長男が危ない!―熱心な母親ほど要注意

著者 :
  • 草思社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794215949

感想・レビュー・書評

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  • ○あえて親がガマンして、わが子が危ない橋を渡るのをハラハラしながら見守っていることが、10代の子にとって必要

    ○こどもは、親の所有物ではなく、いづれ社会にお返しする存在。社会に出て社会に貢献できる人間にする

    ○勉強はできてもコミュニケーションをとれない子が多い
    ・家庭は裕福、お母さんが勉強熱心、受験に勝つために詰め込み教育を徹底、こどもは受験意外は全て母まかせで、テスト範囲もわかっていないため、母の言葉は聞き流すクセがついている、母が脅迫的。。。
    な家庭に多い現象。

    ○ついていく父親
    芦沢俊介

  • 一応「教育ママ」の自覚があるので読んでみたが……興味をもって読めたのは最初のほうだけだった。途中からは発達障害メインで、タイトルとかけ離れていった印象が強い。確かに落ち着きがない、空気読めない男子は多いし、発達障害の子の育て方はヒントになるのかもしれない。だが、男子はみんな発達障害(の要素をもっている)と曲解されかねない展開は、正直母親の不安をあおるだけではないだろうか。というか、女の子しかいない作者が書くと、反感をもたれる気がする。

  • この本のタイトルは、
    いたずらに長男を持つ親の不安をあおるだけでいかがなものか?
    長男が危ない訳ではない。
    高学歴で高学歴主義の親に、
    厳しく育てられ勉強を押し付けられている子が危ないのではないか。
    それも長男に限った話ではなく、
    兄弟みんな問題を抱えているケースが多い。
    発達障害も長男だからなる訳ではない。
    東大の汐見稔幸先生や、花まる学習会の高濱正伸先生の話には納得。
    そちらの先生が書いた本を読んだ方が良い気がする。

  • 教育雑誌ducareに紹介されていたので、図書館で借りて、読んでみました。
    ひとりっこ、長男を持つ私としては、あっという間に読み進めちゃえました(笑)。

    そういえば、この本、私、以前、本屋で立ち読みしていましたわ。
    そして、このタイトルの直接答えになってる部分は、すでにそのときに読んでいたような。
    タイトルから期待した内容と直接リンクしている内容って、結構、最初の導入部のほうで終わっちゃうのよ。

    気になるのは、二人以上兄弟の一人目長男よりはひとりっ子の方がまだ良い、というところ。なんでも、一人目長男は、期待をかけられるのだけは高いが、実際の愛情は下の子に奪われるとやらで。
    二人目待ちの読者としては、二人目に躊躇してしまう部分であった。(まあ、本書の内容をふまえた上で、二人目を授かる分には良いのだろうが)

    全体の印象としては、長男が危ないというより、育てにくい子がいる、という話だったような。
    そして、そういう育てにくい子、というのは、健常な子と、地続きに存在する、と。


    発達障害の子ってそんなに多いのね?
    というか、もしかして、私も発達障害だったかも、とか、主人にだってそういうとこ少しあるよ、とか、身近な人に普通にあてはめられる内容で、本当に病気なのか健常なのか、自分自身も含めて、自信がもてなくなってくるような内容でもあった。
    私も一度にひとつのことしかできないし・・・、それって普通のことかと思ってたら、ちがうの?みたいな。
    著者自信も、自分もそうだったのかもと思いながら書いているようだし・・・。

    叱られすぎている子どもが多いというのは、そうかもしれないし、そうでないかもしれない、とも思った。
    少なくとも、自分はそんなに子どもを叱りすぎてはいないと思う。それはやっぱり自分が人の言葉でよく傷つくことと、人にされて嫌なことは人にしない、というあたりまえのことを子どもにしているだけのつもりなのだが。でも、周囲には、優しいお母さんだと思われているように思う(ちなみに、これ言われると私、この人になめられてるのかな、と思うときもあるのよ)。

    それからふと思ったのは、この本でとりあげられている危ない子というのは、案外、私立小学校・中学校に多いんじゃないか、という気がしました。
    私立小学校は裕福な家庭の子が行くところ、というイメージがありますが、お受験対策がきっかけで壊れ始める子もいそうですもんね。
    この本の実例でも、私立小学校出身の子というのは、とりあげられていますし。

    学術的というよりはルポライター的な内容でしたが、著者自身が悩める母親であることもあり、考えさせられました。

  • 昔から言われるように、男の子は育てづらい。さらに第一子は初めての子育てで親の方も不慣れ、第二子が生まれると一子は親の愛を奪われたように感じる・・・等々で第一子の男の子が問題行動をとることが多いということでした。
    元々男の子の方が自閉症などが多く、病気とまではいかなくても、自分なりのこだわりが強かったり、他人の気持ちを推測するのが苦手だったりするので、問題行動をやめさせたい時には、子供の気持ちを受け止めた上で、きちんとわかるように説明して、最終的には自主的にやめさせるようにしないといけないそうです。
    今、初めての子を妊娠中で、性別は男の子なので、叱るだけ・禁止するだけのしつけをしないように気をつけようと思いました。

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著者プロフィール

1951年静岡県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、 鎌倉書房『マダム』、日経ホーム(現・日経BP社)『日 経ウーマン』編集部を経てフリーランスライターになる。85年に長女を、 87年に次女を出産。働く女性や子育て のほか、広く教育に関わるテーマで取材・執筆活動を行 う。著書に『人生なかばのギアチェンジ』(オレンジペー ジ)、『お子様おけいこごと事情』(岩崎書店)、『与謝野 晶子 温泉と歌の旅』(小学館)、『今からはじめる! 就 職へのレッスン』(ぺりかん社)など多数。

「2020年 『卒婚 これからの結婚のカタチ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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