明日の都市交通政策

著者 :
  • 成文堂
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784792342128

感想・レビュー・書評

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  • 友人に公共部門における交通事業の特色について説明を求められ、関係書籍を物色して最も好適と思った本。

    公共政策についての本は、①土木工学②経済学③社会学という大きく3つの視点から書かれているものが多い。
    ①はその通り工学的方法論やその導入事例の解説、②は政策の公平性と効率性、実現性の経済的比較から理想の政策を導き出そうとする。③は行政やデベロッパー側ではなく、オルタナティブなステークホルダー、NPOや市民団体から、政策決定プロセスにおける公共性の重要さや多様な政策立案アプローチ、既存の方法論にとらわれない手法を提示する。

    この中で、本書は②を主軸に起きながらも①、③にも多く言及している。
    そして、他の論述に比べて時間的空間的に広く、総合的に公共政策を捉え、その観点から交通政策を論じている。

    今日の公共政策、特に交通政策についての前提と展望を得るのに最も好適な一冊として、あらゆる立場、公務員、経済人、学者、市民活動家など、どのような人々にもお勧めしたい一冊だ。

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著者プロフィール

流通経済大学理事・早稲田大学名誉教授、商学博士
主たる著書(共著含む)として
『西ドイツ交通政策研究』(1985.4 成文堂)
『明日の都市交通政策』(2003.6 成文堂)
『交通学の模索』(2011.3 成文堂)
『先端産業を創りつづける知恵と技』(2014.10 成文堂)
『日本の交通政策』(2015.6 成文堂)
『アウトバーンの歴史』(翻訳監修本)(2019.2 流通経済大学出版会)
『交通学の足跡』(2021.5 流通経済大学出版会)がある。

「2023年 『総合交通体系論の系譜と展開』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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