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- Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
- / ISBN・EAN: 9784791760787
作品紹介・あらすじ
ブルターニュ地方の漁師町に暮らし、おのれの生の小宇宙を瞑想した作家ペロス(1923‐78)。その生涯と言葉に息を吹き込み、ものを書く人の魂の闘いを描き切る渾身の長篇エッセイ。
感想・レビュー・書評
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『パピエ・コレ』などの詩集を書いた作家ジョルジュ・ペロス。カミュの師匠ジャン・グルニエへの熱烈な師事と離縁、NRF編集長ジャン・ポーランとの付き合い、孤独を求めてブルターニュの漁師町への隠遁…。彼が残した迂遠な踪跡を、丹念に追ってゆく堀江さんの叙述が、白い溜息のように形になって、彼の人生の局面を洗い出してゆく。
マイナーな詩人ぺロスの肖像を見事に伝えてくれる立派な評伝でもあり、20世紀のフランス文学小史としても読めるのは、エッセイスト堀江さんの本領発揮というところである。こういうセンスある仕事を文学研究者に求めてしまうのは、無理な注文というものか。
堀江さんの散文のなかで優れた作品といえば、迷わずこの本を挙げる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
<a href="http://www.super-jp.com/bookpick/words/archive/20031130.html">日記的用語集20031130 堀江敏幸</a>で紹介しました。
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