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この作品からのみんなの引用
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何か重要なものを犠牲にしていることは三人ともわかっているが、
かつての状態に戻りたいとは誰も思っていない
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私はいま、以前とは違う方法で思考している。
書物なり、長い文章なりに、かつては簡単に没頭できた。
物語のひねりや議論の転換にはっとしたり、長い文を何時間もかけて楽しんだりしたものだ。
いまではそんなことはめったにない。
一、二ページも読めばもう集中力が散漫になってくる。
かつては当たり前にできていた深い読みが、いまでは苦労をともなうものになっている。
ネットは現在、わたしの集中力と思索力をそぎ取っているかのようなのだ
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ひとつのことに数分かそこらしか集中できなくなっていることを、不安に思い始めたのは、そのころだった。最初わたしは、脳の年齢的な衰えのせいだろうと考えた。だが気づいた。わたしの脳は、単にふらふらさまよっているだけではない。飢えていたのだ。ネットが与えてくれるのと同じだけの量を食べさせてくれと、それは要求していたーそして与えられれば与えられるほど、さらに空腹になるのだった。
― 31ページ
みんなの感想・レビュー・書評
家は静かで世界は穏やかだった。
グーグル帝国、人工知能、デジタルネイティブ・・・。
デジタルvsアナログ。
バカってなんだろう?
タイトルがおかしい。文字、エクリチュール、本の精神史として読めばそれなりに面白い。分厚くて小難しくて論文を切り貼りしてる「コラム」という感じだけども。不満は唯物論的・機能主義的・物質還元主義的に偏っているところ。偏見と言われるかもしれないけどアメリカ人の文章だなあ、と思っちゃった。ワーマンの『それは「情報」ではない』に近いところもある。もっと精神分析学的な議論が欲しかった。東浩紀著『サイバースペースはなぜそう呼ばれるのか』的な。問題意識は西垣通著『情報学的転回』に通じるところもあるのに。もったいないよニコラス。
直線的思考プロセスからの移行
情報への欲望
脳の可塑性
時計により人間は時間を連続的な次元として理解するようになった
地図により人間の空間認識は変わった
マクルーハンの登場回数が多い
◇ネットによりヒトはバカになっている、という非常に興味深い指摘をしてくれて考えさせられますね。 まあ、このコメントは不正確でして、ネットがそんな悪さをしているわけではなく、 ネットが私たちの思考方式に影響を与えている、というものですね。 単にネットを批判した本というわけではありません。 著者自身も、危険性は認識しつつも、その便利さには、もう後戻りできない と言っています... 続きを読む »
インターネットに「使われてしまう」ことによる、さまざまな影響についてはよくわかる。
ただし、あくまでも「どっぷり」はまらない限り。
脳が道具を使いこなしているのではなく、道具によって脳が変容させられている。情報過多による集中力・記憶力の低下。
ネット利用について、特にネットの速度・利用に必要な判断が
私達の脳に求める負荷、その負荷を受け続けることによってどのようなことが脳に起きるのかを解説した本。
膨大な脳科学の研究結果から、googleの戦略まで、それぞれ細かく詳しく書かれていて納得。一方でとても読みやすい文体で理解しやすかった。
読み返したい。
新たな知的テクノロジーに対して、人間が精神的および社会的に適応していく過程を反映し、また強化しているのは自然の働きの描写や説明の際に使われるメタファーの変化。 本の読み手と書き手は常に高度に共生的な関係にあり、その関係は知的、芸術的交流の手段となっている。書き手の言葉は読み手の精神の中で触媒として働き、新たな洞察、連想、知覚、およびときには啓示をも触発する。 ネットとそれがとって代わったメディ... 続きを読む »
『さまざまなインターネットメディアを当たり前のように使う日常のなかで、実は私たちの脳は少しずつ変化しているのだ。』この事実を知ったときはすごくショックでした。 この本をはじめて読んだときには、それはそれは衝撃だったことを覚えています。グーグルで知らないことを検索し、ツイッターで日常をつぶやき、iPadで本を買って読む。これは僕もどっぷり使っていて、そのほかの人も多かれ少なかれ、似たような傾向... 続きを読む »
ネットをやると集中力が落ちるのは事実である。
メールも使いだしてから便利になったものの、ネット断ちを決めてから勉強を始めないと途中で気になり出し集中力がなくなる。読書中でも同じである。
また、すぐに検索できるので思考力を鍛える時間も少なくなってしまった。いつの間にか何事も他人の意見に頼ってばかりの状態になる危険性がある。
今、ネットとうまく付き合う方法を考えている。
1)知はデジタルに置き換えられるか。2)感情はデジタルに置き換えられるか。3)ネットは同情や共感を減じるのか。2は可能だと思うし、3はより身体的な「わかるわかる」といった共感ばかり増幅していきそうだ。ネットはアナログなもの、人間的なものを置き換えるのでなく取り込む方向に進化している。1は……。これが一番頭が痛い…。
成人の脳が変化しない事はない 脳はいくつになっても柔軟性を持っている
脳は新たなスキルを習得したりすると、他の部位も支配する
必ずしも良い事だけが上書きされる訳ではない その善悪に脳は興味がない
見えるものを描く事から知っているものを描くに成長する
地図作成能力の発達段階が子供の認知能力の発達段階と並行する
空間内での経験を空間の抽象化へと転化した知的プロセスは思考モードにおける革命
テクノロジーはみな、人間の意思の表現である
我々は道具を用いて、環境に対する自分たちの力とコントロールを拡張しようとする
機械世界の生殖器官
テクノロジーは4つに分類される 力や起用さ、感受性や感覚、必要性や欲求、知的活動
ネットの有用性は説くが、ネットがいかに思考能力を低下させ、注意力散漫に陥らせるかについて科学的に語っている。
脳がコンピューターに支配されます
分厚く内容も私には難しめだったので、何日もかけて小分けに読んだ。ネットの豊かさと引き換えに私たちの脳の処理に変化。ネットの充実により、テレビは横ばいなのに書物は減少。読んでいて興味深い調査結果がたくさん。スキャン能力は上がったけれど、はたして。そういえば以前、ネットで動画をみる現代では動画は3分が限度、10分でさえしびれを切らすという話をどこかで聞いたなぁ。
ITの進化に伴い、人の脳もその環境に合わせて変化する。ネットによる膨大な情報への容易なアクセスという利便性の代償に、例えば集中力や思索する力が削ぎとられているようだと。そして、そうだとしても、もう昔に戻る事は出来ないと。確かにネットでの情報アクセス過多気味な自分にも思い当たる節がある。だからといって、利便性は手放せない。
この著者の本はほんとよく構成が練られていて、調査も綿密で完成度が高い。コンセプトはいいけど最初の勢いだけという本が多い中、とても際立っている。
『クラウド化する世界』では電気とコンピュータをコモディティ品として対比することで論を展開していたのが印象的ったが、今回はインターネットと本のメディアとしての対比から始まる。
まず第1章を読んでどきりとする。ネット浸りによる集中力の衰え。自分、周りにも思い当たる節が。
インターネットの細切れコンテンツがもたらす脳への影響、そして「深い読み」を提供してくれる本というメディアの暗い行く末。仕事がらいろいろ考えさせられたし、自分の生活スタイル、「らしさ」の確保について大変興味深い考察の時間を与えてもらった。
・著者が書籍マンセー(電子書籍すらも駄目)という人間であることはわかった
・なぜネットがNGかと言うと「ネットは注意散漫を招く、深い思考ができなくなる」から
・持論の説得力を出すため研究の事例を紹介
・ネットだけでなく、書籍も読もう。要は使い分けだろ。
・スキミングが我々の読みのモードとして支配的になりつつある
ん、何が問題?
ここ数年で、さらにインターネットはめまぐるしい進歩を見せ、私たちもネット無しでの生活は考えられなくなっている。
SNSの普及、クラウド化、デスクトップに所狭しと並ぶがジェット、1日数回にも及ぶメールチェック、ブログへの投稿。
実際、フリーランスライターである著者も、ネット中毒をやめることはできない。
やめるために努力した時期は、相当辛かったそうである。便利に使うはずのものに振り回されたのでは意味がない。
デジタル化された日常との上手い付き合い方をしっかりと考える必要がある。
原題"The shallows"のほうが適切か。割り込み型メディアに接することによる脳に適応/変質に対する警鐘書。他分野の視点が盛り込まれ楽しく読める。科学的な厳密性、妥当性はないため、事例報告として読むべき。デジタルメディアで勉強が軽減されるというような考え方を持っている人には必読。

新聞で、どなたであったかは失念したが、昨年読んだ本のなかで一番おもしろかったと書評してあったので読んでみた。
インターネットを使うことにより我々の精神世界がどう影響をうけているかということを脳科学の...





