- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794209504
感想・レビュー・書評
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彼の天才ぶり、故の変人ぶりがわかる。自分は数学が苦手なので専門的なことは良くわからなかったが、それでも面白かった。数学が少し好きになった。色々な欠点や長所があるなかで愛されていたのだなと思った。人生金じゃない。何かに没頭できて幸せな家庭があれば良いと思う。
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エルデシュは1913年にハンガリーで生まれた数学者だが、ユダヤ人であったために国を出ることになったのだが、本書のタイトルの放浪というのは、そのためではなく、彼自身の生き方に由来するものだ。(ちなみに原題は"The Man Who Loved Only Numbers"で放浪という意味は含まれていない。)数学を愛して、数学の問題について他の数学者と検討することを愛して世界中を飛び回っていた彼の生活から来ている。1996年に83歳で死ぬまでの生涯を扱うこの本は、20世紀の欧米の歴史であり、数学史である。そのため、多くの数学の問題と数学者の名前と業績が書いてあって、読んでいると混乱してくる。数学者の自殺率が高いような気がして、数学って危険な学問だともおもった。エルデシュ自身は、長生きして、数学を楽しみ続け、ユーモラスな逸話もたくさんあって、多くの数学者に愛されて、幸せに生きたことがわかる。
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いったい、この本の中で何回「素数」という文字を見ただろう。
証明の部分はかなり読み飛ばしたけど、数学を愛した人たちの描写がなんとも温かいです。
読書タグにSFを付けた理由は、この本の中にあります。 -
もう10年も前に読んだ本です。
頭の中が見てみたい人の筆頭が数学者。
通常の社会生活にはものすごく支障あったろうなと思うけど、そういう人がある特定のことに集中して人生送れる社会の余裕というのも、重要なんでしょうね。
思い出してみると、刺激受ける言葉が多い。
もちろん、エルデシュは同業者に言ってる言葉だけど、われわれビジネスに生きる人間にとっても、当てはまる。
君の頭は営業中かね?
とか、常にゴールだけを見据えて集中している。
本棚から探し出せたら、ざっと読み返してみたいですね。
彼にとって、カフェインは脳を働かせるドーピングみたいなもんだったとか、面白い話が多いです。 -
すごい人がいたもんだ。100m走のスピードでマラソンを走るように数学をした人。しかもウサイン・ボルト並みのスピードで。僕らに無いものばかりをたくさん持っている。僕らが持っているようなものはほとんど持っていない。良い意味で。あまりにも桁違いな人だから、憧れとか羨望とかそういう感じではないんだが、ほんの少しでもこの人と接する機会があったなら人生に大きな影響を受けてしまうに違いない。ただ、自分にこの人を受け入れるだけの度量があればの話だけど。
ドイツにハイデマリーという、お金を持たない生き方をしている女性がいるという話をTVで見た。エルディシュとちょっと通じるところがあるなと思った。人生においてお金に全く重きを置かない人(稼ぐ能力もあり、お金があればできる事も理解していながら)はもっと大事なものが見えているのかもしれない。 -
ぼくはへんなひとがすきです。
きっと、友達にはなれないけれど、
(ぼくは高校で数学を0点とったこともあるし)
こういう突き抜けた人はほんとうにだいすきです。 -
数学に興味がある人なら「エルデシュ」は当然知ってるはず。
どんな人なのか分かる本。 -
すごい人だ。
真似できないが、彼は自分の価値を最大化して生きたように思う。 -
数学は苦手だけど、こういった数学者がいたことは、なんだか励みにも感じた。