ネット検索革命

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制作 : 田畑暁生 
  • 青土社 (2009年11月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791765195

ネット検索革命の感想・レビュー・書評

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  • 検索エンジンについて、どこに問題があるのか、将来どうなるのか、を考えるのに良い本。初学者がGoogleの問題点や、Facebookの可能性をかいま見るのに適しています。

    以下、個人的なまとめ
    ◎検索システムの問題点
    ・学生のコピペ・・・思考形態・コミュニケーション様式が変化、質問経験を持たない
    ・「勝者総取り」を助長する。
    ・国の偏り・・・検索結果は米国サイトが多い
    ・思考の偏り・・・検索エンジンに適した考え方、そこそこの結果で満足する。
    ・グローバルなモノカルチャーの促進・・・どこの誰が使っても同じ結果
    ・プライバシー・・・自分の歴史を自分でコントロール出来ない。

    ◎今後の方向性
    ・ソーシャルサーチ:社会的関係を利用
    ・協調フィルタリング:従来のトップダウンによる分類に対して、ボトムアップの分類
    ・全てを見つける、全てを記録する・・・RFID、GPS、etc
    ・理想のインターフェース・・・より人間に近い
    ・知識の交換所としての検索エンジン
    ・オープンな検索システム、多様な検索システム

  • ネット根幹である情報をどうするか、その大きなトレンドがぎっしり詰まった一冊。書き方こそカタイが、全編に散らばる社会学的概念の引用と、具体的なサーチエンジン例や映画を引き合いに出した説明のバランスが絶妙。

    グーグルに対抗する「ニッチ分野」でのサーチエンジン、
    打って変わってグーグルを補完する機能で勝負をかけるサイト。

    サーチエンジンが個人に対して果たすべき責任、
    理想である開放性とは、
    常に渦巻く独占機関への不信頼。
    もはや検索エンジンという枠では解決できず、独立禁止法とはなにか、そして社会全体での情報保護の仕組みの決定の問題へと伸張する。

    整理学としてのサーチエンジン、
    プライバシー、
    民主主義、
    そしてソーシャル。

    おすすめです。

  • 検索エンジンの進歩とドットコムバブルとは軸を一にしている。
    検索エンジンを使うのに技能など要らない、というのが一般の通念だろう。
    もともとWebでの検索は学者や学生たちが信頼のおける知識を求めて行うものだった。
    検索エンジンが提供するものは検索だけではない。世界の知的労働へのアクセスを提供してくれる。
    知識労働者の仕事がネット上で商品化、交換されている。

  • 2010.02.14 朝日新聞に掲載されました。

  • 現状グーグルの一人勝ちで、

    本書でも独占及び寡占状態は

    しばらく崩れないであろう記述がある。


    そういう面で今後さらに加速するであろう、

    一私的企業の権威化(個人情報収集力や

    情報操作の権力化において)は、たしかに危惧される。



    個人を特定はしないものの、ウェブ上のふるまいを全て

    監視されていると思うと確かに怖い。



    また、多くの面接官が応募者をウェブ上で検索し、

    判定の一基準として使用されている点や、

    いわゆる高校デビュー的な過去を消す行為も

    ウェブ時代では出来なくなるという指摘も納得。

    忘れたい過去が延々と残るというのは、

    人間の長所がひとつ無くなることだ。



    しかしウェブ及び検索エンジンの利便性は甚大であり、

    せめて本書で取り上げられているように

    検索エンジン側の公開性は今後も求められるべきだと思う。



    個人情報の問題は簡単ではないけれど、

    意外に、昔の田舎町村のように、

    「周りに監視されている」という意識のほうが、

    人は適切に生きるのかもしれない。

  • 09/12/26

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ネット検索革命の作品紹介

検索、それは万能の叡知か?それとも見せかけの神託か?グーグル、ヤフー、MSN、百度…。もはや私たちの生活に欠かすことができないものとなったネット検索は、政治・経済・文化を動かす重要なファクターに成長し、「検索社会」と呼ぶべき状況を呈している。しかしほんとうに世界中の情報を参照し、叡知のツールとして駆使することができるのか?検索エンジン戦争の帰趨やソーシャブル・サーチなどの可能性から、検閲、自主規制、プライバシー、意図的操作などの諸問題まで。検索がもたらした社会の変容と未来を展望する。

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