- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794213464
感想・レビュー・書評
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独学で古今の書物を読破し、作家として大成したヘッセが教える読書の楽しみと読書の意味。なぜ本を読むのか。どんな本を読むべきか。レクラム文庫(ドイツの古典文庫)のために書かれた読書案内エッセイ「世界文学文庫」(ヘッセの推奨する本のリスト付き)を中心に、読書をめぐる随想を集めたエッセイ集。読書の重要性についての指摘は時代を超えて今も感銘を与える。
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「人生の下劣さに抗する最良の武器は、勇気と、わがままと、忍耐です。勇気は私たちを強くし、わがままは愉しさを生み出し、忍耐は平安をもたらしてくれます」。
本書は「わがまま」もしくは「個性の尊重」をテーマに、ヘッセの書簡、短編、詩などをまとめた詩文集。ドイツ語ではeigen(我の、自分の)とSinn(心、魂)の合成語からなる「わがまま」。日本と同様、ドイツ語圏でもあまり良い意味で用いられる言葉ではないというが、ヘッセはその「わがまま」を最高の美徳として用い、自分の心に忠実に生きていくことを信条とした。ヘッセが徹底的に嫌った「一致した考えを持つ大衆の利益のために、個性を抹殺する現代世界の傾向」は、現代の私たちが抱える心象風景に『汝自身であれ』と強く呼びかける。訳者の岡田朝雄名誉教授は、『庭仕事の愉しみ』『人は成熟するにつれて若くなる』(いずれもヘッセ作品)ほか、数々のドイツ書の訳を手がけている。 -
その人その人に最適な蔵書があり、「最良の蔵書」なるものは存在しない。各人が運命の出会いとともに構築しないといけないもの。
本は真剣に取り組まれるのを待っている。多読が読書家なわけではない。
だいたいそんな内容。
大学図書館019H53
あと新聞はよくない、新聞に論文や小説を連載するのはもっとよくない。ってあった。 -
初ヘッセ。すごく洗練されていて、難しくレベルが高い文章だと思った。正直難しくて内容がよく分からなかった。
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新書を大量に読破する立花隆と、小説を丹念に味わうように読むヘッセ。
私はヘッセ的読み方のほうに共感した。