文庫 女盗賊プーラン 上 (草思社文庫 プ 1-1)

  • 草思社
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794218421

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  • インドの仮想カーストに生まれた女性の自伝。
    不当に貧しい生活の中、11歳のときに結婚させられるところから歯車は狂い出し、その後凌辱と復讐の連鎖に陥ってしまう。
    これ(手元の読書メモ)を書いた時点では下巻は読み終わっていないが、「事実は小説よりも奇なり」という陳腐なフレーズを連想させる。

    コミュニティの規模が小さいこと、外部からの監視が無いこと、が恐らくあそこまで事態を酷くしていることは明らかだが、そこまで目に見える悲惨さが出てきていないだけで、小さく奪って小さく殺す様なことはどの社会でも行われていることだよなぁと、ちょっと落ち込んだ。

  • いくらつらい人生を送ってきたとはいえ犯罪者なので、彼女の生きざまを全肯定することはできないのですが、このような壮絶な人生もあるということを実感するだけでも読む価値はあります。盗賊の親分が亡くなる前の束の間のラブシーンに涙。

  • 暗殺されたインド国会議員プーラン・デヴィの自伝。下位カーストに生まれ、幼少で嫁がされ、嫁ぎ先で虐待。その後、冤罪での投獄、村八分、盗賊による誘拐と盗賊の首領との結婚、内紛、復讐、政府への投降と目まぐるしい。しかしインド下位カーストの女性の地位は悲惨ですね。人権など一切なし。盗賊の横行など江戸時代か?というような状況ですが、インディラ・ガンジーが首相だった時代なのでほんの30年ほど前の話です。

  • インドの下層カーストで生まれた少女が、度重なる虐待を経て盗賊団の首領となり、かつて自分を虐げた者達に復讐していく話。

    ただどこまで本当の事を書いているのかな、という疑問は残る。筆者が暗殺されてしまったのが残念なところである。そして筆者のような「復讐のヒロイン」を生み出さないようにする事が、インドの発展において必要不可欠ではないかと感じた。

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