つながりっぱなしの日常を生きる: ソーシャルメディアが若者にもたらしたもの
- 草思社 (2014年10月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784794220875
作品紹介・あらすじ
どの国でも若者たちは、Line のようなSNS やテキストメッセージに夢中で親を悩ませているが、これはほんとうに問題なのか――。若者向けメディア研究の第一人者が、若者、親、教育関係者たちを含む、166 人ものインタビューに基づいて、若者とソーシャルメディアの実態をまとめた。若者のネット活用に関するさまざまな俗説を覆し、そのポジティブな側面にも目を向けることで、大人から子どもまでのSNS 利用のあり方からネットマーケティングまでに貴重なヒントを与える、時代の必読書となる一冊。
感想・レビュー・書評
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良かった!
タイトルからネット依存の話が中心なのかと思ったら、全くそうではない。
手段の新しさに惑わされずに、大人が子どもを手助けするにはどうすべきかが語られている。
たくさんの子どもにインタビューしており、地に足がついていた。
SNSと子どもたち中の人種差別、経済格差などについても丁寧に書かれており、アメリカの社会(そしてそこから考えを積み上げれば日本の社会も)が見えてくる。
「恐怖ではなく、共感こそが解決策なのだ。」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アメリカ在住ティーンエイジャーのSNS利用状況についてインタビュー。友人とのつきあい、コミュニケーション、いじめ、親には知られたくないプライバシー。キラキラしたければfacebook、ゆるくやりたいならmyspaceというSNSの住み分けもあり。書き込みによる人種差別の可視化。社会問題になった事件の顛末なども説明されているが、つっこんだ内容の割にはティーンエイジャーに聞いたことをたんたんと描写するインタビュー集のようである。著者の考えというのは明確には表明されない。もう少し解釈がほしい。
主語に「ティーン」がやたらに多く、構成にはもうちょっと工夫してほしい。不自然な言葉もあり、訳がいまいちこなれていない印象。 -
デジタルネイティヴとも言われるティーンとSNSとの関わりについて米国内での2005年から2012年に渡る聞き取り調査の報告。
特に真新しい意見は無かったが、アメリカのティーンが想像以上に抑圧されている事が分かった。ソーシャルメディアが若者たちを侵しているのが問題、というよりは、社会的、経済的、人種的に抑圧されている若者達が「生きて」いられるのがインターネットの中しかないのが問題であるし、そのインターネットの中ですら交流は階層別になり、息苦しい場所になっていっているというのがさらなる問題であると思う。
SNSの利用に関しては、ここ数年SNSーーTwitterやFacebook、Tumblr、Instagramなどーーを日常的に使っている人なら大体感じている事が書いてあると思う。普通の事を、やや分かりにくい直訳っぽい文で書いてあるので途中少し退屈した。どうやら年配の教育者やインターネットに疎い保護者に向けた本のようだ。数字のデータが全然無いのが残念。 -
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/62727 -
アメリカのティーンへのインタビューを通し、彼らのSNSのある日常を掘り下げる。表紙はポップながら、巻末の注釈の多さが示すように、内容盛りだくさんで学術書に近い。
海外の事例だが、日本にそのまま当てはまる部分も多いと感じた。「デジタルネイティヴは、幻想だ」の章に納得。 -
2022年10月~11月期展示本です。
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