- Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794213853
感想・レビュー・書評
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今年ベスト。2005と古いが複雑系とネットワーク科学の醍醐味を、6次の隔たり、スモールワールド、神経、ウェブ、自然、生態系、行動科学、感染症、社会資本までたっぷり味わえる。おすすめ。
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ネットワークのスモールワールド性について分かりやすく述べられていた。全体を部分に分けず、全体の性質を知ると言う科学はこれからの課題であると思うので、ネットワーク理論は良い取っ掛かりになると思う。
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15年前の本なのに色褪せることなく、むしろ、Covid-19やテレワークなどの体験を通じて、さまざまな思いを巡らせることができ、2020年の最後に読んでよかった。
グラフ理論、また、勉強し直そうかな。 -
"脳のシナプスのつながり、コンピュータネットワーク、電力網、人脈など一見なんのつながりも法則もなさそうなつながりにはパターンがあるという話。
物理学、医学、生物学、社会学、経済学など様々な分野に共通したものだという。
世界中のだれかとつながるには、どんな人でも最大6人の紹介でつながることができるという。そんな不思議を俳優業界の中で、ケビン・ベーコンさんにつながる人数で検証している。ネットワークの不思議を理解することは、現在の生活でなんかしらの役に立つ。本書に登場した人物の著書を読み広げたい。" -
6次の隔たりという言葉がある.
これは,案外知らないところで身近な知り合いがいるものだという経験的にはよくあることを実証したものだ.
そのことが理論的に説明されてきたのは2000年代に入ってからだ.本書は,このようなネットワーク科学の最前線をたくさんの研究をもとに紹介したものである.
今日的な問題となった新型インフルエンザもネットワーク科学が扱う範疇である.
毎日,ニュースで見るインフルエンザ対策も,基本的にはこのようなネットワーク科学の知見から導かれたものである.
単純な手洗い・うがいの効果性を保証しているのは,この本が示している内容なのだと考えると多少向き合い方も変わってくる.
そのような意味では,ネットワークの持つ本当の意味を私たちはまだ知らないのかもしれないと気付かせてくれる良書である.
そして大事なことは,数学的なモデルは,多様な現象にあてはめられるということだと思う.
就職やインフルエンザが同列に扱える不思議.モデルを持つことの可能性・重要性に気付かされた. -
ネットワーク科学、理論についての著書。事例と調査をもとに理論をわかりやすく表現している。
まだこれからの分野なので現在語られていることは非常に極一部と思うが、それでも十分理論の一旦は理解できる。
人とのつながりや周囲の組織など応用も可能だと思う。関連書籍を読みたいと思う。 -
複雑系
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人や物などのつながりに興味がある人は必読。2200円だが、5000円以上の価値がある。
<a href="http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20080505/p1" target="_blank">http://d.hatena.ne.jp/sessendo/20080505/p1</a>