北朝鮮に嫁いで四十年 ある脱北日本人妻の手記

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著者 : 斉藤博子
  • 草思社 (2010年12月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794217943

北朝鮮に嫁いで四十年 ある脱北日本人妻の手記の感想・レビュー・書評

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  • 異常な世界の日常の話。

  • 朝鮮半島出身の一家に嫁ぎ、夫や子どもと共に帰還事業で1961年に北朝鮮に渡った後、2001年に脱北した女性の半生記。北朝鮮での過酷な暮らしが綴られている。この本によれば北朝鮮は帰還事業が始まった頃すでに王道楽土などではなく破綻していた。その後も、状況は悪くなるばかり、無賃乗車や闇市が当たり前の世界らしい。この本に書かれていることが真実だとすれば、ふだんニュースなどで見る北朝鮮の様子、それですら殺風景で物資に事欠いている様子がわかるのだが、それさえもようやく繕っての光景ということになる。ただ、こんな過酷な暮らしをしていても、持つべきものは家族なのだろうか。家族のために、子のために、孫のためにということが耐える支えになっているみたい。
    さて、著者が期せずして大変な人生を生きる破目になったことは言うまでもないのだが、苦言を挙げれば、何と主体性のない生き方だろうという思いが湧いてくる。
    そもそも、夫と結婚したのだって、ダンスホール行ったときに送りオオカミをされたあげく手篭にされ、言うなれば拉致同然でなし崩し的に結婚生活に入ったんだし、朝鮮にいくときだって、その後の夫の暴力に耐えながらの生活にしたって、脱北のきっかけだって、一事が万事で流れ任せ。挙句の果てには、帰国後に警察のお世話にまでなっている。
    他人任せの生き方でもそれなりに幸福を感じられるらしきが女性の利点でもあるのだけど、人生の岐路を自らの判断で選んだ節が見てとれない。過酷な運命を招いたのも自業自得のようにさえ思えてくる。ま、物も秩序も生きがいもない北朝鮮での生活、栄養不足が白痴化を招いたというのもあるかもしれない!?

  • 1961年、帰国事業に応じた夫の家族とともに、「地上の楽園」と宣伝された北朝鮮に渡った著者を待っていたのは、あまりにも悲惨な生活だった。乏しい食糧、電気も水道も満足にこない。娯楽もなく、里帰りもできない。ときに公開処刑を見せられる。やがて配給が止まるなか、三女は栄養失調で死亡、次女はヤミ商売のかどで服役、中朝国境を行き来していた長女も捕まり獄中死する。
     -アマゾンの内容紹介ー より

     その日を食べることが人生の全てみたいな生活。
    あまりにも酷い北朝鮮の現実だ。

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北朝鮮に嫁いで四十年 ある脱北日本人妻の手記の作品紹介

1961年、帰国事業に応じた夫の家族とともに、「地上の楽園」と宣伝された北朝鮮に渡った著者を待っていたのは、あまりにも悲惨な生活だった。乏しい食糧、電気も水道も満足にこない。娯楽もなく、里帰りもできない。ときに公開処刑を見せられる。やがて配給が止まるなか、三女は栄養失調で死亡、次女はヤミ商売のかどで服役、中朝国境を行き来していた長女も捕まり獄中死する-。誰をも恨まず、すべてを運命として受け入れ、夫と6人の子供を守るために、想像を絶する日々を懸命に生きた日本人女性が、2001年に脱北し、帰国するまでの半生の記。北朝鮮の庶民の暮らしを詳細に描いた稀有な記録でもある。

北朝鮮に嫁いで四十年 ある脱北日本人妻の手記はこんな本です

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