イタリア・トスカーナの優雅な食卓

著者 :
  • 草思社
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本棚登録 : 55
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794205544

作品紹介・あらすじ

ヨーロッパ随一の田園風景、トスカーナ。伯爵家のヴィラを舞台に、快適な食と生活のすべてを探求する。香り立つ葡萄の収穫から、伯爵家自慢の食卓まで、シンプルで芸術的なイタリア料理の真髄に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • 宮本美智子さん。富良野生まれ。
    北海道の大学(確か厳しい父がそれしか許してくれなかった)を卒業後渡米、40歳に帰国してノンフィクション作家として活動。
    アメリカではヨーロッパ、特にフランスやイタリアの友人と気があう。アメリカ生活の間にたびたびヨーロッパを訪れる。
    帰国後、毎年1~2ヶ月海外に家を借りて生活する旅をくりかえす。

    この本は彼女がご主人と(彼女の娘さんと)トスカーナのボナコッシ伯爵のヴィラ(最初はメディチ家のもの)に一ヶ月弱滞在、広大な敷地の野菜を採り自炊したり、伯爵家の人たちと楽しくすごしたり、ジェノヴァとヴェネツィアにニューヨーク時代の友人とその友人に会いに行ったりし、再び翌年トスカーナに行き今度は葡萄摘み、アッシジのカントリーハウスでイギリスカナダアメリカ等の旅人と歓談したり…といった旅のようすが描かれています。

    前に彼女に夢中になったときに何冊か読み漁り、この本はそのうちの一冊なのですが、最近イタリア中心にヨーロッパの本をたくさん読んで再読したらとてもよくわかり面白かったです。ていうか、当時は何もわかっていなかったみたい…。

    初めて彼女を知ったとき、実はもう亡くなっていたと知り、大変ショックをうけました。
    今回この本を読みながら、「もし彼女が今生きていたら、富良野で農業をしていたんじゃないかなあ」と思いました。

    それとも今でも旅人かしら。
    「旅する人は物を買わないし集めない」というベネデッタ(伯爵の三女)の言葉に納得。
    今年は外国に二回行ったけど、自分へのお土産はビール一本とTシャツだけだった私。

  • トスカーナの新鮮な野菜、ルーコラをたっぷりのせたピッツァの何で美味しそうな事。貴族が所有する素朴なヴィラで過ごす夢のような田舎暮らし。惹き込まれる文章であっという間に読んでしまった。

  • 旅行に備えて読もうと100円だったので購入したが読み終わらず旅行前にも後にも読むことになった。実際トスカーナを見てからのほうが断然おもしろい。
    目にはなんとなく浮かんでくるが味を文字から想像するのはなかなか難しい。食材が豊富なんだというのだけはとても伝わってくる。
    90年代の旅行記なのでバブルな雰囲気が強いのと、ネットがなかった時代の海外とのやりとりがとても遠回りで今読むと滑稽なほど。

    食がテーマの旅行記なのに筆者は食事制限をかなりしており、自分の習慣を譲ろうとしないのがなんだか残念である。
    食について一筆するのなら、当地でしか食べれないご馳走のせいでちょっとくらい健康を害するくらいの冒険をしてもよいと思うのだが。

    筆者の伴侶の挿絵がかわいらしい。

  • 一時彼女の本はfrauなどで取り上げられ、食事方法などももてはやされたが、亡くなってしまっては…。寂しい本になってしまった。

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著者プロフィール

詩・宮本 美智子(みやもと みちこ)
1948年広島県に生まれる。鈴が峰女子短期大学卒業。幼少のころ、母が入退院をくりかえすたびに父は新しい童謡絵本を1冊私に持たせて、祖母の家にあずけた。暗い祖母の家で見た童謡絵本の美しさは心の中で生涯きえることはなく、現在の詩や童謡作りの原点になっている。1989〜2006年、木曜会に入会。年間童謡詩集「こどものうた」等に作品を発表。第一詩集に2016年「夢の中に そっと」(ジュニアポエムNo,258銀の鈴社)がある。

「2022年 『水色の風の街』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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