文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (上)
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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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人肉食は、一般的な認識でいうと、(中略)非常事態に置かれた人間による命がけの行為だが、非常事態とは無関係な人肉食の存在も、近年取り沙汰されている。(中略)わたしが過去四十年に渡って仕事を共にしてきたニューギニア人たちは、自分たちの人肉食の習慣を平然と語り、われわれ西洋式の埋葬習慣では親族を食べないこと、つまり、”死者に敬意を表さずに葬ってしまう”ことを知ると、露骨に嫌悪感を示した。
― 240ページ -
今日のわたしたちが鬱蒼たる樹林に覆われたマヤ文明諸都市の古蹟を眺めるように、いつか後世の旅人が、ニューヨークの摩天楼の朽ちゆく巨姿に見とれる日が来るのだろうか?
― 16ページ -
そういう崩壊は、世界的な疾病の蔓延、戦争の拡大など、表れかたはさまざまでも、根源をたどれば、環境資源の希少化によって引き起こされるものと考えられる。もしこの論証が正しいとしたら、現在の子どもたちや若者たちの世代が壮年、老後を迎えたときの世界のありかたを決定づけるのは、今日のわたしたちの努力ということになる。
― 20ページ
みんなの感想・レビュー・書評
『銃・病原菌・鉄』を読んだら、おおとうさんに推薦されたので読んだ。 大変な力作。 上巻は、クリーンランドやイースター島など、一時は人が入植したものの、森林破壊、土壌流出で人が住めなくなった事例を紹介。 まさに、マルサスの原理をそのままに実現した事例でショッキング。 下巻は、現代の環境問題。考えさせられる。 (1)環境問題も地球温暖化のような影響がはっきりしな... 続きを読む »
環境破壊、気候変動、人口増加をコミュニティ崩壊の要因とする著作は他にいくらでもありそうなので、結論に深い驚きはない。ナショジオが好きな方にはおススメなのかもしれないが、理科的な手法を使った分析や、文字文化の乏しい文明史にご関心のない方には向いていないと思われる。
過去に消滅もしくは崩壊した社会の具体例を挙げて、何が崩壊の要因となったのかを検証していく。イースター島、ピトケアン島、アナサジ族、マヤ、ノルウェー領グリーンランドが例として挙げられ、各々の崩壊の要因として、環境被害、気候変動、近隣の敵対集団、友好的な取引相手、環境問題への社会の対応の五つを挙げている。
環境がいかに脆いものであるか、そして過去に滅んだ文明の統治者がいかに近視眼的であり、危機を過小評価していたかがよくわかる。
そして、これらの過去は、将来への警鐘となっている。
すごく深い内容。環境破壊や人口膨脹で資源が不足し,衰退していった文明が過去にいくつもあった。上巻は文明が崩壊した歴史上の実例を主に扱い,下巻で現代・将来の文明崩壊を検証・考察するようだ。第一章のモンタナはちと冗長だけど,第二章からのイースター島,ピトケアン諸島,アナサジ族,マヤ,アイスランド・グリーンランドは良い。どれも世界史には乗らない小規模な社会の話だが,人類史という観点からはとても重要で興... 続きを読む »
上巻では消えていった数々の文明の例を挙げて、短期的なものの見方しか出来ない人間が自分達の文明を育てたものを食いつぶしていった様を紹介しています。後付けの知識としては彼らの行いによる結果は当然と思えます。それは彼らの想像力の欠如だったのか、理解していても回避できないものだったのでしょうか。消滅直前の飢餓状態の中で人肉食が当然のごとく行われ、著者もそれを当然の様に書いている様子には軽いショックを受けました。
思っていた内容と違う、文明の失政・経済を原因とした崩壊議論だと思いきや環境に来たのには少し驚いた。前作『銃、病原菌、鉄』と同様に高化学の視点から事実を追い詰める様子は非常に読みごたえがある。過ぎたる開発はどの文明にとっても致命的なんだと思い知らされる内容。モンタナの例は今のアメリカだが、こんな危機があらゆるところで起こっていると思うといたたまれないな。この先下巻がどこへ議論を持っていくのか非常に楽しみ。
イースター島社会の崩壊、現代社会との共通性
森林破壊が異常なほど激しく進行、人口の90パーセントが減少
先祖伝来のモアイ像が島民自身の手で倒された、
ロシア・ルーマニアのスターリン・チャウシェスクの像
宇宙から孤立した地球のメタファー、原発事故、核戦争を想起させる
環境問題と人口問題が戦争と内乱の増加につながった。
貧しい国からの不法移民が、裕福な国という名の超満員の救命ボートに押し寄せる
ノルウエー領グリーンランド 450年の歴史、カルザス農場の最期の光景
過去、現在の社会の失敗(崩壊)とその原因を追った著作の上巻。かつては豊かな州であったモンタナ州の現状から始まり、イースター島やノルウェー領グリーンランド島などの過去の社会の崩壊の過程と原因が検証されていく。時代、場所は異なっても、崩壊に至る流れに共通点が非常に多いということに驚かされる。
環境破壊が進むアメリカのモンタナから、イースター、アサナジ、マヤ、グリーンランド…森林を失い貿易が途絶え戦乱に沈む文明。ナウシカ原作の大海嘯後、戦乱で崩壊したエフタルもきっと…。下巻はさらに恐そう。超身近な中豪日の話らすい。
幾度と無く世界各地で文明が生まれては廃れていったが、環境、人種、言語など様々な観点や過去の歴史から考察がされてあり、分かりやすいです。知らないことが多く、前作に引き続き楽しめた。
ヨーロッパ式の生活が万能であると感じてしまう先進国の罠に気づく本。日本人には耳がいたい。江戸時代の高い環境施策を引き継いでいるのだろうか?と自問。
勝間フレーム32にて紹介、繁栄が滅亡につながるという図式がある、滅亡を防ぐ方法を5つの要因から提起、環境被害、気候変動、近隣の敵対集団、友好的な取引相手、環境問題に対する社会の対応
銃・病原菌・鉄に続く、シャレド=ダイアモンド博士の著書。
はじめのモンタナの話は、だから??という話のような気がしながら読んでいましたが、次のイースター島の話はいたたまれない感じがしました。
さらに、ビトケアン島とヘンダーソン島の全滅の話は、ひどい話ですが、筆致が鮮やかでした。
加えて、自分自身が全く知らずに驚いたのが、グリーンランド島におけるノルウェイ人の全滅の話。
後知恵で読む人は、魚でも食べればいいじゃん、イヌイットと交易すればいいじゃん、と思うのですが、そうもいかなかったのでしょう。
とりあえず、上巻は読みましたが、最後の一行は身につまされる一行でした。
「銃・病原菌・鉄」のダイヤモンド博士の続著。 人類の歴史では、栄華の限りを尽くしていた文明が、ある時点を境に突然崩壊してしまう。ということが、何度か起こっている。 『モアイ像』で有名なイースター島や、南米のマヤ文明など。 今となっては人も住まぬ廃墟になっているが、かつてはそこに、 世界でも最先端の文明が存在していたのだ。 筆者は、世界各地のそうした事象に対して、様々な要因を考... 続きを読む »

なぜ、国家や地域が崩壊するか?について書かれた本。
ジャレッド•ダイヤモンド氏が「銃•病原菌•鉄」の次に書いた作品。
前回は文明が発展し、なぜ地域によってその差が広がるか?を書いたが、この著作はそ...





