本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794209702
作品紹介・あらすじ
第一次世界大戦の泥沼化にともない、帝政ロシアの混迷は末期的な様相を呈しはじめる。皇后の絶大な信任を得て影響力を振るっていたラスプーチンは、「君側の奸」としてさまざまな立場の人間につけ狙われ、ついには暗殺者の手にかかる。本書は、数々の謎に包まれている暗殺事件に多様な角度から光をあて、遺体から毒物が検出されなかったことをはじめ、意外な新事実をあばきだす。皇帝一家を精神的に支え続けたラスプーチンが死んで数週間後、帝政ロシアもまたその歴史に幕をおろす-。秘密警察資料を縦横に駆使して描く、大転換期を生きた巨大な人間像に肉迫する力作。
感想・レビュー・書評
-
そもそもこうした人物は現代の価値観だけでははかれないんだろうけれど、個人的にはどうしても直観的に嫌悪感を感じてしまう人物であった。
しかし、それをただ安直にラスプーチン個人の問題と捉えるのではなく、皇帝、皇后、ロシア上流社会ら支配階級全体としての体制の綻びと見たときに、直観を超えた先にあるラスプーチンの人間味が垣間見えた気がした。
ただ、それでもやっぱりこの人物を好きにはなれないだろうなぁ。
ラスプーチンという人物を様々な資料から分かりやすく描いた良書。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示