オリエンタル・ジプシー

著者 :
  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791764297

作品紹介・あらすじ

トルコ、シリア、ヨルダン、レバノン、イラン、ギリシャ、そして地中海に突き出たイタリア…。従来のジプシー研究がおよばなかった空白地帯に初めて挑み、ミッシング・リンクを埋める探索の画期的成果。渾身のルポルタージュ。

感想・レビュー・書評

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  • アラブ世界のジプシーは総称してドムと呼ばれるが、これはインドの言語サンスクリットの人ないし男という意味である。
    ロマにしろ、ドムにしろたいていの人々が自分を幸福だとは感じていない。
    ナチスドイツではジプシーは、ZigeunerのZを刻印されユダヤ人と区別され殺害された。
    スターとなったジプシーミュージシャンの多くがクラリネット奏者だった。
    ベリーダンスの初期もジプシーによって支えられていた。
    ジプシーは逞しい。そしてその生き方は世界で称えられるべきかどうかはわからないが、舞踏、音楽に与えた影響は大きい。

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著者プロフィール

せきぐち・よしと Yoshito Sekiguchi
1950年、東京生まれ。3歳より両親とともにプロテスタント教会に通う。19~23歳までアメリカで音楽留学をしつつ、アメリカのキリスト教徒の実態を体験。1979~97年までヨーロッパ(東欧)でキリスト教正教会、カトリック、ユダヤ教などを体験。99年以降、バルカン、中東、アフリカ、アジアへの取材の中、イスラーム、ヒンドゥ、その他アニミズムや民族宗教を体験。日本の宗教事情の特異性を痛感したことが今回の著作につながる。
著書等に、
『ロマ・素描  ジプシー・ミュージックの現場から』(関口義人 著、東京書籍、2003年)、『バルカン音楽ガイド』(関口義人 著、青弓社、2003年)、『ブラスの快楽  世界の管楽器CDガイド600』(関口義人 著、音楽之友社、2005年)、『ジプシー・ミュージックの真実 ロマ・フィールド・レポート』(関口義人 著、青土社、2005年)、『アラブ・ミュージック  その深遠なる魅力に迫る』(関口義人 編、東京堂出版、2008年)、『オリエンタル・ジプシー』(関口義人 著、青土社、2008年)、『ジプシーを訪ねて  岩波新書』(関口義人 著、岩波書店、2011年)、『ベリーダンスの官能  ダンサー33人の軌跡と証言』(関口義人 著、青土社、2012年)、『図説 ジプシー  ふくろうの本』(関口義人 著、河出書房新社、2012年)、『ヒップホップ!  黒い断層と21世紀』(関口義人 著、青弓社、2013年)、『ベリーダンス  伝統と革新のあいだで』(関口義人 著、彩流社、2015年)、『ユダヤ・リテラシーの視界  アブラハムはディズニーランドの夢を見たか』(関口義人 著、現代書館、2015年)、『トルコ音楽の700年 オスマン帝国からイスタンブールの21世紀へ』(関口義人 著、DU BOOKS、2016年)、『越境する音楽家たちの対話  ワールドミュージックとは何だったのか?』(関口義人 著、彩流社、2019年)等がある。

「2022年 『イスラーム化する世界と孤立する日本の宗教』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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