最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか

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制作 : 高橋 健次 
  • 草思社 (2006年10月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794215383

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最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのかの感想・レビュー・書評

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  • 人命が失われるような深刻な事故が起こるたびに発せられる「何故こんなことが」の一言。その何故を様々な事例を元に解明しようという書。興味深いのは深刻な事態でも事故を食い止めた事例も多く紹介されており、タメになる。「最悪の事態を常に意識し、最低限頭の中だけであってもシミュレートしておくこと」が如何に大事か教えてくれる。人命に関わらないシステム運用に携わる人でもきっと教わるべきものがあるはず。そして、事故を起こさない組織作りとはどういうものか。上級管理職には是非読んで欲しい一冊。

  • 人が起こしてしまうミスでどうなことになるのか……
    しかし、それを回避できる人もいる。

    オーシャンレンジャーの沈まない安全神話は愚かしすぎる。訓練をまともに受けてない人々が操縦していたなど…
    そんな日本の臨界事故も、人のミス、とさらりと皮肉られています。
    危機を想像している人の方がタフ、当たり前なんだが、いざというとき重要だ。
    「ビュデジャ」「ハイパー・ビジランス(超覚醒)」「ヒューリスティクス」覚えました。

    ただ2001年の本なので、それからおこった大きな事故には言及がないのがもどかしい。ちょっと古いかな。

  • [ 内容 ]
    誰がどのように引き起こし、誰がどのように食い止めたのか?
    原発事故から高層ビル倒壊まで、50あまりのケースを紹介しつつ、巨大事故のメカニズムと人的・組織的原因に迫る。

    [ 目次 ]
    より巨大に、より高エネルギーに
    信じがたいほどの不具合の連鎖
    スリーマイルアイランド原発事故
    「早くしろ」という圧力に屈する
    テストなしで本番にのぞむ
    最悪の事故から生還する能力
    大事故をまねく物質の組みあわせ
    人間の限界が起こした事故
    事故の徴候を感じとる能力
    危険にたいする健全な恐怖
    あまりにも人間的な事故
    少しずつ安全マージンを削る人たち
    最悪の事故を食い止める人間

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 「作業効率の権威フレデリック・テイラーは、人間を仕事に合わせるのではなく仕事を人間に合わせる必要があると、最初に認識したひとりである。」

    大きな事故がどのように起こったのかについて書かれた本。
    人は必ずミスをする。大切なのはそのミスが起こっても、その影響を最小限にすることだ。そのためには、人間がミスをするという前提に立った安全策をとる必要がある。それを無視して、ミス0を掲げるのは間違っている。

    多くの重大な事故も様々な小さなトラブルが積み重なって発生したことがわかる。

  • 最悪の事故は、
    そのほとんどは1つの要因だけでは
    発生しない。
    その予兆をなぜ見逃し、
    もしくは必要な対応をとれなかったのか。

    マスコミの報道のような、悪者さがしや
    センセーショナルな書き方ではなく
    (だから、事故の惨状が必要以上に生々しく
    書かれてなくて、冷静に読むことができる)、
    将来の事故をどう防ぐか、という視点で、
    記載された事例をはじめ、
    あまり大きく取り上げられることのない
    事前の兆候をきちんとつかみ、
    「最悪の事故」の発生をくいとめた例が
    書かれています。

    必要なのは
    兆候を見つけ、
    その情報が必要なところに伝わり
    それに責任ある人が、小手先ではなく
    必要な対応をすること。
    そのためには、
    見逃す(または小手先の対応を取ること)
    が会社のためではなく、
    将来より大きく会社に降りかかるリスクを
    なくすことが会社のためになる、
    という意識が必要ではないか、
    と自分は読みました。

  • 「人間のミスとマシンの不調が結びついた事故(未然に防がれたものを含)」の公式調査結果をベースに、事故までの経緯を詳細にまとめた事例集です。

    リスクマネジメントの際に、有用なデータベースとなる一冊です。
    一方で、読み物としては、「伝えよう」ではなく「説明しよう」が強く出てしまい、文体・内容・構成いずれもわかりづらく、本質がぼやけてしまっていると感じます。

  • 過去の様々な事故を検証し原因を探る。ってな内容だが為にはなるが余りにも話が回りくどくしつこいので途中から飽きてきた。再読しよーかなという気にはなるが行動に移せない。。。

  • 誰がどのように引き起こし、誰がどのように食い止めたのか。
    飛行船墜落や原発事故、毒ガス漏出や原発事故から高層ビル倒壊まで50あまりの事故を子細に紹介、誰がどのように引き起こし、誰がどのように食い止めたか、巨大事故の人的要因とメカニズム、人的・組織的原因に迫る良書。

    でも結局、最悪の事故に遭遇したときに一番重要なのは「最後の最後まで諦めないことが大切」って言うのには正直苦笑したけど妙に納得w

  • 図書館

  •  宇宙開発・航空機・油田掘削・原発・大規模プラントといった,現代の巨大技術。ひとたび事故が起きると,人命にも経済にも重大なダメージを与える。直接人命こそ失われていないが,まさに今の日本で進行中の原発事故もその一つだろう。産業革命以降,人類は多くの大事故を経験し,その原因を調べ,さらなる事故を回避すべく対処をしてきた。豊富な事例を紹介しつつ,現代文明の生み出した危険とどう共生するかを探る。
     著者はアメリカ人なので,扱われる事故もアメリカで起こったものが中心。世界一の経済大国ということで事故も多いのだろう。日本での事故も少し載ってた(JCO臨界事故)。単独の航空機事故では世界最悪(死者数)とされる御巣鷹山墜落事故はなかった。コンコルドの墜落事故は載ってた。ほかに,油田開発での大事故が結構載っていて,化石燃料の採掘にはかなりの危険が伴うことを再認識。海上に浮かぶ石油掘削リグが強風と高波で沈没することもあるという。スペースシャトルや飛行機事故のようにあまり報道はされないが。化学工場の事故にも大規模なものが。1984年,インドのボパール殺虫剤工場からガスが漏れ,約七千人が犠牲になった。
     本書が収録するのは20世紀後半の事故が大半だが,もっと古い事故もいくつかある。1930年の英国巨大飛行船R101墜落事故や南北戦争中の蒸気船爆発沈没事故など。
     このような大事故の原因,防止するうえでの対策も論じられるが,あまり体系的でなく,事例の紹介がメインという感じ。巨大化し複雑化するシステム,不具合の連鎖,計画通りの進行という圧力。疲労や思い込みといった人間の限界も事故につながる。
     反面,事故を食い止め,将来の事故を防止していく主役も人間だ。前兆を感じ取り,入念な訓練,適切に与えられた権限によって事故を未然に防ぐ。事故や事象に学び,再び事故が起こらないよう対策することが不可欠。事故後の過度の責任追及は,真相解明を困難にするが,日本は大丈夫だろうか。

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誰がどのように引き起こし、誰がどのように食い止めたのか?原発事故から高層ビル倒壊まで、50あまりのケースを紹介しつつ、巨大事故のメカニズムと人的・組織的原因に迫る。

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