ロッキード・マーティン 巨大軍需企業の内幕

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制作 : William D. Hartung  玉置 悟 
  • 草思社 (2012年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794219237

ロッキード・マーティン 巨大軍需企業の内幕の感想・レビュー・書評

  • 陰謀論者的な文章で信じきれるか微妙なところだが、国内の某重工の態度を考えるとあり得ないこともないと感じる。
    他の立場の書籍も読んできちんと業界理解を進めたい。

  • 事実を羅列して、あとは読んでる人がどう思うかおまかせにしておけばいいのに、ロッキード・マーティン憎しで書かれて針小棒大に活動結果を歪められてるので、たびたび著者に置いていかれそうになる
    軽い社史として、戦闘機の開発に関して、ロッキード事件の備忘録として、ぎりぎり星2つ

  • 先の大戦で膨張したロッキード・マーティンを、軍事産業を維持することが米国の軍事戦略上重要との建前により、さまざまな局面で優遇し、同社に膨大な税金をつぎ込んできた。
    本書は、そういう構造に至った経緯や、この会社の、というか米国の軍、企業、政界の癒着の実態を暴露した。
    同社は軍事関連に留まらず、連邦、州政府の政策実働部隊として、裏の政府機関となろうとしているかに見える。

  • それほど関心があって買ったわけではないが、読み始めたらページをめくる手が止まらなかった。

    最初は普通に航空機メーカーとして始まったロッキードという会社が、いつのまにか政治力を使って儲ける会社になっており 本書の後半はその政治力により、自らの商品の欠陥を糊塗したり行いたい事業を売り込んだりする事例が次か次へと紹介されている。このロッキード政治力事例集だけでも読みごたえがあった。

    個人的には、政治力を持った大企業が存在すると、民主主義においてどのようなことが起こるのかについて考えさせられた。

    日本においてよく、身分を保障された官僚が天下りをして税金を無駄遣いしているという批判がなされ、民主主義が進んでいるアメリカでは政権によって官僚が入れ替えられるから良いというようなことが言われることがあるが、アメリカの回転ドア(官民の間を行き来すること)の実情を見せられると、果たしてそんなに単純なのかと思ってしまう。よく言われる民間登用も、政府から出てすぐに企業の副社長に就任するなんていう例を見せられると、果たして本当に良い制度なのか疑問を呈さざるを得ない。

  • アメリカの議会が軍需産業と結びついている。
    戦争は、製造した武器弾薬を消費するために起こされている。(イラクに大量破壊兵器があるというでっちあげで戦争開始したように)
    ロッキードは倒産の危機に瀕したこともあるが、既に巨大過ぎて潰せない。武器、戦闘機、軍用機の製造で廃止論争が持ち上がるたびに、ロビーストや議員が、自分たちの利権のために製造を続行させる。
    この論理では、「某国に勝る強大な国であるために」と「雇用を守る」が強調される。地元に軍需物資の工場がある地域の議員は、必死になるわけですね。
    日本では天下りだが、アメリカでは企業と議会を行き来して螺旋状に登っていくために「回転ドア」と言う。
    などなど、知った話も知らない話も、実際の出来事から語られるので、読みやすいしわかりやすい。
    すごいものだと思っていたが、そんな感想では現実は足りなかった。税金はいったいどれだけ企業の私腹を肥やすために使われているのか……

    動く金の桁が違う。
    ロッキード・マーティンが儲けるために、航空機の便座ひとつ640ドルで経費計上しているとか。
    資金の仕組みが「経費もすべて国が払う。それに利益をのせる」ようになっているから、開発した金も請求できるとか。
    ロビーストの活動もすごい。
    アメリカでもっとも有力なロビーストとは、「元大統領」だと小野田先生に聞いたことがある。ロビーストとは、議会のロビーで、議員に対して交渉したり自分の要望(自分のバックの勢力やスポンサーの要望)を伝えることからロビーストと呼ばれるそうな。元大統領は、辞任後も「ミスタープレジデント」と呼ばれて、かなりの権力を持っていると話してらした。それも、こんな軍需会社と結びついてれば、そりゃあすごいもんだ……
    日本の議員は政治屋ばっかりだと思っているけれど、ここまですさまじくは、まだなっていないかも、と思った。
    軍需産業で街が成り立っているから開発が止まっては困る、と工場を抱える地域の議員ががんばる。軍需会社と議員に金が入る……産業がなくて、それでしか金が得られない。兵器で金を得て生活するというのは、その身にならないとわからないのだろうけれど、それで国民が無駄な金を払うのとは別問題だ。

    田中角栄のロッキード事件にもふれられていた。
    賄賂のくだりを読んで、「この仕組を考える人は頭いいんだな」って思ったのだけれど
    「賄賂に使った金は、商品の代金に上乗せされる」ので、賄賂を渡した会社側の財布は痛まない。賄賂を受けた側の国の、国民の税金が使われるわけだとさ……田中角栄は5億円。

    日本では昔、私財を投じて国のために尽力して、最終的には井戸と塀しか残らなかった……というような政治家もおったそうで。これを井戸塀政治家と言うのだけれど、あんな金権だらけのアメリカにも、そんな人がいたと。プロクスマイアー上院議員。この人は質素な身なりで金をかけない生活をして、個人献金をされても金を返すほど清廉潔白。だから買収も効かない。そんな彼は、ロッキードなどの金絡み不正を許さず追求し、企業の献金を禁止する法律を成立させた。これこそ、議員の鑑。

    オスプレイの話も出てくる。
    ロッキードの作る航空機が金儲けのためで、事故を起こしまくった記述を読んだあとに来ると、いったいどうしてF-16だけじゃダメでオスプレイもか……と思う。
    航空性能のためにエンジン全体が傾くという設計が素人には信じられないが、コクピットがタッチパネル式だと聞いたことがさらに恐ろしい……タッチパネル!?
    そして気になるのは、国防軍の話。日本にいずれ徴兵制度を復活させかねないことも考えてしまう……

  • なにか一風変わったものを、と思って、読んでみた
    自分でも意外なくらいにのめり込んで、読めた気がする

    軍産複合体という存在が根付いてしまうとどうなるか、というのがよくわかった
    おそらく、アメリカがこの病巣を取り除くことはできないだろう

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ロッキード・マーティン 巨大軍需企業の内幕の作品紹介

現代史の陰で暗躍してきた軍需産業界の巨人ロッキード。いまや兵器の生産だけでなく宇宙開発、インテリジェンス分野にも進出し、「21世紀のビッグ・ブラザー」とも呼ばれる同社の野望を浮き彫りにする衝撃のノンフィクション。

ロッキード・マーティン 巨大軍需企業の内幕はこんな本です

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