日本開国 (アメリカがペリー艦隊を派遣した本当の理由)

著者 :
  • 草思社
3.86
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本棚登録 : 56
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794217370

作品紹介・あらすじ

米側史料を本格的に取り上げ、開国のシナリオを作った中心人物、アーロン・パーマーの、ペリー遠征に向けた世論操作、彼と東部エスタブリッシュメントとの繋がり等々、関係者の動きを点描しながら、日本に開国を迫ったアメリカの真意を明らかにしてゆく。今日まで一貫するアメリカの対日・対中政策の原型がまさにこのときに作られたことを示した「新・開国史」。

感想・レビュー・書評

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  • 特に印象に残った一節はこれです。「「十九世紀におけるアメリカ最大のドラッグ犯罪組織」と評されるラッセル商会。この密売利益はアメリカに持ち帰られ、その一部がエール大学、プリンストン大学、コロンビア大学などに寄付されています。アメリカ東部エスタブリッシュメントと支那大陸との強い絆の始まりです。」だから、「こうしたリーダーたちの心の奥底にある「日本には開国の貸し」があり、「支那にはアヘンの借り」があるという意識。どちらの意識も日本の国益にはマイナスに働きます。」 アメリカの裏の顔ですね。今もって追従は良いのか?

  • ペリー来航による日本開国と、その後のハリスの交渉について
    主にアメリカ側から描いた一冊。
    多くの背景となるエピソードから始まって
    一点に集約して行くような章の進みや、
    柔らかい語り口など読みやすく面白い。
    アメリカのロビイストやマスコミ、民主主義のせめぎ合いの結果である
    日本開国というプロジェクトを垣間見ることができる。
    もっと詳細を勉強したいと思わせる良質な導入書。

  • 面白かった

  • 2012/01/20:
     半分まで読んだ。
     歴史エッセイみたいな感じだが、本自体が、1つの時間軸で
    全体に1つ筋が通って書かれているので読みやすい

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著者プロフィール

日米近現代史研究家。北米在住。1954年静岡県下田市出身。77年東京大学経済学部卒業。30年にわたり米国・カナダでビジネスに従事。米英史料を広く渉猟し、日本開国以来の日米関係を新たな視点でとらえた著作が高く評価される。著書に『日本開国』『日米衝突の萌芽1898-1918』(第22回山本七平賞奨励賞受賞)(以上、草思社)、『アメリカ民主党の欺瞞2020-2024』(PHP研究所)、『英国の闇チャーチル』『ネオコンの残党との最終戦争』『教科書に書けないグローバリストの近現代史(茂木誠氏との共著)』(以上、ビジネス社)など。訳書にハーバート・フーバー『裏切られた自由(上・下)』(草思社)など。

「2023年 『オトナのこだわり歴史旅 伊豆半島編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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