最悪のはじまり (世にも不幸なできごと 1)

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制作 : Lemony Snicket  宇佐川 晶子 
  • 草思社 (2001年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794210708

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最悪のはじまり (世にも不幸なできごと 1)の感想・レビュー・書評

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  • 本好きの人とバッドエンドの小説の話をしてたときに、「児童文学だけど」って勧められたのがこれ。
    「フランダースの犬」並みに「ぜんぜん救われない子どもの話」。
    作者が冒頭や文中で、ハッピーエンドが好みの読者にはこれを読むのを勧めない、って何度となく警告してる。
    現実の世の中は不条理なことだらけ、っていうことで、「いたいけな子どもたち」が不幸まみれになる物語を書いたらしいけど、ほんとに不幸まみれの、ぜんぜん救いのないストーリーだった。

    主人公の子どもたち、っていうのは3姉弟妹。
    長女は発明好きの14歳(美少女!)。
    真ん中の長男は本好きの賢いメガネ男子、12歳。
    いちばん下の次女は噛むのが好きな赤ちゃん。

    3人はおおきな屋敷にお金持ちの両親としあわせに暮らしてたけど、ある日、3人が遊びにでかけてるあいだに自宅が全焼して両親も死んじゃって孤児になる。
    そこからが不幸のはじまり。
    莫大な財産を相続したけど、長女が二十歳になるまでは財産に手をつけれないので、とりあえず財産を管理してくれる銀行家が3人をひきとってくれる。
    でも、すぐに「遠縁」の伯爵が3人をひきとるんだけど、この伯爵が子どもたちの財産をねらう凶悪な男。

    ものすごい不潔なボロ家に住んでて、子どもたちにはベッドひとつしかない部屋しか与えない。
    そのうえ、まいにちいろいろ子どもにはムリすぎる仕事をさせてて。
    そのうち、伯爵は14歳の長女と「合法的」に結婚する方法をおもいつく。
    夫になれば妻である長女の財産を自由にできるので、そうしたら子どもたちは殺してしまうつもり。

    その策略にきづいた子どもたちが、なんとかそれを防ごうとするけど、周りのオトナたちはだれひとり頼りにならなくて、結局「結婚」をさせられちゃう。

    だけど。

    子どもたちはもっと賢くて、じぶんでじぶんたちを救う。
    伯爵の罪があきらかになって逮捕されることになり、子どもたちはとてもいい人にひきとられることになって、「めでたしめでたし」。

    っていうラストだったんだけど。
    フツーの児童小説なら、そこで終わり、だろうけど、この物語はぜったいにはっぴーえんどにはならないの。
    その先に、ものすごいバッドエンドなラストが用意されてて、子どもたちは不幸な境遇からぜんぜん抜け出せない。

    全13巻あるらしいから、まだ1巻はタイトルどおり、「最悪のはじまり」にしかならない。

    ひゃー。
    この1巻目だけで、ものすごい不幸まみれなので、読んでてこころがつかれるんだよね。
    子どもたちがかわいそう、っていうより、子どもたちをぜんぜん救えないオトナたちの不甲斐なさにものすごいイライラしてくるから。

    子どもの人権がまるでない時代の話を読んでると、児童福祉法みたいなものって、ものすごいだいじなものだとおもう。

    でも、この話がおもしろいのは、長女と長男がものすごい聡明で、悪人のオトナにやられっぱなしでいないとこ。
    子どもたちが賢くなければ、あっというまに財産を奪われて、みんな殺されちゃって、そのことが犯罪として世にあきらかになることもなく、それでおしまい、っていう、「世間に知られることなく葬られた不幸な話」になっちゃうんだとおもうけど。

    赤ちゃん含めた3人のキャラクターがものすごい魅力的なの。
    映画化されたらしいけど(見てみたいー)、「オトナ顔負けの知恵をしぼれる利発な子」って、ハリウッドが大好きな子ども像、だもんねー。

    それと、ものすごい悪人のオラフ伯爵も、吐き気がするほどの虐待を子どもたちにするんだけど、「なんかヘンなキャラクター性」があって。
    じぶんの家のいろんなとこに、「目」のマークをつけたりしてる。
    こういう設定、って、なんかおもしろい。

    それと、この小説はしょっちゅう「作者」が出てきて、いろいろ物語に口を挟んでるの。
    この作者のつっこみ、も、いろいろおもしろい。

    甘ったるいお説教タイプの児童書はぜったい書きたくなかった、っていう作者。
    わたしも、たてまえは子ども目線の物語なのに、そこに押し付けがましく描かれている世界観が道徳マニアなオトナ目線、みたいな児童向けストーリーが大嫌いなので、この物語はほんとにおもしろかった。
    一気に読んじゃった。

    でもー。
    ほんとに、ものすごいこころがモヤモヤしてイライラしてつらくなってくるぐらいの不幸な境遇なので(再度言うけど、周りの善人側にいるはずのオトナたちの不甲斐なさが極悪キャラのオトナより最悪)、わたしはこれをずっと読みつづけるのはしんどいかも。

    ネットでいろいろみたら、亡くなったはずの両親は実は……、なんていう展開らしいので、そこらへんのナゾは知りたいけど。
    うちの近くの書店にはなくて、ブックオフでこの本を見つけたんだけど、4巻目までしかなかったしねー。
    13巻完読するかどうかは、ちょっと未定。
    図書館にあれば読んでみるかも。
    だけど、うちのほうの図書館、びっくりするぐらい、なーんにもない図書館、だからねー。

    そうそう。
    この物語の魅力のひとつに、長男が本好きなので、本にありつけたときのシーンがステキ。
    1巻目では、ひきとられた極悪伯爵の家の隣のおばさんちに、ものすごいステキな図書室があって、そこに出入りさせてもらえるのね。
    自宅に読書スペースがある図書室がある、って、それだけでものすごいわくわくする。

  • 人気のある(あった?)児童書ということで
    どんだけ最悪なのかな~と思ったら
    うーん

    やっぱり最後に救われるとか(っていってもこれは1官だから最後の最後どうなるかはわかんないけど)
    正義は勝つ、じゃないと
    後味わるいなあ

    善良なきょうだい(お姉ちゃん弟赤ちゃん(女の子))の両親が突然亡くなり
    遺産目当てのさいてーなおじさんにひきとられて
    虐待(汚い家でベッドはひとつでごはんも用意しないで働かせる)を受ける
    他の大人はあてにならない
    って話

    読んでておもしろくない
    赤ちゃんをとりかごに入れて塔からぶらさげるのは
    胸糞悪く
    それが悪人の所業だとしても許せない

  • 児童書だけど大好き、第2弾はこちら。数々の想像を裏切る展開が、とっても楽しい。

  • 孤児になったお金持ちの3姉弟妹の遺産を狙う「親戚」の悪巧み。
    劇だと偽って長女と結婚の誓いをしようとするも失敗。
    しかしうまいこと逃げて次巻以降でまた狙ってくる予感。
    という話。
    普通の話にあるような大人の親切がないばかりか、かなり頼りない味方しかいません。
    最初に言われた通りもちろんハッピーエンドではないけど、
    今後も襲い掛かる不幸や事件を知識と勇気で乗り越えていくのでしょう。

  • A Series of Unfortunate Events~14歳のヴァイオレットと12歳のクラウス、赤ん坊のサニーは何不自由のない生活を送っていたが、火事で両親が死に家を失ったことが銀行家のポーから告げられ、引き取り手は遠縁のオラフ伯爵だという。伯爵だとは云っても、貧乏な役者で、ヴァイオレットが成人しないと遺産も手に入らない。伯爵は劇に出ろと命令してきて、それが、隣の判事を巻き込んで宣誓させ、サインさせて、結婚を成立させようという策略だと知ったが、人質にサニーをとられて云うことを聞かざるを得ない。ヴァイオレットはサインをしたが・・・~作者はこの作品のために偽名を使っているらしいが、親切なのか、突き放しているのか判らないね。「世にも不幸なできごと」の1

  • (2013-06-01)(2013-06-22)

  •  誰かに勧めたくなる面白さでした。

  • 本当に嫌なことばかりが起こる本。最後、オラフ伯爵のたくらみを打ち破ることが出来たのは痛快だったけど、ボードレール三姉弟妹の不幸が終わるわけではない。
    2巻以降が気になってしまう。冒頭でもこの物語にハッピーエンドはないといっているが、両親を亡くした三姉弟妹が楽しく暮らせる日々がくるように、オラフ伯爵に立ち向かっていって欲しい。
    児童書だけあって、あっという間に読み終わるので全13巻もすぐに読めそう。
    英語の勉強にもなるから原書のまま読めるようになりたい。

  • 印象にのこる児童書のひとつ。全体的に漂う雰囲気はグレー笑。でも確かな面白さと登場する図書館や図書室の素敵なことったらない。

  • 英語版を読み終わったんだけど、時間が空いてしまっていたのでもう一度全部読みたいので図書館で借りてきた。でも、結局原書を全巻買っちゃった。愛ですべてが解決したり、友情で悪が撃退されたしりない、とてもいい話だと思う。

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最悪のはじまり (世にも不幸なできごと 1)の作品紹介

ハッピーエンドの物語がお好みの方には、本書はおすすめできない。ドキドキはらはらが苦手という方も、おやめになるのが身のためだ。なぜなら本書は、ビーチで遊ぶ三姉弟妹に、世にも恐ろしい知らせが届けられると、あとはみじめでイバラ、不幸のオンパレードだからだ。知恵と勇気で悪の魔の手と立ち向かう子供たち。しかし、ああ、なんたること!その結末は…申し上げるまい。ただしもちろん、ハッピーエンドは、なしだ。アメリカをはじめ、世界中でハリー・ポッターと並ぶ超人気シリーズ。頁をめくる手を止められないことまちがいなしのベストセラー、ついに日本上陸。

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