人生、しょせん運不運

著者 :
  • 草思社
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794213013

作品紹介・あらすじ

戦記三部作をはじめ多くの名作を残し、平成十四年三月に世を去った著者が、死の直前まで綴りつづけた文章。死別した母と妹の思い出、学生時代の「悪い仲間」たちとの交流、戦場での悲惨な体験など、若年時代に体験したさまざまなできごとの記憶をひとつずつ丁寧に呼び起こしながら、ユーモラスな中に哀感のこもる文章で人生の不条理を思う。

感想・レビュー・書評

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  •  古山高麗雄(ふるやま こまお)さん(1920~2002)、初読みです。芥川賞作家。「人生、しょせん運不運」、2004.4発行。自伝とも遺言ともいえそうな作品です。人は年を取ると、最近のことは忘れて、遠い昔のことばかり思い出す。思い出すことは物を思うこと。生きてるうちは、人は物を思う。思うということが生のあかし。

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著者プロフィール

古山 高麗雄(ふるやま・こまお)
1920年、朝鮮新義州生まれ。2002年没。旧制第三高等学校文科丙類中退。42年に召集され、東南アジア各地を転戦。47年復員。河出書房など出版社勤めを経て、雑誌「季刊藝術」の編集に従事。70年『プレオー8の夜明け』で芥川賞、94年『セミの追憶』で川端賞、2000年『断作戦』『龍陵会戦』『フーコン戦記』の戦争文学三部作で、菊池寛賞受賞。

「2021年 『文庫 人生、しょせん運不運』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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