ファストフードが世界を食いつくす
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この作品に関連する談話室の質問
みんなの感想・レビュー・書評
原題は「FAST FOOD NATION」。
本書は大きく2部構成に分かれており,前半部(第一章~第四章)はファストフードの誕生物語となっています。淡々と歴史を語るわけではなく,登場人物の人生を生き生きと描写しつつ,市場の如何なる要求でファストフード産業が産まれたのかが描かれています。ここでは,ファストフードとハリウッドとの関連について触れられており,歴史上の両者の関係が分かります。
後半部(第五章~第十章)は打って変わってファストフードのサプライチェーン上で起きている悲劇。食肉処理場の描写は過激です。市場の要求に従った結果,現在起きている様々な歪みが赤裸々に書かれています。
ここまでの苛烈な内容の故に,終章の「あなたは,自分の好きなように行動することができる」という著者の言葉が心に沁みました。
食の安全性が問われている昨今、改めて読み直したい一冊です。 使われている肉の中身からずさんな労働管理の実態まで、 著者の徹底的な取材によってファストフード業界の闇の部分が鋭く描き出されています。 2001年の全米ベストセラー本です。 1950年代にアメリカ的食品の象徴となったファストフード。 標準的なアメリカ人は、毎週およそハンバーガーを三個、フライドポテトを四袋食べるにまで定着... 続きを読む »
今、私たちの身近にあるハンバーガー、その歴史を追って行きながらその影で血の涙を流して働いている人がいてその人に背を向けて私たちはハンバーガーを食べているんだと理解させられるお話です。食べ物を語る際には外せない一冊なのでは?
本書は主に米国のファストフード事情について書かれているため、国内の同一チェーンの実態とはやや異なる部分があることには注意したほうがいい。特に店舗レベルでの衛生管理基準は日本のほうが格段に厳しいし、実施も徹底されている(もちろん米国と比較しての話であり、個別の店舗によって差もあるが)。
ただし、原材料となる食肉がそもそも加工の段階で汚染される危険があるのは日本の場合も同様で、これは店舗レベルの施策では防ぐことができない。実際に店舗の衛生状態には異常がなかったにもかかわらず、食中毒が発生した事例がある。
本書はこうした問題の本質をフランチャイズの業態そのものに見出だすもので、以上のような話題について関心のある人には参考になる本だと思う。
久しぶりのフォトリーディング。感想なし。ちょっとゾクゾクする面白さかな。高速リーディング。途中で疲れてきたので速読。面白い本だと感じるのでこの後普通に読んでみる。読み方も違いがどう出るか。
かなり暗くなる内容だったので高速リーディングを所々いれて読了。
フランチャイズビジネス,ハンバーガービジネスを知る上で有為な本。この本を読んだ上で,「キングコーン」という映画を見ると,完璧であり,強くおすすめしたい。
なんだかチープな邦題と装丁ですが、中身は客観的で淡々としており、大変読み応えのあるルポルタージュでした。
手軽で廉価な商品を提供するために犠牲になるものの大きさと、それを得る側の欲求の軽さ。
あまりにも釣り合わない欲望バランスが、世界規模に膨らんだ巨大産業のもとで歪に成立しているチグハグさにぞわぞわします。
作者が終盤で提示する、「この問題の端は悪意や憎悪ではない」といった意見と、弱々しいながらも踏み出さんとする一歩には頷かざるを得ないのですが、「悪意を一切持つことなく人間はここまでの事ができる」という事実がだからこそやるせない。
罪はどこにあって何から間違ったのか。読み終わった後にどう振舞うにしても、せめて自分の選択を自覚するくらいは読んだ側の責任かと思いました。
戦後に日本の食は欧米化が進んだが、アメリカの食文化も大変化したことをはじめて知った。アメリカ人はハンバーガーとフライドポテトばかり食べている・・・アメリカ社会の隅々にファストフードが浸透したのはこの30年足らずの間、という事実にびっくり。 「あなたが月に2回それを食そうと、できる限り避けていようと、あるいはこれまで一口も食したことがなかろうと、決して否定することの出来ない事実である」という文章に... 続きを読む »
現代の社会学、特にプログラミングされた社会性について考える際、ファストフードというジャンルは正に現代の社会性を映す上で最も分野だと思う。 第二次世界大戦後のアメリカでの工業化により如何に早くて大量に食料を作り販売するかを追求していく中でマクドナルドを初めとした異様なファストフードが台頭し、それまでの伝統的な食事や食べ物の倫理観というものが欠落していった。 このようなシステムやプログラミ... 続きを読む »
ファーストフード業界(特にその典型でありかつ大規模企業であるマクドナルド)が、アメリカの経済・社会・産業構造にどれほど大きくかつ広範囲に影響、それも悪い影響を与えてきたのか・・・。消費者に「食」と「食文化」を提供する企業としての側面/労働者を雇用し、労働環境を提供する企業としての側面/アメリカの食肉市場(特に牛と鳥)や穀物市場(特にジャガイモ)の最大規模の購入者としての側面/行政・立法に介入を行う... 続きを読む »
2月13日読了。ハンバーガーをはじめとするファストフードが生まれ、やがて世界を席巻するまでの歴史や語られざるファストフード業界の衝撃的な実態を丹念な取材結果から暴きだすノンフィクション。「安い」「うまい」「はやい」というファストフードのシステムが、発生すべきコストをいったい何に転嫁しているのか。当然持つべき疑問を、喜んでマックに通う我々はむしろ意図的に見ないフリをしているのかもしれない・・・。書き... 続きを読む »
半分だけ読了。怖いー怖いよう。ヒステリックなアンチ本ではないだけに(いや立場は完全にアンチだけど筆者がハンバーガーを美味しく食べてる場面がある)しみじみ怖いなあと思わされた。
テーマはマックの誕生ヒストリーに始まり、子供を消費者のターゲットに置いたマックの戦略、牛肉工場で働く労働者の待遇の悪さ(おそらく最低最悪の仕事)と幅広いが、取材や具体的数字を軸にした骨太のドキュメンタリーという感じ。難は厚すぎて気軽に読むことはできないということか。ファストブックではない。(うまいこと言った)
単にファストフード単体のの問題だけでなく、それを取り巻く多国籍企業や子供向けマーケティング、更には移民労働者の劣悪な労働環境といった問題にまで敷衍して論じられている点が秀逸。
2001年に出版された本だが、食に対する安全を考えるうえで、示唆に富んでいる本だと思う。 ビジネスにつきもののの効率主義。いわゆるアグリビジネスにもその方程式は当てはまる。 食肉業者は、数量を維持して利益を出す為には、牛に成長ホルモンを与え、精肉工場ではコストを削減の為に、熟練職人ではなく人件費が安価なメキシコ人などの外国人を雇う。彼らはのほどんどは英語もしっかりできないため、食品衛生... 続きを読む »
ファーストフードが生み出す
終わりのない負の連鎖。
大げさに都合のいい情報だけを
並べているだけなのかもしれないけれど
この本はわたしに考えるきっかけを与えてくれたので、星5つ。
食べ物だけじゃなくて、安いものはみんな、
どこかにしわ寄せがあって、そういう値段になっている。
何にも考えずにただ商品を選んじゃいけない。
アメリカの食品業界の杜撰さは日本の比ではない。圧倒的なロビー活動で、汚染された肉も流通経路に乗っかってしまう。
<a href="http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20081029/p3" target="_blank">http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20081029/p3</a>
おいしいね、ハンバーガー。
不条理な労働、死
のもとで成り立っているという
現実を受け止めないといけないんですね。

「本書は気鋭ジャーナリスト、エリック・シュローサーが徹底的かつ包括的な取材の元、大巨人ゴリアテたるファストフード帝国に敢然と叩きつけた挑戦状である。(P380)」
ファストフードチェーン、そし...





