文庫　借りのある人　貸しのある人 (草思社文庫 ア 1-2)

著者 : フランチェスコ・アルベローニ 泉典子

• 草思社 (2011年10月4日発売)

感想・レビュー・書評

[prokofikukoさんの感想 · 2016年2月22日]

平易な言葉で、いろんな人たちの有様を書いている。アルベローニ氏の人間に対する愛と、よりよく生きるのがどういうことなのかという問いかけの書。

[jinyo19さんの感想 · 2013年7月18日]

様々な種類の人間、人間の側面が描かれている本。
本著作で描かれている人間の姿の中には、強く共感する部分もむしろ新鮮な驚き・発見につながる部分も両方が混在し、それが故に自分を相対化し、見つめ直すには適した本と言える。

本著作を通じて一貫して驚かされるのは、著者の観察力、及び、その描写力である。多様な人間の一面を、まるで自ら体験したのかと思ってしまうほど繊細で的確に描写している。

人間というものを知る上で、一度は読んでおきたい一冊である。