ものぐさドラゴン (妖精文庫 3)

  • 青土社
3.29
  • (1)
  • (1)
  • (4)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 24
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791757435

作品紹介・あらすじ

怪獣大出現のてんまつから、お姫さまの不思議な首飾りの謎まで。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • なんとなく手に取ったが、なかなか面白くて満足。
    ヴィクトリア時代の、イギリス児童文学、というか、当世風のおとぎ話、というようなジャンルで編まれた五人の作家のアンソロジー集。
    収録されている作家は、メアリー・ド・モーガン、ケネス・グレアム、イヴリン・シャープ、ローレンス・ハウスマン、エディス(イーディス、のほうが自分にはしっくり来る)・ネズビット。
    ドラゴン、お姫様、王子様、魔法などをテーマにした小品が全部で七編収められている。
    わりあい、シュールな味のある、ケネス・グレアムとネズビットがやはり巧いなと感じました。(好みの問題です)

    本作は、「妖精文庫」なる青土社のシリーズの三作目だそう(1999年刊行)。
    一応本作の作者名としては、ケネス・グレアムが筆頭にあるが、ほかのシリーズは、ワイルド、ラスキン、クレイク、マクドナルドの名前が(おそらく主たる筆者として)冠されている。
    ほかのものも見かけたら読んでみたい。
    ワイルドとかは妖精という括りで大丈夫なのか、ちょっと気になってしまう。

  • 子供向けのおとぎ話なのですが、面白い。
    メアリ・ド・モーガンの2つの作品は、ブラックな風刺を混ぜ込んでいて、ドキっとする。ケネス・グレアムの「ものぐさドラゴン」はユーモアたっぷりに男の子とものぐさなドラゴンの友情を描く。面白い!

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

Kenneth Grahame
1859年、イギリス・エジンバラ生まれ。5歳で母親を亡くし、以来バークシャーで祖母に育てられる。勉学とスポーツに秀で、オックスフォード大学への進学を希望したが叶わず、1879年にイングランド銀行に就職。単調な仕事からの逃避として創作を始め、雑誌に作品が掲載されるようになる。1893年に最初の短編集『Pagan Papers』を刊行、続いて『黄金時代』、『夢見る日々』を出版。『楽しい川べ』は、「マウス」というあだ名を持つ息子のアラステアに就寝前に語って聞かせた話と、その続きを息子に書き送った手紙がもとになっている。1908年に刊行され、大ベストセラーとなった。1932年、73歳で永眠。

「2017年 『楽しい川辺』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ケネス・グレアムの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×