愛はなぜ終わるのか―結婚・不倫・離婚の自然史
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みんなの感想・レビュー・書評
著者は自然人類学者さん。恋愛について人類学の観点から説明を試みられています。 婚姻は人類の祖先であるホミニドの頃に確立した逐次的一夫一妻制から生じていて、不倫もそれと並行して、男女によってその理由は異なるがそれぞれの繁殖戦略に基づくものじゃないかと推理されている。 結果進化によって遺伝子の中にプログラムとして組み込まれていて、頭で考えるだけではなかなか解決のつかない厄介な問題になるそのおおもと... 続きを読む »
愛や恋について、化学的な話や原住民の例を多く使って解説した本。如何に動物や狩猟の生活に基づいた動きを我々がしているかと言うのは単純に面白かった。
狩や縄張りを争う雄はテストステロンで達成欲があり、子育てをしながら採集などをする雌はコミュニケーションや情報収集の為言語が発達している。など
男女の違いを述べる上で、ジェンダーや仕事、役割の話にも多く触れているけれどそれなりに説得力もあった
単純に知らなくて感心したのは、男女差別は戦士が生まれてからと思われるけれど、農耕が始まり鍬で力を使う様になってからという話。それより前、何万か何百万かは共働きが普通で、今はそこに回帰していると言う話。希望が持てる
男女の浮気の差の進化的説明 (P.85)
・男の浮気は適応度が高く女の浮気は適応度が低い?
・性的多様性を好む男は複数の女を嫉妬させ遺伝子をばらまく。→ 適応度が高い
・性的多様性を求める女性は嫉妬した男に捨てられる危険がある。女が性的な楽しみにふけると野草を集めたり子育てに費やす時間が減る。→ 適応度が低い
ちょっと読む時期を逸して、いまとなってはくどい表現、他の本で得た知識もあって新鮮じゃないエピソード、ちょっとそれは言い過ぎなんじゃないのと言う箇所などがかなり入ってて、あまり楽しめなかった。
発売以来ずっと読みたかった本だけど、タイトルを間違えて覚えていたため、ずっと縁がなかった。このすれ違い度はドラマのよう。
発売時に読んでいたら、きっと違う印象を持っただろうし、私の恋愛史も違ったものになっていただろう。
しかし、アンフェタミンが多めで楽観的な私は、出版から10年以上経った今、これを読んでよかったと思っている。(2006.4.18)
生物学的にはヒトの愛は4年で冷めるのが自然だということをダーウィン以降の生物学を踏まえて主張しています。結婚・不倫・離婚の繁殖戦略上のメリットがわかりやすく解説してあり、とても興味深い内容でした。カテゴリを生物学にするか文化人類学にするか悩みましたが、各文化圏でのシキタリなどへの言及も多かったので、文化人類学としておきました。
原題は Anatomy of Love(愛の解剖学)。副題にある「結婚・不倫・離婚の自然史」を書いた本。膨大な調査結果と実例をもとに、さまざまな文化・社会や環境の下での男女の営みについて考察する。調査は、人間だけにとどまらず、さまざまな種も取り上げる。その膨大な男女の物語を見ていくと、根源的な在り方が見えてくる。著者はそれを遺伝子に組み込まれたものとして論じている。個人的に興味をひかれたのは、「ホミノイド」の存在。ホミノイドは最初の人類という概念のこと。ホミノイドがどのようにして樹上から地上へ降り、進化したかをたどりながら、我々の遺伝情報がどのように形成されてきたかを考察している。
「利己的な遺伝子」も併せて!(笑) エソロジー的な説得もなかなか楽しい論が展開されてます。「もう4年だしね〜」と恋愛を斬るのに引用文献で。






