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みんなの感想・レビュー・書評
日常の断片的な思いや物品の覚書きから浮かび上がってくる、ローマ時代の一人の貴婦人の姿。
想像力を刺激されるような読み心地にうっとりする。
享楽的な生活が綴られているのだけれど、底のほうに感じられる諦観に、ふっと胸衝かれる思いがする。
「理想」では、躍動感をもってラトロの破天荒な生き様が語られるが、アプロネニアもラトロも、己が美と感じる生き方を貫き通したといえるのかも。
Les Tablettes de Buis D'Apronenia Avitia by Pascal Quignard
2011-08-17
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ローマ帝国末期の貴婦人アプロネニア・アウィティアが書き綴る備忘録、日記。身支度について、おぞましい匂い、食事の趣向、奴隷への罰や金嚢。彼女の記憶の澱を攪拌するような出来事は成熟の果ての腐敗、膿んだ快楽への耽溺といくら掴んでも指の間から漏れていく若さ、老い。同時代の歴史家が記述した、ローマ帝国の衰退の痕跡、この時代に侵食していたキリスト教世界の徳も関心がなかったと思われる。「ローマ時代の清少納言」と称されたこの書簡集。本書はラテン語の翻訳なのか、それとも偽書なのだろうか?
2006-09-22
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全3レビュー中 1 - 3件を表示






