巨大「実験国家」EUは生き残れるのか?:縮みゆく国々が仕掛ける制度イノベーション

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  • 草思社
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784794220608

作品紹介・あらすじ

フランス革命やソ連の誕生、さらにはEUの誕生など、欧州大陸では社会を人工的につくりかえるなかで新しい国家、社会、文化を創り出そうとする試みが続いている。東西ヨーロッパで起きていることは、すべてこの前提のもとに考えなければ理解できない。本書は、欧州取材歴の長いジャーナリストが原発の廃炉、漁業改革、政治におけるダイバーシティ、脱・一人一票の模索など、現在進行形で動く欧州における取り組みを解説する。ヨーロッパで起こっている変化からこれからの日本と世界を読み説く一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 「地域研究論(ヨーロッパ)」小林正英先生 参考図書
    https://library.shobi-u.ac.jp/opac/search?searchmode=complex&target=local&barcode=00081830

  • ■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
    【書籍】
    https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1001056765

  • EU企画展2022「Ciao!イタリア」で展示していた図書です。

    ▼金沢大学附属図書館の所蔵情報
    http://www1.lib.kanazawa-u.ac.jp/recordID/catalog.bib/BB15934030

  • その昔、学校で学んだEUは10か国に満たない連合だったが、いまや28か国にもなった。今もまだ独立運動が盛んな欧州において、一方で一つにまとまろうという動きがEUである。
    本書を読むと、EUがいかに強い権力を持ち、各国の政治・政策に影響を与えているかがわかる。ローマ帝国滅亡後、イスラム教勢力が欧州に勢力を伸ばし、その後の共産圏の盛衰によって、国境線が何度も引き直された結果、民族や宗教が複雑に組み合わされてしまった。これをまとめる役目としてのEUを実験国家と称しているが、EUが決める政策がイノベーションを引き起こすという意味で壮大な実験だと思う。
    現在の欧州を理解するための一つの切り口であり、とても興味深い。お勧めです。

  • フランスでは民主主義の苦悩は深い。
    浮足立つ欧米に比べてロシアの決意は強固である。そこには資源大国として自信を回復した新たン明日型がある。ロシアの大胆さ、巧妙さばかりが目立ち、新冷戦という言葉も登場した。
    冷戦構造の崩壊以降、欧州評議会はそのウィングを東に大きく広げた。

    日本では完了から政治家に転身するとそれで公務員生活も終わりだが、欧州では正解を引退するとまた公職に戻ることができる。

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著者プロフィール

国末憲人(くにすえ・のりと)
朝日新聞ヨーロッパ総局長。1963年岡山県生まれ。1985年大阪大学卒。1987年パリ第2大学新聞研究所を中退し、朝日新聞社に入社。パリ支局員、パリ支局長、論説委員、GLOBE編集長などを経て現職。著書に『ポピュリズムに蝕まれるフランス』『イラク戦争の深淵』『巨大「実験国家」EUは生き残れるのか?』(以上、草思社)、『自爆テロリストの正体』『サルコジ』『ミシュラン 三つ星と世界戦略』(以上、新潮社)、『ユネスコ「無形文化遺産」』(平凡社)、『ポピュリズム化する世界』(プレジデント社)、『ポピュリズムと欧州動乱』(講談社)などがある。

「2019年 『テロリストの誕生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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