア朝時代)の作家

  • 他人の不幸の上に成立した幸せは存在しない。
    これは目に見えない美しさ。そして本当の幸福を教えてくれる。
    美しすぎて、やさしすぎて涙が出ます。
    汚れそうなときに読みたくなる作品。

  • 流石ワイルド。ワイルドが童話を書いていると知った時は驚いたものですが読んで納得。美しい話です、何回読んでも泣く。

  • 美しい話です。ワイルドはゲイと聞いて妙に納得。

  • 大好きな童話

  • 短編集。「幸福な王子」は再読でしたが、素敵なお話。王子様の優しさがいい。何よりツバメの性格と口調がいい。しかし街の人たちはひどいです。そして最後なのですが、少し納得がいかなかったりもします。幸福な王子は生前は楽園のようなところにいました。でも、王子は町に悲惨なことがあるのを今では知っています。王子が黄金の都に行ったとして、そこで王子が町のことなんて忘れて楽しんだりするというのは何だか違う気がします。単に、いいことをすればちゃんと神様は見てくださっているよ、ということかもしれませんが。「わがままな大男」は、大男、結構好きです。しかし人がいない間にこっそり忍び込んでいた子どもたちも悪いと思います。不法侵入なんじゃ……。大男は友人の鬼とは縁を切ったんでしょうか。鬼に関する記述が一回しか出てこなかったのが気になります。でも、最後にわざわざ宗教っぽくしなくていいのに。「星の子」は、星の子がだんだんいい子になっていくという話。しかし最後の数文は……切なくなります。切なくはなりますが、悪い終わり方ではありませんね。ちょっとよくわからないファンタジーの入り具合だったような気もします。「すばらしいロケット」は、ロケット花火の思い込みが楽しかったです。他の人の行動をどうにか自分にとっていい方向に解釈しようとしていて、少しかわいそうでした。一作だけワイルド作でないアンドルー・ラング作「ブリジオ王子」は、楽しかったです! 大好きになりました。母親と同じように不思議なことを認めなかったブリジオ王子が恋でいきなり不思議に気づくことはちょっと奇妙でしたが、でも好き。恋のためにがんばる王子もいい。竜を倒すシーンもよかったです! 妖精たちの贈り物をうまく使えて、しかも知識がある王子様なんて最高ですね。最後にはさらにすばらしいことに、「あたまがわるくなったふり」! 終わり方もまとまっていて、素直に「いい話を読んだなあ」と思えました。読み終わったあとに辺りをバンバンたたきたいくらいの作品は、久しぶりです。

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著者プロフィール

1854年アイルランド・ダブリンに生まれる。19世記末の耽美主義文学の代表的存在。詩人・小説家・劇作家として多彩な文筆活動で名声を得る。講演の名手としても知られ、社交界の花形であった。小説に『ドリアン=グレーの肖像』戯曲に『サロメ』『ウィンダミア卿夫人の扇』回想記に『獄中記』などがある。1900年没。

「2022年 『オスカー・ワイルド ショートセレクション 幸せな王子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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