- Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794216809
作品紹介・あらすじ
問題がむずかしいとやりたがらない子、むずかしい問題ほど目を輝かせる子。一度の失敗で、もうダメだと落ちこむ人、失敗すると、何がいけなかったのか考える人。このちがいはどこからくるのか?能力や才能は生まれつきではないことを20年間の調査で実証した貴重な研究。
感想・レビュー・書評
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「やればできる!」の研究は中原先生のブログで紹介されていたもの。訳書の割には非常に読みやすい分かりやすい文体ですらすら読めた。
ひとことで言っちゃえば、同じできごとでも人によって捉え方は全然異なる。
難しいパズルを解く・・・一見、タイヘンでつまらないことのようだけど、難しい問題を解ける!これが解けた時にはきっとアタマがよくなっているって思う子供たちがいる。
マインドセットをしなやかに持ちましょうよ、というお話。
アタリマエのことで、いろんなところで語られている話だけど、あらためてそうだよなーって思う。
能力に限界はないのだ、伸びようと思うこと、いろんなことを吸収できるしなやかなマインドセットを持つこと、それこそが能力を伸ばすことになる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
成長マインドセットと硬直マインドセットを対比しつつ成長マインドセットについて書かれた本でした。成長マインドセットとはどういうものかという基本的な事から説明してくれているので分かりやすかったです。自分を変えるためにも役に立ちますがどちらかと言えば教師や親の目線から子供にどうアプローチするか、という点に重きが置かれているように感じたのでお子様がいる方や教職の方におすすめの1冊です。
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人間をこちこちマインドセット(fixed-minidest)と、しなやかマインドセット(growth-minidest)の二種類にわけて、比較する事によって、しなやかマインドセットがいかに良いかを説いたもの。
今の自分は自分を過信している所があり、他人と違って特別なことを証明したがっているということがわかりました。
何かに挑戦する時、ダメになるとすぐに凹んだり、諦めたりするところがあるので、プラス思考にかんがえたり、諦めずに努力する習慣を身につけて、しなやかマインドセットになれればと思いました。
♡こころの付箋♡
P17人間の基本的な資質は努力しだいで伸ばすことができる
P18うまくいかない時にこそ、粘り強く頑張るのがしなやかマインドセットの特徴だ
P69人生を振り返った時になんと言いたいか、それで全てが決まる、byビリージンキング
P84◎気分が落ち込んだ時、あなたはどのように行動するだろうか。普段以上に日常の生活をきちんとこなそうとするか。それともほったらかせにしてしまうか。今度気分が落ち込んだ落ち込んだらしなやかマインドセットに切り替えよう─失敗から学び、試練を受け止め、それに立ち向かうのだ、努力を重荷とせずに何かを生み出す前向きの力だと考えを、そして行動に移そう
◎いつもやりたいと思っていながら、うまくできる自信がなくてやらずにいたことはないだろうか。それを実行に移してみよう。
P106子供にあなたは頭がいいと言ってしまうと、その子は自分を賢く見せようとして愚かな振る舞いに出るようになる
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◎今日は、私にとって、周囲の人たちにとってどんな学習と成長のチャンスがあるだろうか
◎いつ、どこで、どのように実行しようか
◎いつ、どこで、どのように新たな計画を実行しようか。
◎行動に移すことが肝心!
◎逆戻りせずに進歩を続けていくためには、どんなことをする必要があるだろうか -
自分も成長するし、相手も成長するし、2人の関係も改善できると信じる。
しなやかなマインドセットを。
人間関係は、育む努力をしない限り、ダメになる一方で、決して良くなりはしない。 -
「マシュマロテスト」からの紹介。
コチコチマインドセットとしなやかマインドセット。
一度の失敗でもうダメだと落ち込むか(努力しない病)、失敗すると、何がいけなかったのか考え前進するか。
マインドセットをしなやかにするには
★困難に打ち克って何かを学ぶたびに、脳に新たな回路が形成される様子を、思い描く。
★体験から何が学べるか、もしくは学んだか?どうすれば、成長に結びつけ向上させることができるのか考える。
★いつもやりたいと思っていながら、うまくできる自信がなくてやらずにいたことを実践してみる。
★才能や知能は必ず伸びると信じ、学びのプロセスを大切にする。
★能力を褒めるのではなく、努力した事を褒める。すると知性が伸びる。
分かりやすく書いてある。この通り考えられたら、心は安定するんだろうな。
「EQ」の紹介もしてあった。 -
●読むキッカケ
・Amazonで評価が高かったから。
・自分を啓発する手段として。
●サマリー
・しなやかなマインドセットの方が、成果観点でも成長観点でも優れているよ、というお話。
・自分自信こちこちマインドが強く、しなやかに変化する途上で読めたため、
その内容の的確さと変化することに拠る可能性に、衝撃を受けた。
・ビジョナリー・カンパニー2の弾み車の概念や最後にはかならず勝つ概念にもシンパシーを感じた。
●ネクストアクション
・研修チームにこのメモを共有する
・研修のスタンスとして反映させる
●メモ
【こちこちとしなやかなマインドセットの各視点での比較】
・能力の捉え方:
固定的で変わらない⇔努力次第で変え、伸ばせる
・努力のスタンス:
すぐに諦める⇔諦めずに頑張れる
(こちこちは、成長が先天性と捉えるから、努力しても無駄と捉えるため)
・評価へのスタンス:
他人からの評価を気にする⇔自分を向上させることに関心を向ける
(こちこちは、自分が有能であるというエビデンスを見つけ、つくるのに必死になるため)
・失敗の捉え方:
つまずいたらもう終わり⇔成長できなければ終わり
・成果への時間軸:
今すぐに成果を出し、評価されねばならない⇔良い成果を生む資質の開花には時間がかかる
【しなやかになる訓練】
・何か出来なかった時に、それを成長の過程と捉えること。
また、脳の中に新たな回路が出来たことを思い浮かべると良い。
・結果を気にするのではなく、学んで向上していくプロセスにフォーカスする。
【接する側の注意点】
・能力を安易に褒めると、こちこちになることがある。
能力ではなく、成果を出すための適切なプロセスを歩めていることを評価する。
(姿勢、努力)
・子供は充分な愛情を与えられていると感じることが出来ないと、不安になり、
愛されるように振る舞う。つまり、評価を置きに行く行動が強化されてしまう。 -
人間の能力は固定的で変わらないと考えているか、努力次第で伸びると信じているか、という心の持ち方(マインドセット)の違いで、モチベーションや成績に大きな違いが生じる、ということをいろいろな例を用いて説明している本です。
非常にシンプルで読みやすい本でした。
日々の努力の積み重ね、プロセスの大切さを再確認しました。 -
☻
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【しなやかマインド】
・能力や才能はた努力で伸ばせると信じている
・努力のプロセスを大切にする
・失敗から学び、生かす
・成長することが目的
・学習とは、テストで高得点を取るための勉強ではなく、様々な視点で物事を考えられるよう、本質を深く理解すること(深い理解は結果、良い成績につながる)
・子どものこちこちマインドをしなやかマインドにシフトさせる際は、「〇〇しなさい」と強制するのではなく、子供が行ったことについて、プロセスに関する質問を投げかけることで、その子が自然とプロセスにフォーカスするよう促し、しなやかマインドが身につくようにする。
【こちこちマインド】
・才能や能力は生まれつきのもので、努力では変えられない。→努力しても無駄
・失敗すると、己の無能さ直面して苦しむ。それを避けるため、難しいことには挑戦しない。
・常に他人と比較し、人より優れていると思えば喜び、劣っていると思えば自己否定に陥り、苦しんでいる。
・能力を評価すると知能が下がり、努力を評価すると知能が上がる -
マインドセット(考え方や物事の見方)で人の能力はどう変わるのかをまとめた本。
この本では分かりやすく、こちこちマインドセットとしなやかマインドセットの二つをあげ、学習能力、人間関係などへの影響を分かりやすくまとめている。
端的に感想を述べると、こちこちマインドセットはかなりやばい。全ての事についてしなやかマインドセットを持つことは流石に無理だと思うが、人間関係、自分の得意分野や興味のある分野は、しなやかマインドセットをもって、日々努力を積み重ねて成長していく事が大事であると改めて感じさせられた本である。家族全員にこの本を勧めようと思う。