中国共産党 支配者たちの秘密の世界

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制作 : 小谷まさ代 
  • 草思社 (2011年5月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794218261

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中国共産党 支配者たちの秘密の世界の感想・レビュー・書評

  • 関係の本をこれしか読んでないから、書いてあることが正しいのかすごいことなのかとかよくわからない。けど、なんとなく中国の体制がわかった気はした。


    感想。中国ってすごい。中国って怖い。日本がんばれ!

  • 細かいエピソードがたくさん出てくるが、同じ色調で疲れる。ただ、それが指し示すものは示唆的。つまり、共産党の絶対的な支配だ。これは、集団独裁制なのだ。


    河南省で起きた炭鉱事故で助け出された一人の作業員の第一声は「党中央部に感謝いたします!国務院にも感謝いたします!河南省政府にも感謝いたします!そして国民の皆さんありがとうございました!」だったと言う。党→中央政府→省の指導部→国民という支配階層の序列が完璧に守られているとの事。中央政府より党が大きな力を持っている。そして時に中央政府は省(地方)の共産党支部に力を及ぼせない事がある。

    共産党は組織として政府に登録されておらず、独立したウェブサイトも無い(必要としない)。党はすべての社会組織に政府機関への登録を義務づけ、違反した場合には刑罰を科しているが、共産党自体は登録されていない。党が権力の根拠としているのは、憲法前文にある「共産党の指導のもと」という一文だけだ。


    とても良く分かった。この国でビジネスを行うのは難しい。投資もしたくない。政治も確実に「狡兎死して走狗煮らる」だろう。北朝鮮問題は解決するインセンティブを持っていないし、持たないだろう。共産党のイデオロギーに真実があり、それを広める意義があれば、意味と力がある体制なのだろうけれど。そうでないなら、壊すか権威と権力を分離するしか無い。日本の皇室のように。伝統がある訳じゃないから、学問化するしかないかな。。

  • 著しい経済発展を続けて中国国民の生活水準はかなり高まったのだが、共産党一党独裁政権下での彼らの人生は幸せなのだろうか。たとえば、「何より政治を優先する中国では、西洋のような階層間の信頼関係がまったく存在しない。」「中国共産党というのは、完全に法体系から外れた存在なのです。」 というような事実を知ると唖然とする。中国共産党は神の存在であり、神は決して罰せられることもなく、ただ国民を神の意のままに従わせるのみである。いやぁ、本当に恐ろしい国だ。

  • 中国の共産党がどういう役割を果たしているかを記載している。批判的な側面でのみ書いているので、メリットがどこにあるのかを知りたいと思った。
    暗記力重視は中央の内容を正確に伝えるため。
    5つの公認宗教以外認められない。
    赤い電話を持っているところは共産党直結で電話がくる。
    共産党幹部は髪を染め、染めないときは引退してか投獄。
    中国に会社が存在し、会社が不動産などを所有はしているが、結局は株を持っている国が統制している。
    低い収入で昇進するか、昇進をしないが利権をえるかという別れ道。それを設けることで昇進できない不満をそらしているのかもしれないと思った。

  • 中国共産党を通して、中国のあらゆることが分かるかと思い購入。
    あまり共産党について興味がわかず、現在ペンディング。

  • 中国共産党はどういう世界か?

    知らない情報多く、おもしろい。中央と地方の関係は驚いた。

  • ③まとまり。外国人の文体に見受けられるが、登場人物や街の背景描写等が少し長い。全体としてもう少しスリム化してくれた方が中身が頭に入り易い。実体験や取材に基づく内容で現実味があり、多角的な視点で党の内実に迫っている所は、他に類を見ない面白さ。

  • 党の指導は三権に優先する。
    怖ろしく腐敗と無駄を生むシステムだが、求心力は働く。
    経済発展が続く間は良いがソフトランディングはむつかしい気がする。どうなることやら。

  • ・イギリス人ジャーナリストが「中国共産党」を徹底的に追った本でした。中国内部における共産党のイメージなどが生々しく書かれていて面白かったです。三鹿の毒ミルク事件の背景など、最近のトピックも書かれていてニュースを見ただけでは分からないことを知ることができました。

  • 中国共産党の現状、幹部のモチベーションの源泉、党が持つ中国企業への影響力、党が抱えている問題などが分かる良書。

  • 面白いけど・・・。訳し方が下手な気がします・・・。

  •  なんとも読みにくい本であると思った。内容をうんぬんする前に、読んでも読んでも内容が頭にイメージができない。
     本書の著者は英「フィナンシャル・タイムズ」誌記者だそうであるから、原文は英語なのだろう。この読みにくさは、原書のせいなのかそれとも翻訳があまりにもこなれていないせいなのか。
     目次で見る項目は興味深いとも思えるし、ジャーナリストの書く内膜ものなのだから、本来ならばわかり易いはずなのだが、あまりの読みにくさに、久々に読書を途中で断念してしまった。
     本書は、極めて残念な本である。できれば別の翻訳で読んでみたいとも思ったが、全く評価できない本である。

  • まあそうだろうなあと驚きはなかった。でもこれを当たり前だと思うようにはなりたくない。

  • やっと読み終わった。

    共産党の内情や支配の手法を実例を挙げて説明しています。
    中国共産党の絶対的な権力。
    そして時に巧みで、時に大胆な手法に驚かされますが、何よりも驚くのは中国のトップクラスの共産党員になるまでの過酷な道程。
    まさに、知力体力時の運。
    政府の要人になるための道程が過酷なのは各国共通と思いますが、中国のそれはズバ抜けていると思います。

    中国ビジネスに関わる人は、どんな人達を相手にしなければならないか?という視点で読むと緊張感が増すかもしれません。

  • + 筆者のマグレガ-は中国共産党を中央委員会乗務員会を頂点とする権力構造としてとらえている。いろいろな証言を連ねている。
     それはそれてとして、確かにおすなのだろう。実際に中国へ行って、いろいろ見聞きしたことから、格差の拡大とか、いろいろな面で、違和感を感ずることは多い。
     ただ、権力の問題だけで、支配と支配されるものとの関係だけでとらえきれるかというと疑問を感ずる。
     
     

  • 先輩からの推薦図書。タフな国家だとは、なんとなーく頭で知っているつもりになっていても、これを読むとはるかに想像以上だと感じます。

  • 長い期間をかけた豊富で綿密な取材をもとに書かれた、中国共産党が現在の中国でどのような存在なのかを書いた本である。本当に力作である。ぜひ皆さんに読んでもらいたい。

    この本を読みながら、再び思ったことは、私たちはいかにモノの見方が固定化されてしまっているのかということである。
    例をあげれば、アラブの春が「独裁政権倒すとそこに民主的で平和な社会がうまれる」というような有り得るはずの無いことが当然起こるという前提の文脈でニュースが語られ、それを視聴者が違和感無く聞いてしまうということがある。
    私は1992年のタイの民主化運動の時に、マスコミの報道姿勢と日本人のものの見方がいかにステロタイプで現地の人達の理解からかけ離れたものであるかを思い知った。日本のマスコミと日本人は、教科書に書いてある「反民主的な独裁者や腐敗した政府、あるいは軍事政権を民衆のデモが打ち砕いて平和で公平な民主的な社会が作られる」という物語がそこに起こっていると思いたいという願望を投射しているのであって、そこにはその時その場所でどのような人々がどのように考えてどのように行動しているのかを知ろうとする態度は薄弱だ。
    そして、それは団塊の反体制世代の特性にすぎなかったものが、報道という産業の体質になり長年のマンネリの中で堕落してしまっている。そのため、今回のタイの騒動でもそれはまったく変わっていなかったし、アラブの春にいたってもまったくかわらず、今も中国社会を語る時もそうだし、最近のミャンマーについてもそうだ。むしろより表面的で浅はかなものになっている。
    中国、そして共産党の独裁については、日本の大部分の人間には、自分たちの持っている固定観念が故に、それを理解することは大変難しいのではないかと思う。実際に中国で生活したりすることや、そして本書のような文献に恵まれることもその固定観念を払拭するには十分ではない。しかし得難い数少ない有意義な体験であるので、本書はぜひ読むべきである。
    中国共産党とその支配については我々はほとんど知識も実感も持っていない。そういう意味で大変貴重な書である。共産党は中国の法律を超えた存在であるということを知っている日本人は少ないだろう。市には市長と書記がいる。会社にも董事長と書記がいたりする。「総経理は社長で、董事長は取締役会議長なんだね」とか、「市長と書記とどちらが上なの」とかいうレベルの会話が繰り返されている以上の理解が進まない自分たちを反省する必要がある。
    自分たちの常識の範囲を超えた社会制度や体制を理解する事は難しいが、みずからがそれを知ろうとする態度を失ってはいけない。そのような固定観念を助長しているのは歴史や政治の教育のあり方や学者であるとも思う。

    私はかつて中国の生産法人で働いていたときに、通常日本で普通に行われている、中国の「工会」を日本語で「労働組合」と訳すことは不適切ではないかと思っていた。この本でも日本語訳は「労働組合」と訳されている。原著でもおそらく「Labour Union」となっているのだろう。しかし「工会」は「工会」であって通常日本人が理解している日本の「労働組合」とは異なる。
    「工会」の歴史についての日本語の文献は簡単にみつからないので、推測になってしまうが、もともと1925年に「工会」が誕生した当時は、欧米の「労働組合」をもとにしたものであったのではないか。しかし1947年以降資本家が存在しなかった中国において、国営企業では「工会」はその性格を変えて行ったのだろう。いまとなっては「工会」は資本家に対抗して作られる、「搾取される労働者の団体」であるという解釈は一面的である。多くの場合管理者も経営者も参加する団体である。そこで混乱して思考停止に陥る日本人も多い。
    が「工会」を「工会」として知ろうとすればそれほど難しい組織でもない。問題の本質は「労働組合」が正しい訳かどうかというより、日本人が「労働組合」と聞いた時に持ってしまう先入観がさまざなま無理解を生じさせてしまうことにある。中国には「労使対立」は法的には存在しないので、「工会」と「経営幹部」は対立するものではない。共産党も中国の法律も対立組織とはとらえていないのである。しかし経営者と企業を安定的にコントロールするためのツールととは思っているだろう。
    日本では(多分欧米でも)中国の企業でも幹部と一般者の葛藤が生じる事は当然あり、その係争に対応する事が「工会」の機能の一つとして有るがために、それを「資本家」と「労働者」の対立と見てしまう誤謬が生じる。「労働組合」と聞いた日本人はその時点で労使対立の構図を頭の中に形成してしまっている。
    欧州で労働者の組合が資本家に対抗してストライキをやることを、プロレタリアートが資本家を倒して革命を起こして社会主義から共産主義に至るプロセスになぞらえ、そして中国の現状をそのプロセスが起こっていると見てしまう誤りが非常に単純な固定観念から生まれてしまう原因になるからである。したがって、日本人のなかでも戦後左翼とそのシンパの思考パターンを持っている人達が、もっとも現在の中国と中国共産党の実情を理解できないであろうと思う。
    虚心坦懐に本書を読み、ニュース記事などの断片の中から事実だけをもとに、イデオロギーにまどわされずに、そしてできれば中国で仕事や生活をして、共産党員や民衆の態度を実感していくことで、中国共産党に対する理解ができてくると思う。この本は現在の中国共産党の姿を知る地図としてとても役に立つはずだ。

  • 胡錦涛になり、毛沢東、鄧小平の時代がはっきり終わったのだが、結局それは個人による独裁から中央政治局常務委員会の9名による集団独裁体制になっているだけだというのがよく分かる内容。
    いまや共産主義というには矛盾が多すぎる社会体制で、人権問題や汚職の蔓延もひどくなっているが、それなりに増えてきた中間層も今となっては失うものが多く、体制の劇的な変化は望んでいない。外部からの情報を統制し、歴史を修正し、大いなる矛盾を抱えたまま党による支配はいつまで可能なのだろうか。。。

    ・米国に上場している中国企業についても国営なのか民営なのかよく分からないケースがほとんどなのだけど、これは「人民による民営」で、党委員会がどの会社にも設置されている。

  • 歴史、中国企業との関係、台湾との関係、腐敗について、資本主義への姿勢など、中国共産党について丁寧に描かれている。



    中国ってよく分からない国だったけど、この本を読んで、理解できた部分が多かった。特に興味があったのは、中国企業への共産党の影響力と、(選挙の時期と重なったのもあって)台湾との関係。今後、中国の世界への影響は確実に高まるわけで、今の段階でこの本に出会えたのはラッキー。というわけで、かなりお勧め。中国に興味ある人もない人もぜひ!

  • 最近読んだ本で最も読み応えがありました。

    こういう本はおそらく日本人には(諸々の理由で)書けない
    でしょう。

    中国の人口約13億人、共産党員約8000万人。

    中枢は中央政治局常務委員の9名。

    どうすればこの9名に入れるのかが謎です。

    中国に関心のある人の必読書というべき力作だと思います。

    翻訳者と出版社に敬意を表します。

  • ボブ・ウッドワードなんかもそうだけど、アメリカのジャーナリストはディテールの描き方がすごい。共産党の生態を要約するのは簡単かもしれないけれど、綿密な取材に基づいて細部にわたって書くことで、僕らから見た共産党の異質さが皮膚感覚で分かる。日本にはこういうジャーナリストいるだろうか、寡聞にして知らない。

  • オーストラリア人ジャーナリストにょる中国共産党研究。中国共産党の実態に関する分かりやすい本はあまり見かけなかったので、とても興味深い内容であった。

    それに加えて「老外」のジャーナリストがよくここまで取材出来たな、とも思う。

    よく「中国共産党崩壊論」が語られるけれど、どんな危機に直面しても案外生き残るのではないか、とさえ思った。

    つくづく中国の人民は

  • 非常に読み応えのある内容。9人の人物のみが支配をしているという現状を、歴史的な部分を混ぜ込みながら克明に描いている。
    メディアや議会そのものなど主要な部分を支配・抑制をしてしまえば、少ない人数で国家さえもコントロール出来てしまうことを知り、恐怖感を覚えてしまう。
    内容に偏りはあるにせよ、現実を描き出しているようである。

    ただ、支配の先に何があるのかは分からない。

  • 勉強になりました(^-^)

  • 統治機構とはそれを支配する人間の人事権を掌握したものによって実質的に支配されるものだと、当たり前のようだが改めて気付かされた。
    中国共産党がいかに行政だけでなくマスコミ、民間企業の人事権を掌握しているかが理解できる。
    しかしながら中国に対する基本的な立ち位置が、欧米人から見た民衆を抑圧する非民主主義体制、というスタンスになっている為客観的そうに見える一方でちょっと偏った書き方になっている。

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中国共産党 支配者たちの秘密の世界の作品紹介

政府、軍、ビジネス、報道。中国共産党の指導は中国のあらゆる分野に及ぶ。天安門事件後の停滞に強い危機感を抱き、権力維持に死に物狂いとなった党は、ますますその力を強め、レーニン主義のシステムを巧妙に隠しながら社会主義市場経済を推し進めた。それは驚異的な経済発展をもたらし、今やこの「中国モデル」が世界をも動かすに至った。その方針を決めているのはたった9人の政治局常務委員だ。中国報道のベテラン・ジャーナリストが、秘密のベールに覆われた最高幹部たちの人物像、党の統治の実態を初めて詳細に明らかにして、英『エコノミスト』『フィナンシャル・タイムズ』両誌の"ブック・オブ・ザ・イヤー2010"に選ばれた、最新の「中国共産党研究」である。

中国共産党 支配者たちの秘密の世界はこんな本です

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