- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784791763511
作品紹介・あらすじ
生命とは何か。意識とは、言語とは、音楽とは…。「諸科学の王」物理学を出自とする著者が、科学による還元論では解きえない根源的問題に挑むため選んだのが、コンピュータ・シミュレーションを駆使する「構成論的アプローチ」すなわち複雑系の科学。科学界のみならず芸術の世界でも注目を浴びはじめた、この方法と最新成果を、初めて一般に向け紹介する。
感想・レビュー・書評
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理解できない。
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2268円購入2009-12-21
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文章はどこか物語調で、学術書にしてはとても読みやすい。ただ、概念的で理解が容易ではない言葉もよく出て来るので、完全に内容を理解することは難しい。
前半では、物理や生命について書かれているが、後半ではコミュニケーション、アート、脳科学などテーマが多岐に渡っている。
本書通して、中間層という言葉が頻発していた。物理的法則だけではないなんらかの法則性、というようなニュアンスだが、これが複雑系を象徴する認識なのだろうと感じた。
生命、意識などについて興味関心はあるが、あまり専門知識はない自分にとっては、読みやすく楽しめる本だった。 -
はっきり言って難しいです。逆にこの内容が簡単に理解できるとしたら、人は生命や意識の問題について深く悩むことはないのでしょうね。
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生物ってなんだろう.食って出す代謝をするもの?膜で自分とその他を区別しているもの?遺伝子を使って子孫を残す(自己複製)もの?生物学の教科書には一言で表すには難しいと断りを入れつつ,小難しい定義が並んでますよね.だけど,僕らはそんな定義を知らなくても日常の中で「生物っぽい!」って思う事がたくさんあります.そして,その感情は生物だけでなく,明らかに非生物的なものにまで向けられる.生物っぽいって何だろう?その感情は「生物とは何だろう」という問いとは無関係なんだろうか?この本はモノの「動き」に注目し,そこから生物とは何であるかについて考察しています.生物の本ですが物理学や情報学,科学哲学など広く学際的な視点から書かれており示唆に富む内容.日本のフォン・ノイマンとも陰で言われる池上高志先生の本です.必読!!
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きっとすごいことが書いてあるのだろうが、僕にはあまり理解できなかった。揺らぎ、中間層、カオス… 力学系とは実に難解である。が、なぜか惹かれるコトバで満ち満ちている。「生命とは何か」という問いは簡単には解けないようである。
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NHKの 爆問 を見て読みましたテレビ番組の方がよりわかりやすかった