- Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
- / ISBN・EAN: 9784791767397
感想・レビュー・書評
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「自立とは依存先を増やす」
まさにこの事が書かれている本
限られた関係性だと、すべての原因をそこに求めてしまう
複数の関係性があることで、楽になれる事もある -
メモ:慢性疼痛に対する二種類のサポート「痛み随伴性サポート(痛みに応じる)」「社会的サポート(痛みは脇に置いて社会との接触を促す)」は、後者のほうが有効で前者はかえって痛みがこじれる。前者は手当てが予測可能であり、限られた対処法(依存先の集中)である。
痛みは物語化や切り分けがきくと和らぐ(意味付け的な)。
痛みはひとをいまここの一点に閉じ込めて孤立させる。 -
筆者は痛みに襲われたことで、自分の身体に関する予期を失う経験をした。予期の喪失と不確実性からの回復がどのようにして得られるのか模索、そのための対談。痛みを癒すためにはさらなる痛みが他者によって与えられなくてはならない。その方法論の探究。
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痛みについて色々な角度から。
ちょっと難しかったけど納得できる話多々。
痛みを感じたら原因を分散させる、人と共有するとよいと書いてあったけど、そういうときは殻に籠ってひとりで何度も反芻してしまうので、それはいちばんいけないことかなーと気づけたのは大きい。(笑)
痛みの対処法を学べる。 -
記憶と痛み、
快楽と痛み、
予測誤差による痛みと快楽の分岐点にあるもの、
痛みからの回復のきっかけ、
痛みとケア、
自立と依存、など、
興味深い内容の対談集でした。
熊谷さんのやわらかな語り方、状況の伝え方に安心して読み進めることができました。
痛みを和らげるためには痛みに向き合うことよりも、その周辺にあるものが実は重要な役割を果たしている、というのが興味深くおもしろかったです。
熊谷さんの他のご著書も読んでみたくなりました。 -
とても面白かった。
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思っていたよりも、ずっと哲学的で、むずかしかった。
相変わらず、信田さんの話はおもしろい。親子関係の核心を突いていると思う。