- Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794220646
作品紹介・あらすじ
高校に行かず大学は通信制、独学で東大経済学部教授になった著者が教える究極の勉強法。テーマ設定から資料収集、本の読み方、ノート・メモのとり方、成果のアウトプットまで自分一人でできる本格的な勉強のコツが身に付く一冊。学者・研究者になりたい人はもとより、教養を深めたい人、趣味を究めたい人、資格試験合格を目指す人、もう一度学び直したい人等々、あらゆる人の知識欲と向学心に応える一冊。
感想・レビュー・書評
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「勉強」とは生きていくための知恵を身に付けるためにするもの。人に強制されるものでもなく、自分が知りたいことを知り、自分の頭で考え、熟成させ、実際に役立てる事で意味をなす。
そのためには、自分に合った勉強法を見つけ、自分のペースで楽しく学ぶことが大事だが「独学」ならそれが出来る。「独学」なら後戻りや方向転換をする事も可能とのこと。しかし時には「独学」のサポートとして、大学のクラスに顔を出したり、カルチャーセンターに通うことも薦めている。
今現在、具体的に何かの勉強をしようと思ってはないが、資格勉強や学生の勉強に限らず、趣味や興味がある分野の知識を広める際のヒントになる一冊だった。「とりあえずいろいろなことをやってみる」この言葉に背中を押された。 -
独学を例に、自分で物事を考えることの大切さを説いた本。ついつい、答えを求めがちな傾向を反省させられた。とはいえ、著者のように独学で学問を極めるのはなかなか難しく、共感できるところが少なかった。
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本書は独学のソフトな心構えと方法論について書かれた本である。本書を読むことによって独学をする勇気が出てくるし、既に独学をしている人にとっても、独学をよりよいものにするためのコツやヒント等を解説しており有益な本であると思う。
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「東大教授が教える知的に考える練習」が出版されて先に読んだので、シリーズの前著を読んでみた。
知的な考えるがネット時代に「考える」ということに焦点を当てているのに対して、本書は「正解にたどり着こう(明確な目標達成や教養をつける)」という日本式の勉強よりも、答えのない問いに自分なりの答えを見つける勉強方法を説いている本だと言える。
そのための独学(考えること)の大切さ、独学のメリット、独学の方法(テーマの立て方やちょっとしたコツ)、新しい分野への取り掛かり方、アウトプットの重要性、を易しく説いている。
結果的には、日本式の正解を問う勉強方法→論文などの研究系の勉強方法 に変化させる面も強いと思った。日本式の勉強方法に慣れている人には一読の価値はあると思う。 -
「答えのない問題に対するアプローチの仕方」に関して、自分なりに意識しながら生きてきたつもりでしたが、今一度考えさせられました。
勉強とは本来独学であるべきあり、
知識や教養を身につけるための勉強もその先には答えのない問いに自分なりの答えを見つけるという目標があるほうがよいという著者の主張は大学で研究というものに携わったことのある人間ならよくわかることだと思います。
完璧主義の話はドキッとしました。
どんな本を読んでも完璧主義であるべきだ!と書かれているものはないように思います。
初志貫徹しようとするのは素晴らしいことですが、柔軟な思考はもっと重要なのかもしれないと感じました。
走りながら情報や資料を集めていくという姿勢も真似したいです。 -
まあまあ。いわゆる資格試験や受験勉強などのテクニックを教えるハウツー本ではなく、「なぜ勉強するのか」「勉強とは何か」という根本的なところを突き詰めながら、答えのない問いを自らの内側に生み出させ、それを深化させていくために必要な姿勢(視点)を持つ方法について述べられている。ポイントは「とりあえずやってみる」「疑う」「アウトプットする」など。わかりやすいが、別段これといって面白い項目も見つけられなかったのがちょっと残念ではあった。
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・独学の具体的な方法ではなく、その姿勢や根本的な思考方法が参考になる。
・知識を普遍化させ、常に応用できないかを思考しながら勉強する。 -
勉強法を求めて読んではいけないと言う、自己矛盾にはらんだ本。心得としては分かる。そんなに新発見があるわけでもなく、得るものは少なかった。著者が外国にいたのは分かったが、幾度となく同じことが書かれていて、少々煩わしい。独学せざるを得なかったのは分かるが、少々押しつけがましい感じもした。合う人だけ参考にすればよい。