剣の思想 増補新版

  • 青土社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784791767502

感想・レビュー・書評

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  • 帯背
    古武術の奥義

  • 剣も思想も好きな自分は読まなければならないだろう…!という衝動に駆られて読んだ本。
    二人の剣術家にとって「剣」とはもはや彼らにとっての究極・真実に到達するための手段であり目的なんだろうな。普遍性を求めない点で宗教的でもあり、追求する点では科学的でもある。
    それとの対比で「スポーツ」を定義するなら、最大効率・最大出力を達成するために練られた身体科学理論を実証する場といったところか。もはや共通点は身体の使用が前提となってるところ位な気が。
    補章はあと20年そこらをこの世で暮らせば良い方々の戯言と感じてしまう。こちとらあと60年くらいは世界と付き合っていく予定なのでね…。本文より前田氏が柔和に、甲野氏が頑なになっているような感じが月日の流れを感じさせる。
    小転なんかの説明は楽しかったなー

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著者プロフィール

1949年、東京生まれ。
20代はじめに「人間にとっての自然とは何か」を探究するために武の道へ。
1978年、松聲館道場を設立。
以来、日本古来の武術を伝書と技の両面から独自に研究し、2000年頃から、その成果がスポーツや音楽、介護、ロボット工学などの分野からも関心を持たれるようになり、海外からも指導を依頼されている。
2007年から3年間、神戸女学院大学で客員教授も務めた。
2009年、独立数学者の森田真生氏と「この日の学校」を開講。
現在、夜間飛行からメールマガジン『風の先・風の跡』を発行している。
おもな著書に、『剣の精神誌』(ちくま学芸文庫)、『できない理由は、その頑張りと努力にあった』(聞き手・平尾文氏/PHP研究所)、『ヒモトレ革命』(小関勲氏共著/日貿出版社)、『古の武術に学ぶ無意識のちから』(前野隆司氏共著/ワニブックス)などがある。

「2020年 『巧拙無二 近代職人の道徳と美意識』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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