楽しい気象観察図鑑

著者 :
  • 草思社
3.89
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本棚登録 : 226
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794214249

作品紹介・あらすじ

竜巻の威力、虹の色、蜃気楼などの、見る者を圧倒する不思議。雲が生まれる瞬間、空に映る地球の影などの、目をこらせば見えてくる不思議。約200点の美しい写真でさまざまな気象現象を紹介、その背後にある科学を解説する。

感想・レビュー・書評

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  • 著者の武田康男氏(1960年~)は、第50次南極地域観測越冬隊への参加経験もある気象予報士で、現在は大学で地学や自然環境を教えている。そのほか、小中高校や市民講座などでの講演、本や雑誌等の執筆・監修・写真映像提供、テレビ・ラジオ出演など幅広い活動を行っている。
    本書は、最もベーシックな気象現象である、雲、雨と風、氷と雪、大気の色について、美しい写真とともに、その原理やどのような状況で見られるかなどが、わかりやすく説明されている。
    本書を読んで驚くことの一つは、掲載されている写真の全て(オーロラ以外)が日本で撮影されたものであり、この小さな島国の日本が、いかに多様な気候・自然に恵まれた場所であるかということである。
    また、全ての気象観察の基本といわれる「雲」は、その見分け方を知っていると、天気の変化、季節の移ろいを詳しく知ることができるというが、何より、いかなる日でも、空を見上げればそこに存在して、かつ、刻々とその姿を変えて二度と同じ姿を現すことはないというのは、(少々大げさだが)、ときの移ろい、“無常”を実感させ、なんとも趣のあるものである。
    子育て世代の人には、こどもと一緒に空を見上げて気象現象の知識を深めるのに大いに役立つし、子育てを終えた世代(私はこちらに属する)には、空を見上げて、ときの移ろいやこどもの頃(に見た空)を思い出すきっかけを与えてくれる、幅広い世代に楽しめる良書である。

  • 「竜巻の威力、虹の色、蜃気楼などの、見る者を圧倒する不思議。雲が生まれる瞬間、空に映る地球の影などの、目をこらせば見えてくる不思議。約200点の美しい写真でさまざまな気象現象を紹介、その背後にある科学を解説する。」

    目次
    第1章 雲(すべての基本、雲の見分け方をおぼえよう;雲や霧が生まれる場所へ行ってみよう ほか)
    第2章 雨と風(雨はどうやって落ちてくるのか;雷にはまだ解明されていない謎がある ほか)
    第3章 氷と雪(いろいろな種類の雪を見てみよう;空から降る氷を観察しよう;霜と霜柱のちがいとは何か;不思議な氷と氷の不思議;流氷を見に行こう)
    第4章 大気での光の変化(景色がゆがんで見える現象 蜃気楼;つぶれた太陽 大気差;雲の間からの幻想的な光 光芒;空に映る影 地球影と二重富士;空に舞う氷が光を反射する 映日・太陽柱)
    第5章 大気がつくる色(空の色はなぜ青いのか;朝日や夕日を科学的に見てみよう ほか)

    著者等紹介
    武田康男[タケダヤスオ]
    1960年東京生まれ。1983年東北大学理学部地球物理学科卒業。高校教諭。気象予報士。日本気象学会会員。日本自然科学写真協会会員

  • いろんな空、雲、気象現象の写真が詳しい解説と共に見られて、興味深かった。面白かった! もっと空を観察したいと思った。


  • 虹の色とか、竜巻とか、蜃気楼とか、雲ってなんでカタチが違うの?とか
    考えたこともなかった空の日常を
    美しい写真で解説してくれます。

    息子にと買い求めましたが、
    クルマに積んでおいて、空の不思議に出会うたび、彼に解説してもらっています。

    以前、風味絶佳のお客様 Iさまが
    「子育ては、人生をもう一回生き直してる感覚になる」とおっしゃられてました。
    本当にその通りだと思います。

  • 写真の写し方が綺麗!写真だけ見ていても癒されるし、深く知りたい時も解説が分かりやすくて学びやすい♪

  • 写真が豊富、原理の解説も丁寧、扱う対象も幅広い。
    この手の本の入門としておすすめできる。

  • 所在:展示架
    資料ID:10601929
    請求記号:451||Ta59

  • 骨折して仕事できないので散歩してたら空がきれいだったのだ

  • (チラ見!)
    Book TV '11/10

  • 武田さんの本は、まず何よりも写真がキレイ。
    そして、起床現象の発生メカニズムも、
    図入りで分かりやすく解説されていました。

    見ているだけでも飽きませんし、
    見たことがないような貴重な現象の写真もあります。
    イチオシは凍雨の写真。美しかったです。
    ふだん、空を見上げるのが楽しくなる、そんな一冊です。

  • 気象のことが綺麗な写真を見ながら分かる本。お気に入りはスノーモンスター。

  • 写真がとてもきれい
    空を見上げること 雲一つない青空が大好きな私にとって
    いつまでも眺めていたい一冊

  • 忙しくってため息つきながら下を向いて歩いてる人へ。
    晴れた午後の日差しの下、青い空をゆっくりと眺めてみようと思う本です。

  • いつまでもいつまでも、ながめてしまい、なかなか最後まで辿りつけない。雲、雨、雷、風、波、氷に雪、蜃気楼にグリーンフラッシュ、光芒、虹、オーロラ・・・地上から、機上から、山頂から・・・様々な場所からとらえた、気象現象の数々。
    どんな状況で見ることができるのか、どのように見えるのか、など写真と解説が盛りだくさんの1冊。彩雲、けあらし、雲海・・・富士山の8合目からの夜明けの雲海の写真。
    自分も見たことがあるけど、まさにこの写真の通り、幻想的だった。
    雲のじゅうたんの上に、足を踏み出せそうな感じ・・・
    うっとりと眺めて過してしまう・・・

  • 内容:
    天気の不思議はいたるところにある。竜巻の威力、虹の色、蜃気楼などの、見る者を圧倒する不思議。雲が生まれる瞬間、空に映る地球の影などの、目をこらせば見えてくる不思議。約200点の美しい写真でさまざまな気象現象を紹介、その背後にある科学を解説する。(帯より)

    例えば、「空の色はなぜ青いのか」「夜はどのように朝になるのか」「虹はいつ、どこにできるのか」が気になる人にはお勧めしたい。

  • 写真に惹かれ購入。気象の勉強に役立てたい。

  • 雨はどうやって落ちるのか?
    空はどうして青いのか?
    そんな素朴な疑問に まじめにきちんと
    答えています。
    それもそのはず、著者は現役の高校教師です。
    理科の授業が嫌いだった私ですが、
    美しい空の写真を見ながら
    気象学のロマンにひきつけられました。

  • 写真がきれいです。

  • お天気っておもしろいですよね。
    空は毎日見なければ。
    いろんなことを教えてくれますよ。

  • 値段の3倍の価値はある。

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著者プロフィール

1960年、東京都生まれ。
東北大学 理学部 地球物理学科 卒業
気象予報士。空の写真家。元高校教諭。
大学での講義、小中高校や市民講座などで写真や映像を用いた講演、メディアへの出演なども精力的に行なっている。
著書に『地球は本当に丸いのか?』『楽しい気象観察図鑑』『すごい空の見つけかた 』(以上、草思社)、『不思議で美しい空の色彩図鑑』(PHP研究所)など多数。

「2020年 『雲と出会える図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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