ナチュラル・マインド: ドラッグと意識に対する新しい見方

  • 草思社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794200549

感想・レビュー・書評

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  • 終始興味深い内容だった。ずっと興奮しながら読んでた。凄まじい本。

    人間が本来持ってる新たな知覚の目覚めへの欲望を否定することなく受け入れることで、次の段階への思考世界へと入ることができる。この本に記されていることを全て鵜呑みにするのは危険だし、その行為(鵜呑みにすること)自体が著者及び訳者が主張しているストレート思考即ち価値観の硬直の表れである。

    ゆっくりと自分と向き合いながら、世界に対して常に疑惑の目を向けることはとても大切。

    柔軟性を持たねば。

  • 本書を読まずして、ワイル博士を語るべからず!!
    処女作にして最重要著書!!

  • 一見トンデモ本のような主張が飛び交って見えるが、その背景にある思想は骨太かつ(回り回って)現代的。
    科学的・西洋的な思考の限界を、東洋的なアプローチで突破しようと試みる著者が、いわゆるドラッグとそれにまつわる論争と戦いながら導き出した「ストレート思考とストーンド思考の対立」は、現代のモノづくり・ブランドづくりにも十二分に活用できる考え方。
    既存の価値観に縛られがちな業界こそ、一度この世界をのぞきこんでみるべき。

  • フリーペーパー『Lj』で紹介されてた。
    『インナートリップへの指南』

  • 感覚と意識に変化をもたらす薬物を狭い意味でドラッグと呼ぶらしい
    その意味でお酒はもっとも顕著なドラッグの代表格だという
    シンナー・麻酔薬・睡眠薬・そして
    マリファナに始まってLSD・・・ヘロインへと進むのが社会の通年だそうだ
    しかしドラッグから外されているアルコールの麻薬性の方が
    耐性・禁断症状・中毒症・致死量・など総合的に見てダントツに強いらしい

    精神病の原因あるいは因果関係を冷静に見ると
    これまたアルコールより麻薬とされている物の方が極めて希薄だという

    ドラッグ利用者のセッティング(環境・状態)とドラッグに対するセット(期待)が
    症状という結果を導き出していることがほとんどで
    ドラッグ自体が起こす反応とは言えないのだそうだ

    ハイ(高揚感・陶酔感・恍惚感・非抑圧感)を求めるのは
    人間の最も強い本能的要求だろう
    しかしへっぴり腰の人間は
    非物質領域の意識的体験よりも固定化された物質的体験の方が
    リアルで確かだという認識が現代社会の根底にある
    この偏見から見れば心理的に依存した状態に隠れ住んでいる方が
    安全で有益だという答えが出てくる
    しかし事実確認を局部に閉じ込めずに広げて見れば
    自滅的であることが一目瞭然だ

    日常の意識状態における思考は
    自我に基づく知識とその現象から得る感覚に執着している
    つまり過去に依存し変化を恐れている
    そしてその過去の現実が唯一の事実だと決め付けてしまい動くことを嫌う
    しかし心の奥には変化成長を求める意識がある

    肉体の抑圧をはねのけた意識が起こす思考は
    エネルギーの動きから捉える直感力によって得る現在の事実である
    私達はこの過去という物質的事実から得た思考と
    現在という直感的事実から得た思考の両方を得ることで
    全体観を描き出し精神性を理解する
    そこに浮かび出す無限の可能性は邪魔するもののない満たされた歓びをもたらす

    ドラッグは依存という矛盾を抱えながらも
    この状態を少しだけ垣間見させてくれるわけで
    人間の持つ意識の変化への欲望を少しだけ満足させてくれる
    しかしそれと同時にドラッグへの依存心を育ててしまう危険がある
    自分の意志で変化に挑み意志という自我を乗り越える方法がその危険を取り除く
    そこにこそ無限の成長を可能にする道があると思えるのだけれど

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